レッド・スパローのレビュー・感想・評価
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等身大の人間が描く迫真のドラマ
これはスパイ映画ではあるものの、アクション映画ではありません。
それこそが、この映画の最大の魅力なのでしょう。
人を信じることができない国で、スパイになることを迫られ、強要され、その道を選ばざるを得なかった者たちが、人間としての苦悩を背負いながら追い込まれていく様子には、一種異様な胸騒ぎと感動を覚えさせられます。
もちろん、人間の心理を操って自由自在に動かすためのプロセスなども豊富に実例が盛り込まれています。
人間の本質とは何か。
人をうならせ、エモーションをかきたてるドラマとはどんなものか。
そういう映画を観たいと思う人にこそ、お勧めできる、凄い映画だと思います。
と同時に、こういう映画も作られるハリウッドという存在を、心底うらやましく、また恐ろしくも感じたのでした。
あと、旧・共産圏をはじめとする、「言葉に担保力がない地域」へ赴任する人は、漏れなく観ておいたほうが良いかもしれない映画だとも感じました。
ジェニファーローレンスはかっこいい
一味違ったスパイ映画
【緊張感漲る哀しきスパイ映画。シャーロット・ランプリングの鬼教官振りや拷問シーンの数々が怖すぎる作品】
ハニートラップ・スパイ養成機関って、そんなのあるのか?と思いつつ、シャーロット・ランプリング扮する鬼教官振りが凄くて、”うん、あるかもしれないね。怖いです・・。”と納得してしまった私である。
脚本は良く練られていて、かなり見応えがあるし、幾つかの拷問シーンはアクションが殆どない今作をスパイ映画として成り立たせている。(但し、かなり痛そうなので、観る方はご準備を・・。だって、あんな事されたら私ならコンマ2秒で全て話しますよ・・。)
ネイト・ナッシユ(ジョエル・エドガートン)はドミニカ(ジェニファー・ローレンス)のハニー・トラップに嵌ったのか?
[印象的なシーン]
・シャーロット・ランプリング扮する鬼教官VSドミニカ(ジェニファー・ローレンス) シャーロット・ランプリングは幾つになっても目が怖いし、ジェニファー・ローレンスの女優根性も凄い。
・ジェレミー・アイアンズ扮する、コルチノイの謎めいた言動。この人がいるだけで、映画はぐっと締まる。
・そういう性癖はないのだけれど、記憶に残ってしまっている拷問シーンの数々・・。痛そうだよ、怖いよ・・。
<ラストシーンの解釈は観る人に委ねられるが、私は二人に未来があるという見方をしました・・・。>
<2018年3月30日 劇場にて鑑賞>
如何にもアメリカ作
タイトルなし(ネタバレ)
途中から原作とガラッと話が変わるのでビックリしたがこれはこれでクレバーな脚色。映画は必ずしも原作通りでなくてはならない、という法は無いのだし。プーチンを映画に出すわけにはいかないだろうし。
Great family I have. 近くて遠い国ロシア
良く考えたらロシアって隣の国なんですよね。北海道に住んでるわけではないので凄く遠く感じるのですが、意外と御近所さんだ!でも文化等全く違うので、特にこういう作品を観ると恐ロシアっと思ってしまいます。
内容はというと、ジェニファー・ローレンスが美しい。という感想だけで終わってしまいそうな作品でした。いやー、ジェニファー・ローレンスって世に出てきた時には正直あまりパッとしないなぁなんて思ってたのですが、美しくなりましたよねー。
スパイ物だけあって色々と裏切りや裏をかいたりしているのですが、何処かしらアメリカって良い国だろ?っていう雰囲気が漂ってきて、「別にアメリカ人じゃないからそんなにアメリカ推されてもなぁ」っという気持ちになっちゃったので、イマイチ入り込めませんでした。
個人的にはあのカワハギ拷問はジェニファーのセクシーさよりインパクト大でしたね。あれは痛そう!
美人設定に違和感
美しいジェニファー・ローレン
ジェニファー・ローレンスが主演の映画は、昨年公開され期待した割にはがっかりさせられた『パッセンジャー』以来で、今度こそはと期待していたが、その期待以上に身体を張った作品だった。
この作品のジェニファーはとても魅力的で、はまり役と言える。
しかし、冒頭のバレエのシーンは、踊りは見事だが、どうにも身体がゴツすぎて、プリマドンナとしてはちょっと違うかなといった印象。
下着姿と違い、バレエの衣装を身にまとうと、やたらマッチョに見えるのが残念。
さて、肝心の内容だが、女スパイと言えば、やはり昨年公開の『アトミック・ブロンド』が記憶に新しいが、あれほど激しく派手なアクションシーンが連続するわけでもないし、主人公が超絶に強いわけでもなく、バレエの舞台上で大怪我を負ったところから、一転して不幸の中を生き抜かなければならない、そんな女性の物語。
まぁ、想像を絶する訓練や任務が出てるわけで、肉親は非情だし、騙し騙され、誰が敵で誰が味方なのか、最後までわからない、よく出来た脚本だ。
ただ、ロシア人なのにロシア語じゃなく、英語で会話してるってどうよ?
これは語学が堪能でない私でも違和感を覚える。
140分と少し長めの作品だが、劇中の音楽も手伝って、ずっと重苦しい緊張感が続くため、中だるみする事なく鑑賞できた。
この作品を人様にお勧めできるかと言うと、目を背けたくなるような、けっこう強烈にグロいシーンもあるし、人によっては不快感を覚えるシーンもあるので、心臓の弱い方は控えた方がよいだろう。
スパイという売春婦に身を落とされた女性の復讐劇
ジョン・ル・カレ風の渋さがある。
スリムな女性が屈強な男たちをバタバタ倒す荒唐無稽なスパイ映画ではない。
実際女性がスパイ活動に従事する場合、男性に対して腕力でどうのこうのできるわけがないので、この映画のように先を読む力、物事に動じない胆力、そして嫌な相手の誘いも受けられる自己犠牲が求められるのだろう。
羞恥心の排除を徹底的に行わせる訓練は、もう人権無視の「おそロシア」というしかない。冷徹な教員役に人を射抜くような眼差しを持つシャーロット・ランプリング。
原作者は33年CIAで働いていた人物というから、モデルとなるような人物に会ったのだろうか。
実際にあったことなのかはわからないが、頭脳明晰で美人の女性が積極的にハニートラップ要員に志願する確率は低いだろうから、見込みのある美人をスパイという名の売春婦に貶めればいいという考えは、いかにもロシアのやりそうなことで説得力がある。
ドミニカがCIA局員を使って、どうやって現状脱却するかがみどころ。ロシア側の内通者「モグラ」を守るCIAと、モグラを探るロシア、その手先に選ばれたドミニカ。駆け出しスパイのドミニカは、CIAのネイトにプールにいたのも金髪にしたのも身元もばれちゃって、すっかり先を越されていたけれど、それを逆手に取ってネイトに助けを求める。
互いに信頼できるのか出来ないのか、腹を探りながらの駆け引きが醍醐味だが、二重スパイのように裏切りに裏切りを重ねる何でも有りの展開はなく、主人公の行動に筋が通っていて良かった。
最後の最後、してやったりの意趣返し。
結局、叔父はどこかでドミニカに惚れてたんでしょうね。自分の右腕に仕立て上げたかったのか。ドミニカの裏切りを疑い、えげつなく拷問したこともある割には甘さが出た(関係ないが叔父役の俳優がプーチンそっくり)。
多少、アメリカ=善/ロシア=悪という構図や、ロシア人同士の会話も英語でされていたのが鼻白むこともなくもないが、米国人向けの映画だからしょうがないか。
ラスト、電話口で流れる「グリーグ」。二人がその後肌を重ねたかどうかはわからないが、粋な演出である。
ジェニファーローレンスのサービスショットを見逃すことなかれ
足の大怪我によりバレリーナとしての夢を絶たれたドミニカは、叔父のワーニャの紹介という名の罠にはめられ、女スパイとして生きる道を選択せざるを得なくなる。
女性としての武器を最大限に活かした女スパイとして活躍するジェニファーローレンスを描いたエロティックバイオレンススパイアクション。
話は長く複雑で、暗い雰囲気のまま140分も続く今作だが、それを帳消ししてなお余りあるジェニファーローレンスのナイスバディだけで観る価値があるといえよう笑。
突如として女スパイとして生きることになったこともあり、次々と課せられる恥じもプライドも捨て去らなければならないミッションの数々に抵抗しながらも抗えないジェニファーローレンスを拝むことで今作の評価は大いに上がる笑。
そのため正直ジェニファーローレンスのサービスショット以外の記憶がない笑。
ジョエルエドガートンがカッコ良くてなかなか良かったのと叔父のワーニャ役の俳優が不気味な雰囲気を醸し出していてよかった。
ただ水攻めの拷問シーンや生皮剥がしなど微グロもあるのでちょっと注意。
身体能力で圧倒するわけではない新たなスパイジャンルだったなと思った。
ぜひ他のキャストで量産してほしい笑。
🇷🇺
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