劇場公開日 2018年1月5日

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「ワケの分からない倫理観」キングスマン ゴールデン・サークル カーニバルの騎士™さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ワケの分からない倫理観

2018年1月29日
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鑑賞方法:映画館

笑える

単純

興奮

前作よりも悪ふざけが増している痛快なアクション映画のはずですが、劇中で描かれている倫理観が引っかかります。楽しんで鑑賞したのに、冗談にならないことを冗談として描いていたのが気になって、まぁまぁ面白いとしか思えませんでした。
今作では、エグジーが1作目から大事に飼っていた犬の JB を敵の攻撃で失います。バカバカしいエンタメなのだから運良く生きていた展開にしても何の問題もないのに、あっさりと死にました。しかもエグジーはその後それほど悲しんでいません。
ヤク中の人たちが捕まっても最後には何の罪にも問われず釈放されるのに、薬物中毒者に恋人を殺された人物がエグジー&ギャラハッドと闘って死にます。救いが必要なのは後者ではないでしょうか。
ストーリーには寄り道が目立ちます。新たに登場した組織ステイツマンは蛇足です。役には立ちますが、活躍はしません。
再登場したガラハッドが面白く弱体化していました。しかしクライマックスではエグジーと怒濤の連携攻撃を見せるので、今作でも存在感は健在です。
意外だったのが、エグジーと王女の関係です。ヤリチン007へのアンチテーゼでしょうか。王女は「女とヤッたら世界を救えるワケ?」って言ってますしね。
秒でアガるって程ではありませんでしたが、バカバカしさとゆるいノリは好きです。悪ふざけを許容できる人にお薦めの映画です。

あっそうだ(唐突)。『キングスマン ゴールデン・サークル』観たらチーズバーガー食べたくなるよ。

カーニバルの騎士™