「シリーズの大きな飛躍」ジュラシック・ワールド 炎の王国 バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
シリーズの大きな飛躍
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予告編やCMで見せていたイスラ・ヌブラルの火山騒動は見せ場に次ぐ見せ場の連続だが、映画全体においては前哨戦でしかない。後半の舞台が「古い豪邸の屋内」という展開は、正直予想だにできず驚いたが、このシリーズの「恐竜が出てくる」という前提を守って、シリーズの可能性を大きく開いて見せたと思う。ゴシックホラーを思わせる後半戦を、自分はとても新鮮で面白く観た。
そして本作で新たな広がりを見せたのはシリーズのテーマそのものであるとも言える。原作者マイケル・クライトンも提示した「科学の発展の落とし前を人間はどうつけるのか?」という問いかけは、シリーズの中でも本作で初めて大きく前進した感がある。
「どこかの島で恐竜が暴れる」というお決まりパターンを完全に無効化してしまった点については賛否もあるだろうが、まさに「ジュラシック・ワールドにようこそ」という言葉がピタリとハマるラストと今後の展開に、ワクワクせずにいられない。
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