劇場公開日 2018年1月5日

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「痛快さに効くスパイス」キングスマン ゴールデン・サークル R41さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0痛快さに効くスパイス

2024年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

現状という枠において、一体何が最悪の出来事なのか?
ありがちな彼女とのすれ違い、仲間の死、それとも裏切り…
考えられるすべてを注ぎ込んだようなプロットは紛れもなく視聴者を動揺させるが、当然最高の形で解決もする。
しかし全てではなく、キングスマンの中にも耐え難き悲しみが残るシーンはあるのだ。
このスパイスが、痛快さを際立たせている。
このシーズン2はUKからUSAに飛び、更にイタリアへ。
シリアスとお馬鹿な演出が見るものを飽きさせない。
さらに、麻薬に仕込んだ毒物と解毒剤は、昨今の流行病とチクワと同じ構造で、それを盾に政府を脅す手法は、かつてなんとかさんがそれを成し遂げた中央銀行システムと同じだ。
これはまさに現代社会への風刺画だ。
映画の、キングスマンと敵とのバランスで必要だったのか、仲間が地雷で死ぬという若干もたつくあの設定だけはいささか理解できないところだった。
痛快さが際立つあとに謎の男の登場で幕が閉じるが、これは完全に次作も乞うご期待ということだろう。
面白かった。

R41
かせさんさんのコメント
2024年3月31日

一作目のバカバカしさを継いでくれて、うれしい。

かせさん