「賞味期限」ジュラシック・ワールド 炎の王国 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
賞味期限
動く恐竜を観るのは楽しい。
ただ、どおにも、マンネリ感は否めない。
シリーズ当初、その動く恐竜は衝撃的でその感動は忘れられない。
TREXの獰猛さや凶悪感、何よりその重量の演出にワクワクした。
今作が初体験ならば、面白いのかとも思う。
ただ、どおなのだろう?
最早、今は…珍しくないのだ。
他の作品でも体験できてしまう…。
そんな現状を反映してなのか、本作は色々と詰め込まれてる。
遺伝子操作の話だったり、絶滅危惧種の話だったり…クローン技術や、手に余る程のテクノロジーの話だったりと。
恐竜自体もハイブリッドで、新種。
最早、恐竜ではなくモンスターの類だ。
なもので…今作自体も色々混ぜ合わせれて、ジュラシックワールドのブランド枠は、もう過去のものなような印象だった。
人気ある恐竜を紹介するカットも、いちいちハナニついてしまう。いわゆるサービスカットではあるのだが…あからさまなのだ。
映像は確かに進化もしてるのだろうが…やはりストーリーを堪能できてこそのような気にもなり、以前のように「恐竜すげえ!」が売りにならなくなった今を感じる。
今作のラストは、恐竜と共存する未来的な一言で終わる。
何を指してるのかがはっきりとしない。
生き残った11種が繁殖するのだろうか?
もしくは火山の噴火から生き延びた種を指すのだろうか?
主人公は言う「そのボタンを押したら終わりだ」と…この恐竜たちを逃すと未曾有の出来事が始まるとも取れるけど、噴火から生き延びた種がいるなら、もうどおでもいい選択なのである。野良恐竜はもう世に放たれてる。
色々ちょいと大人の事情が絡み過ぎてて、思いがけず退屈な感想を抱いた。
次作は増えていく恐竜を駆逐する話しなのだろうか?地球上の覇権を賭け、生存競争になだれ込むのかなあ…。
「動く恐竜」なんて男の子の夢しか詰まってないような映画だったのに、そんな続編はあまり観たくないなぁ。