「北海道のエースと薄倖な女」探偵はBARにいる3 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
北海道のエースと薄倖な女
マドンナ・北川景子の魅力に助けられる
大泉洋とバディの松田龍平の凸凹コンビの相性の良さプラス、
今作のマドンナ・北川景子の薄倖な美女に足すことの極妻的貫禄の
座長芝居。
真の座長・大泉洋を食ってしまう程の入れ込み様です。
大体にこの映画は前半の1時間過ぎで犯人が明かされてしまう。
なのにそこからの1時間を全く飽きずに観る筋運びはおそらく脚本の
古沢良太の手腕によるものだと思われる。
ススキノの風俗に売られた少女・岬マリ(北川景子)が、
10代に探偵の俺(大泉洋)に助けられる。
「なんでもいいから生きること、命を燃やしものが必ず見つかる」
その言葉を心に歓楽街の女として階段を上がって行く。
北城組組長(リリー・フランキー)の情婦そして仕事パートナーとして
地位を固めていくが、ある事をキッカケにして北城と敵対する関係になる。
美人でお嬢さんタイプの北川景子が、極妻の様に刀ならぬ拳銃を
振り回しての殺人トリックやら、サッポロファクトリーでの大立ち回り。
れっきとした殺人犯役である。
もう添え物の造花なんかではない。
女の弱さから強かさ、任侠まで演じる振れ幅の大きい役。
女優開眼した趣である。
大泉洋と変わり者の北大助手の相棒・松田龍平の醸し出す雰囲気。
大泉洋はその望洋とした個性とお笑いセンスで、依頼人に恵まれない
ヤサグレ探偵を持ち役にしている。
そしてなんと言っても《冬の雪の北海道です。》
ロケ地は札幌と薄野界隈。
道産子としては嬉しい限り。
冒頭の薄野交差点にあるニッカウイスキーの王様のネオンサイン大看板。
北海道大学の全景とポプラ並木。
ススキの交番。前述したサッポロファクトリー。
おまけに秋元札幌市長から当時の日本ハムファイターズ監督の栗山秀樹
まで登場。
ご当地ソングならぬご当地映画である。
続編ももう一回、観たいものである。
共感ありがとうございます
北海道といえば、琥珀糖さんの縄張りですね。
本作、
邦画には珍しい軽妙洒脱な大泉洋と松田龍平の雰囲気が好きです。
初期の007・ショーンコネリーシリーズに近いものがあります。
あちらの方がダンディーでしたが。
北海道は、仕事で旭川の北の士別、
プライベートで、函館、登別、札幌、小樽に行ったくらいです。
私は静岡在住ですが、本州とは別世界の雰囲気があるところですね。
では、また共感作で。
鑑賞本数1000本目指して頑張って下さい。
1000本は通過点に過ぎないとは思いますが。
ー以上ー
コメントありがとうございます。
映画の観かたなんて、人それぞれですから、レビューは自分なりの書き方でいいと思います。
参考にするのは自分の勝手ですよ。
私も人様のレビューは参考にしちゃってます。
北海道は夏の函館しか行ったことないですが、冬はめちゃくちゃ寒そうですね!