キングスマン ゴールデン・サークルのレビュー・感想・評価
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物足りなくも見応えはある
コリン・ファース演じるハリーの復活は、無理くりな感があるものの、そこはそれ、やはり彼がいなくては、キングスマンという映画ははじまらないのではないでしょうか。個人的に、キングスマンは、彼あっての作品だと思っているので、今回も予告で登場した際には、これはもう見るしかないと思いました。
しかし、怪我の後遺症である記憶喪失による身体能力の低下で、前作ほど彼のアクションシーンが観られなかったのが、ストーリー上、仕方のないことですが、残念でした。また、せっかくのチャニング・テイタムやハル・ベリーも戦闘にはあまり参加することなく終わってしまい、消化不良が否めませんでした。
ただ、ストーリーとしては面白いと思いました。麻薬の怖さ(依存性や認識の甘さ)を再確認させられましたし、全体を通してのギャグも、スターウォーズep8に比べると格段に好みに合っていたので、概ね楽しめました。
ラストのシーンでは、今回は不甲斐ない結果に終始したチャニング・テイタム扮するキャラクターが思わしげに登場したのを思うと、次回作への期待値がぐっと上がりましたし、記憶が戻り、再び現場に戻ったガラハットも、リハビリを経て活躍してくれるだろうことを思うと、とにかく次が楽しみでなりません。
前作には確かに劣る気はしましたが、個人的には満足でした。
すっかりアメリカナイズされてしまったキングスマン
前作は、若者を【キングスマン】にスカウトし鍛錬するという、今思えば確かに序章のような物語だった。そして主人公エグジーが列記としたキングスマンになったその後の物語がこの映画ということになるのだが、エグジーが立派に育ってしまった以上、ストーリーとしてはもはや至って普通のスパイ・アクションと変わらない。更に、このシリーズの最大の特徴であるはずの「英国紳士」という要素がすっかり抜け落ちてしまっているのがそれを決定づける。
アメリカの【ステイツマン】という組織が出てくるのはいい。洗練されたスーツ姿の英国人と無骨なカウボーイ姿の米国人が対峙する構図はなかなか面白そうだと思った。けれど、もうこの映画、舞台を完全にアメリカに移してしまって、見える景色はアメリカ南部の風景だし、流れる音楽はカントリー・ミュージックだし、肝心のアクションも前作で冴えわたっていた英国紳士ならではのアイテム使いや洗練された紳士の所作などが堪能出来ないのである。せっかく「英国紳士とカウボーイ」という対比を作っているのにそれもあまり活かされていないし、もう至って普通のスパイ・アクション。いやアクション映画としては良く出来ているし、アクションシーンの外連味とスピード感、そして残虐さをスタイリッシュさで相殺しつつ派手な演出を施す感じも十分優れていると思うのだけれど、なんだか全体的にアメリカナイズされてしまって、キングスマンとしての持ち味を失ったような気がしてしまった。嬉々としてエルトン・ジョンを引っ張り出してオチみたいに使ってしまう感じもなんかアメリカっぽい着想だし、あんまり質のいいジョークとも思わない。その上、チャニング・テイタムにハル・ベリーにエミリー・ワトソンに・・・とずいぶん豪華なキャスティングが実現しているのに、彼らの持つ力量を持て余すように物語の中でキャラクターが持て余されてしまっているのもなんだかもったいない限り。
演者でいうとジュリアン・ムーアが良かったな。彼女自身もどこか肩の力が抜けているような感じで、楽しそうに悪役を演じつつも、やっぱり実力派だけあってツボを押さえた巧みさで猟奇性と色気を同時に醸し出していて実に素敵。年齢のことは意識したくないけど、彼女の年齢であんなにナチュラルに色っぽくて綺麗ってのも素晴らしいことですよね。
第一作ほどの興奮はなかったものの、2時間を楽しむだけの要素はふんだんに盛り込まれていて娯楽としては十分。いろいろ不満は書いたけれど、単純に楽しいという気持ちで映画を見られるというのも素晴らしいこと。もし第三作目があるとしたらきっと見に行くだろうし、そうなったら今度はマーリンが生き返ってきそうな予感がしまくるけどどうでしょう?
それにしても【キングスマン】にしろ【ステイツマン】にしろ、組織としての資金が実に潤沢。出どころはどこだろう?・・・なんて、つまらない金勘定をしてしまった自分が恥ずかしい。
アクションとキャラはとてもいい
キングスマンのいいところはとにかく見やすくて分かりやすくそしてスタイリッシュなアクション。アクションの肝はいかに観客に動きを伝えられるかだと思うので前作も今作もその部分がとても好きです。
そしてそのアクションをやるのがあまりにも動きが美しいコリン・ファース、はっきり言ってこれ最高。
一方ストーリーは前作から賛否両論分かれるところもあり、今回もああいう倒し方する必要ある相手だった?とか、アメリカの麻薬倫理って一体どうなってるんだろうみたいなところはあります。お子さん連れで見に行くのはお勧めできません(結構いたので・・・)。
続編もどうするんだろう的なところはありますがこのアクション(特にコリン・ファース)はまだまだ見たい、そんな気分です。
前作よりとっ散らかった印象ですが。。。
メガネハルベリー
紳士かくあるべき
前作に負けず劣らず、しかも前作からの設定やキャラもうまく活かした素晴らしい作品です
導入から激しいアクション、最高にマッチしたサウンド
今作はエルトン・ジョンもまさかの本人出演でキングスマンの持ち味である音楽の良さがより引き立っていました
コリンファースの演技はやはり目を見張るものがあり、記憶を取り戻して最初に「エグジー」と呼び掛けるシーン。あの瞬間、完全にスパイとしてのガラハッドに戻ったのが素人目にもわかりました。たった一言、それでバチっと切り替えてしまう凄さ。最高にかっこよかったです。
ちょっと引っかかるのが、ハリーがウイスキーのことを見破った根拠がよくわからないまま終わってしまったのがモヤモヤ
何か説明ありましたっけ
あと、映画そのものではありませんが、公開前にハリーが生きてたっていう情報出したのはイマイチだと思う。序盤エグジーが家でハリーを思い出すシーンが軽くなってしまったんじゃないかと
どうしたエルトン・ジョン。なぜこの映画に出た?
2015年のヒット映画『キングスマン』の続編。前作で、エグジーの師匠であったハリーは死んだはずでしたが??
劇中では、前回から一年後程度と言う設定の様です。前回の戦いで、壊滅的打撃を受けたキングスマンですが、何とか再興を果たし、エグジーも一線のエージェントとして活動しているところから物語は始まりますが、今回もまたも、キングスマンは、壊滅的打撃・・・と言うか、文字通り壊滅してしまうんですよねぇ。簡単に壊滅する秘密組織は如何なものかと思います(苦笑)
そこで今回、アメリカの類似組織ステイツマンの力を借りることになるのですが、こういう組織、各国にあるんですかね?それとも、UKUSAだけ?なんか、雰囲気的にはUKUSAだけっぽいですね。
元々、冷徹なエージェントを絵に描いたようなハリーでしたが、今回はそれにもまして冷徹。そして、どこで、どう判断したのかわかりませんが、モグラを疑ったりと、その知的能力は、復活しても健在。身体的能力については、作品を見てください(笑)
最後ですが、このシリーズ、人の死に方が中々えぐいですが、今回もえぐいです(苦笑)。よって、PG12指定になっています。
最後になりますが、エルトン・ジョンは、何を考えてこの作品に出たんでしょう?
前作と同等の面白さ!!
マシュー・ボーン監督初の続編映画となった今作。
質が落ちてしまいがちな2作目のプレッシャーを跳ね除け、観客が観たい箇所をしっかりと描き、質をキープしている。
バイオレンス描写はもちろんのこと、007に通ずるガジェットのギミックも楽しい。今作で鍵を握るステイツマンの活躍も主役を食い過ぎない範疇でいい味を出している。
強いて言うならば、前作からのキャラクターの扱いの点である。ハリー、エグジー以外を全員退場させてしまったが、そこまでやらなくても…と感じてしまった。
前作ほどの悪役インパクトはないものの、ジュリアン・ムーアのサイコっぷりが良かった。
この手のスパイ映画は悪役のキャラクターが大きく作品の質を左右するので、次回作の悪役にも期待したい。
スタイリッシュなアクション
マシューボーン全開
イギリス製のクールなスパイアクションは健在
前作がよかったので期待して観た。
コリン・ファースは相変わらずカッコいいが、エグジーを演じるタロン・エガートンがはまってきた!
ちょっと弱点(大方の愛されキャラと同じで女に弱い)があるとこがチャームポイントでさえある。当然それで足元をすくわれるのではなく、それを守るために命を張るとこがイカしてる。
スーツの着こなしもイギリス流だし、すまし顔のアクションもイギリス流。だけど、グロい描写でウケを狙うとこはどうも受け入れられないのだよなあ。あれ(ミンチ)さえなければ、もうちょっと気分がいいのだけど。
ハル・ベリーもキュートだった。
マーリン演じるマーク・ストロングの存在感もいい。「女神の見えざる手」でも彼が映画の誠実さを受け持っていた印象だった。カントリー・ロードには泣かされた。
次も観たい。
マシュー・ヴォーン監督による正式な続編。前作で命を落としたハリー(コリン・ファース)はどのようにしてよみがえるのか。
キングスマンの施設が一斉に攻撃され、外出していたエグジー(タロン・エガートン)と数に入っていなかったマーリン(マーク・ストロング)以外、全員やられてしまう。
麻薬を一手に商っているポピー(ジュリアン・ムーア)ひきいるゴールデン・サークルが今回の敵。
イギリスとアメリカの文化の違いというものを作品のテーマに据えていたはずだが、それが際立つようなことはなく、イギリスのキングスマンとアメリカのステイツマンが共闘するアクション映画になっている。
終盤のアクションは、前作のあの教会のシーンに匹敵する。
あの人があやしいとハリーは見抜くが、その理由を明らかにしてほしかった。そここそが凡百のアクション映画との差異になってであろうに。
まだまだ先が作れそうなので、続編を待つことにする。
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