グレイテスト・ショーマンのレビュー・感想・評価
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我が人生の応援歌、何度も何度も何度でも♪
初めてこの映画を映画館で観た時の衝撃は今も忘れません。「魂が震える」とはこういうことをいうのだと、身をもって知りました。しばらく呆然として席から立てなかったのを覚えています。次の日子どもを連れて、その次は主人を誘って、何人もの友だちに勧めてと何度繰り返し映画館に足を運んだか、もはや覚えていません。それまでどちらかと言えば、ミュージカル映画を避けてきた私の映画人生を一変させた作品といっても過言ではありません。
今でも落ち込んだり、元気が出ない時などに何度でも繰り返し観るのが、私のルーティーンになっています。劇中出てくる曲の全てが素晴らしく胸に響いてきますが、特に私が大好きな曲ベスト3をご紹介して、私のグレショ愛を皆様に共有できたら嬉しく思います♪
【大好き劇中歌】
No.3: Never Enough「ネヴァー・イナフ」
ジェニーがオーケストラをバックにコンサートで歌って、アメリカの上流階級の人々に絶賛されたシーンの曲。初めて聴いた時は全身の鳥肌が立ちました。ジェニーを演じているのはレベッカ・ファーガソンですが、この歌を吹き替えているのはローレン・オルレッド。もはや彼女に憑依しているのでは?と思えるほどの一体感と圧巻の歌声に胸を鷲掴みにされること間違いなしの名曲です。
No.2: From Now On「フロム・ナウ・オン」
全てを失って、人生最大の危機を迎えたバーナムが、失って初めて本当に大切なものが何だったのかに気がつき、大切な妻の元へと走りだすシーンでの曲。ヒュー・ジャックマンの力強い歌声と仲間たちのコーラスが、映画終盤の見せ場を最大限に盛り上げてくれます。人生に一度や二度の失敗はつきもの。人生は、いつだって何度だってやり直せるとこの曲は教えてくれます。
No.1: This is Me「ディス・イズ・ミー」
言わずと知れた、この映画の代表曲。髭を生やした歌姫ルッツを演じたキアラ・セトルがハートフルに歌い上げる魂の歌声に、もはや説明はいりません。力強い歌声とサーカスの仲間たちによるパフォーマンスのシーンは、この映画の一番の見どころです。
嫌なことがあった時は、この曲を歌い踊りながら右腕を高く振り上げるべし!
ザック、ザック、そしてゼンデイヤ、ザック!
えげつない見世物小屋の権化みたいなP.T.バーナムの人生を、夢を追う感動ミュージカルとして描く。このご時世には難しい、センシティブな題材だと思う。それが成功しているとは思わないが、はぐれ者たちが身を寄せ合う物語に音楽の高揚感が重なると、心打たれずにはいられない。多少危険な陶酔だとも思うが、エンターテインメントにはこれくらいの棘やささくれがあっていいとも思う。
そして輝いているのはなんといってもザック・エフロンである。「ハイスクール・ミュージカル」の歌って踊れるアイドルスターとして人気を博したわけだが、さすがに同じ売りでは可能性が開けないと判断したのか、得意とする歌とダンスを披露する場は控えていた印象がある。
ここでは本来のポテンシャルを久々に解放していて、歌のグルーブ感などはヒュージャク座長を上回っていると感じたし、ゼンデイヤとの相性もいい。美男美女に素直に酔わせられるのもたまにはいいものである。
着想の良さと音楽の魅力
まず、実在した興行師の半生をミュージカル映画で描くという着想がいい。ミュージカルの題材としてエンタメ業界は過去にもたびたび扱われてきたが、個性豊かな外見のパフォーマーたちが歌い踊るショーや、アクロバティックな空中の曲芸、美しき歌姫の劇場公演など、ミュージカルという枠組みの中で描かれることによってその魅力も輝きを増す。なるほど親和性は抜群だと感心させられる。
楽曲もポップで気分を盛り上げる。19世紀米国の話なのに現代的なアレンジが馴染むのは、エレキギターやシンセ系の音色を控え目に、ストリングスとリズムセクションを前面に出す配慮のおかげだろう。
元々オーストラリア時代にミュージカルの舞台でも活躍していたヒュー・ジャックマン。ハリウッド映画でこれほど精力的に歌い踊るパフォーマンスは、年齢的にぎりぎり間に合ったという印象。良いものを見せてもらった。
大興奮のショータイム。何度観ても感動と迫力が伝わる
フォックスは『X-MEN』シリーズやティム・バートン監督の『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』でも「“人と違う”ことは一つの才能なんだ」と背中を押してくれるテーマを掲げてきた。その文脈から見て、長年X-MENを率いてきたヒュー・ジャックマンが、シリーズから身を引くのとほぼ同時期に『グレイテスト・ショーマン』でも同じテーマを訴えているのは、もはや宿命というほかないだろう。その冒頭、頭のてっぺんから手足の先まで、全ての神経が総動員された抜群の身のこなしを目撃にするだけで、瞬時に世界へ入り込める。軽やかさと力強さを併せ持つあの歌声。観客たちの力強い足踏み。そこから始まる、身分の違う少年と少女が流れるように大人になっていくシークエンスは出色の出来だ。華やかで、テーマ性も厚く、観ているだけでも興奮が伝わる。何よりも大きなパワーをもらえる。世界中で批評家よりも観客に愛されてヒットしているのも納得だ。
見世物小屋の住人も、スーツケースに詰め込まれた唯我ほどの、醜悪さや不幸さはない
序盤から中盤まで、貧困と差別の幼少期、成人し幼少期から味方なお嬢様と結婚、
見世物小屋のショービジネスで立身出世、上流階級に激しいコンプレックス、
オペラ歌手と許されない恋の旅立ち、不穏な予感、
そして終盤へ、、、
ミュージカル映画としての、歌や曲の音楽要素は、文句の付け所がなく、
とりわけ、オペラ歌手のソロ歌唱のパートは、
それを見聞きするだけでも、十分価値があったけれども、
ミュージカル映画の欠陥でもあり、諸刃の剣でもある、
内容の薄さや、先が見える展開の凡庸さが、最後まで気になる。
歌で時間とられるから、仕方ないのだけれども。
外国の映画を観るたびに、白人が嫌いになるが、この映画もそういう類いの作品の1つ。
見世物小屋の仲間たちが、一様に寛容寛大で、嘘っぽさも残る。
仕方ないのだけれども。
この「仕方ないのだけれども」で許されてしまうのが、ミュージカル。
前提が、お芝居中に歌うジャンル。前提が許される事ありきの、ズルいジャンル。
百歩譲って、ジャンルが許されるのは当然としても、
見世物小屋の、容姿にクセがある人々は、
そんな「寛容で寛大じゃない」ことは、
現代のニコニコ生放送で散々、私は見てきた。
社会からつまはじきにされた、ニコニコ動画のサービスの1つである、
ニコニコ生放送の配信者達は、総じて容姿クセ強な人々で、承認欲求の塊。
疎外感を拭うために、容姿以上に心も醜い人たちばかりであった。
そこの住人の世界は、「ニコ生動物園」と呼ばれていた。
まさに現代日本の見世物小屋。
彼らには「グレイテスト・ショーマン」より「蜘蛛の糸」の世界観のほうがしっくりくる。
カンダタのような、基本、見た目も醜悪で、性根も腐った悪い奴だけど、
1つくらいは善き心を持っている。みたいな。
かつてニコニコ動物園には、唯我という名の、歯抜けで、ラーメンやそばを飲み込み、
貧しくて、ガリガリで、役所から金乞う、ナマポのカンダタ族の亜種がいました。
基本は悪い奴で、すぐ他人の財布を盗み、
すぐキレて殴り込みに出かけ、
女を見かければ、すぐ犯そうとしました。
彼の異名は、「12歳に13発」でした。
彼の最後は、金をタカった家族に、拉致監禁され、
スーツケースに全身を押し込められ、
多摩川に投げ捨てられ、ニュースにもなりました。
そんな唯我でしたが、生前、彼は1つだけ善きことをしました。
ニンポーという、同じニコ生動物園の醜悪な生き物がいました。
彼は親に寄生するあまり、親から蔑まれ、見物客からも醜悪な容姿だと罵られ、
自死したいと、常日頃から思っていました。
しかし、ニンポーを見た唯我は、彼を脅すどころか、逆に彼を励ましました。
生きろ、生きろと、彼を励まし続けました。
ニンポーに、そんな優しい言葉を投げかけるのは、世界で唯我ただ一人だけでした。
しかし神様は、彼をスーツケースに詰め込み、地獄へと突き落とすのです。
いや、もしかしたら、カンダタのように、すでに蜘蛛の糸を、
垂らしてくれたのかもしれません。
しかし、彼はスーツケースに折り曲げられ、
大道芸人のエスパー伊藤の如く、詰め込まれ、
多摩川へ投げ捨てられたのです。
これが純文学なのです。「グレイテスト・ショーマン」には、
こうした純文学性が、どこにもないのです。
感動的なミュージカル映画ですが、
唯我ほどのリアリティーと、人間の味わい深さがありません。
どなたか、唯我を題材に、ミュージカルを、映画を撮ってくださいませんでしょうか。
よろしくお願い申し上げます。
なにより歌のパワーがすごい。 オープニングからグッと心掴まれる感じ...
なにより歌のパワーがすごい。
オープニングからグッと心掴まれる感じ。
一応実在したオッサンの話らしいが映像と音楽に圧倒されて現実味がまったくない。
階級差別が根強く残る窮屈な世界で、紆余曲折あった末のエンディングは爽快そのもので活力に満ちあふれている。
バーで歌い踊る2シーンが好き。
ザック・エフロンかっこよかった。
ミュージカル映画音楽部門最高傑作
ミュージカル映画というのは退屈で面白くないものというイメージをひっくり返す。圧倒的音楽のクォリティ。是非劇場で音響設備の良い環境で観てほしい。
この映画を見る前まではミュージカル映画というのは一曲いい曲があればいいかなという認識で見ていた。ミュージカル映画に含めていいのかは分からないが、例えばディズニーのアナと雪の女王はLet it go、ララランドはsome one in the groundとAnother day of sun、レミゼラブルの民衆の歌、夢破れて(個人的には1日の終わりが好きだが)のような代表的な曲を除けば、他はそこまでクオリティの高くない。作曲者には申し訳ないが平凡な曲が多い。
だから、私もこの映画はグレイテストショーマンという曲がメインで他はまぁありきたりな曲なんだろうなと思い、グレイテストショーマンを聴きに映画館へ向かった
ここからストーリーのネタバレはないが、音楽の雰囲気のネタバレは入ってしまうので先に注意をしておく。
さっそくグレイテストショーマンが流れて、あぁここで聴きたいの終わっちゃたなぁいい曲だなぁ。と思って次の曲が流れる。A million Dreams というピアノをメインに管弦楽器をしっかり使った名曲だ。ここでも余韻に浸りながら、次に流れるのはCome arriveという雰囲気が一転した曲だ。前半は電子音を違和感なく使い後半はギターベースを使った現代的な音楽であり、これまた別種の名曲だ。
この辺りでこの映画いい曲多いなぁと気分が良くなるが、次に流れる曲で完全に心を掴まれる。
The other side ギターが映える爽やかな名曲だ。アメリカというよりは英国的な音楽にも聞こえる爽やかなメロディーと共にキレキレのバーデンダーのダンスに心奪われる。
ここから先もThis is Me やFrom now onなど名曲が数多くあるが割愛する。
そうこの映画どの曲も非常にクオリティが高い。曲が良いから見入ってしまうし、何より楽しいのである。
ストーリーは正直陳腐なところはあるが、それを圧倒的音楽性でカバーしているので気にならない。次の曲を期待できる映画というのは中々見たことがなく、新感覚であり個人的に映画史に残るミュージカル映画であると思う。
観て楽しいエンターテインメント
いきなり心情を歌いだすミュージカル映画は苦手だったが、この映画はわりと自然に歌に入っていると感じたし、ダンスも音楽も上手くとても良かった。
社会的弱者を見世物小屋に、といったくだりは現代ではセンシティブに捉えられそうだが、実在した興行師の話だし、ミュージカル形式なので初めは暗かった人も明るく悲壮感がなくなっていくのがいい。
バーナムとチャリティのなれそめも好きだし、フィリップが最後にバーナムに言うセリフには胸にきた。
社会的成功より大切なものを見つけて良かった。
何を自分の軸にしたらいいか迷っている人におススメ。
演出に酔えれば最高
心が震える
私的史上最高ミュージカルエンターテインメントムービー
2019年に配信で鑑賞して以来、よもや劇場で鑑賞できる機会おとずれるとは
思ってもみませんでした。
今、宮崎市で公演をしている木下大サーカスとのコラボレーション企画として
セントラルシネマ宮崎で上映してくれていて、大感激です。
2019年は個人的に、様々な変化がおとずれた年でもあり、
相当なプレッシャーに苛まれていたところ、本作に出会い鑑賞したのですが、
猛烈に感動し前に進む勇気と元気をもらうことができました。
今でも大舞台に出る前は「From Now On」を聴いて自分を奮い立たせています。
今日はストーリーも全部わかっている中での鑑賞でしたが、
冒頭から涙が止まりませんでした。
やはりベンジ・パセックとジャスティン・ポールによる楽曲、
加えて大スクリーンでの生き生きとした描写、大音量を体全体で浴びるように聴く環境、
すべてが素晴らしく、フィジカルにもメンタルにもエンターテインする作品でした。
細かいことを言い出せばキリがなく、とにかく全てが素晴らしいのですが、
私がもっとも好きなシーンは、やはりラスト近くの酒場で「From Now On」をみんなで
歌い踊るところです。ここは鳥肌が立つ&号泣するレベルで猛烈に感動してしまいます。
またこういう作品に出会いたいです。
5年ぶりに鑑賞して本当に良かったです。生きる活力をもらいました。
ありがとう『グレイテスト・ショーマン』。
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