ドリームのレビュー・感想・評価
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ほんの少し前までの、異常な日常
差別が差別でない時代
期待しすぎた…かな?
時代背景を知るには良い映画。黒人への差別(当時は区別?)が自然に行われており、それが悪とされていない時代。白人は自分の偏見に気付いていないし、黒人も一枚岩ではない時代。主人公達は天才かもしれないが、それ以上に自分達の居場所を見出そうとする努力家であり、その信念が実を結んだのだろう。
カタルシスをあまり感じなかった。もっとスカッとする感じで見返すのかと思っていたが…(差別は依然残っており、むしろ事実に近いのかもしれないけど)あと私には情緒的すぎた。そこが良い、という方がほとんどだろうけれど、もっとロジカルな物を想像していたから。
心温まるヒューマンストーリー
良質な映画に出会いました。
ケビンコスナーを久し振りにスクリーンで見ましたが流石でしたね〜。アメリカに根強くある人権問題を題材に、世界一の頭脳集団NASAで繰り広げられるヒューマンストーリー。泣かずにはいられませんでした。欲を言うなら最後に報告書を出して「計算係の名前がないじゃないか。やり直しだ」と言って突き返す演出があったらもうひと泣きできました笑
800メートル先の【異国】
以前からずっと観たかった映画。
なのに近くで上映してない。
高評価のレビューも相まって
期待しまくりで観に行った結果。
私史上、もっとも「ライト」な
人種差別をテーマにした映画だった。
想像絶する当時の人種差別に
明るく、軽く、あくまで
ライト【light】に
立ち向かう主人公3人。
その先で彼女達が手に入れたのは
NASAの誰もが認めた
ライト【right】スタッフの称号。
物語序盤。
毎日800メートル先の
有色人種専用のトイレへ
ダッシュするキャサリン。
それが物語後半。
ケピンコスナー本部長の
「キャサリンを探せ!」の号令で
800メートル先の「異国」まで
ダッシュで探しに来る白人男性。
最後は
自らが先頭に立ち
まるで導くかのように白人を従え
本部長のもとへ再びダッシュする
キャサリン。
孤独だった黒人のダッシュが
いつしか白人のダッシュを呼び
最後は黒人と白人のダッシュに変わる。
どんな御涙頂戴のシーンよりも
素晴らしいシーンだった。
加えて、これ以上ないくらい
この映画を象徴しているシーンだった。
なんでこんな良い映画をこれしかやらないんだ!
間違いなく今年一番観てよかった映画
公開劇場も少ないし、タイムテーブルも少ないから満席続きで危うく見逃すところだった
天才も才能を見出す人がいて、そして自らの努力と道を切り開く行動力がないと埋もれてしまう
運も必要だ
ダサい邦題は何とかして欲しかったが、それはもう変えられない
しかし上映期間は変えられるだろう?
こんな良い映画を埋もれさせるのはもったいない
差別と戦う系映画
NASAで働く黒人の女性数学者達の映画。
主演の黒人女性3人が良くも悪くも強すぎる。弱さを殆ど感じさせないのでリアルリティに欠ける。そこが爽快で気持ち良いのかもしれないが洋画っぽさを感じさせられた。振れ幅が小さく、人間味が薄く感じた。
映画を観る前にポスターや公式サイトの情報で想像した通りの映画だった。テンションや雰囲気、展開までもが予想通りで、もっと期待を裏切った演出も観たかった。
映像はムーンライトに近いものでボケが物凄く、映したいものをハッキリとさせていた。味がないようで私はあまり好まなかったが、分かりやすかった。ピントが合ってないカットが何個か観られたのが少し残念。
音響は音量の幅が広く、音楽をかけるだけでも少しずつ音量が違っていたのが印象的。細かくシーンを理解し、魅せる努力をしていることが感じられた。
第89回 アカデミー賞で作品賞を受賞した"ムーンライト"を鑑賞した時も同じようなことを思ったが、黒人差別や性的差別、女性差別など、様々な差別があるが自分がその差別に遭ったことがないので、どうしても当事者の気持ちになること、思うことができない。辛い、悲しい、苦しいというのは分かるが、完璧に理解することが出来ないのが惜しい。
差別を題材にする映画は昔からあるのだろうが、差別の本質を理解して作っているかどうかはわからないし、今回の作品だって黒人が監督という訳でもないので、遣る瀬無い気持ちになる。
差別と戦う人を映す映画を作るなら、実際にその差別に遭った人々に話を聞き、できるだけ当事者に近い処まで行かなければ、当事者や差別を受けている全ての人に失礼だと思う。
少し言い過ぎた部分もあったが、今の私にはそう思える。合っていなくても、間違っていないと思う。
差別ものというジャンルが出来つつある気がするが、決して軽くするのでは無く、本質も魅せることが大事だと思う。ドリームではそういう面もみられたので良かったと思う。
すばらしい3人の女性!
アメリカで黒人差別があったことは知っていましたが、世界に名だたるNASAでもこんな理不尽な差別があったとは知りませんでした。しかし、主役の3人の女性たちが、逆境にも負けず、しっかりと声を上げ、自分の夢に向かって力強く歩んで行く姿は痛快でした。実話をもとにしているということですが、なかなか真似のできる生き方ではありません。本当に尊敬します。
劇中、プロジェクトリーダーの「一丸とならなければ成功は得られない」という言葉が印象的でした。責任ある立場の人間がこう言わねばならぬほど、国家プロジェクトにおいてもはびこる差別や偏見の根は本当に根深かったのだと思います。しかしこれは、現代でも、日本でも、自分の身の回りでも、同様だと思いました。そう思ったのは、自分の中にも似たような感情があるからかもしれません。「偏見はない」と言う上司に対して、「わかってます、あなたに自覚がないことは」とドロシーが返した言葉が胸に突き刺さります。
正しいことは正しい。
今年一番の映画!三人が前向きにそれぞれの逆境を乗り越えていく毎に拍手したくなった!挫けずに正しいことをやっていれば、壁になる人も味方につけることが出来る。最後はお願いされる立場にもなれるのだ。勇気が湧いた。明日からも仕事頑張ろう!
今でさえ、性差や年齢差で評価に見合った仕事に恵まれないことはあるが、この頃は、coloredが、しかも女性が、白人と同じ、であったり、まして成功することは許されない、のが普通、の価値観の中で、実際は耐えられない屈辱を受けたのだと想像する。図書館で本を借りることもできなかった帰りのバスで、ドロシーが息子に言い聞かせてたメッセージが全てを語っていたと思う。数式も正しい答えは1つ。計算係の女性は日々そんな思いで働いていたのかもしれない。
ドリーム、という邦題は、キング牧師の言葉からだとおもうが、ドリームガールズみたいだし、原題: Hidden Figures はすごい含蓄があるので、そこもうちょっと考えた邦題がよかったかと。NASAの成功の一番の要に"隠されていた"天才黒人"女性の姿"、今まで"気付かれもしなかった"不平等な前例を変えさせた勇気、最先端IBMの電算機能も最後は人が"数式"を解いて確認する。そう捉えると、あらゆる人の力は偉大である。
大事なことをシンプルに
何よりもキャサリン、ドロシー、メアリーの3人がキュートでチャーミングなのが癒し!!
しかし天才で人格者で母なんて!
彼女たちが被った差別や偏見は映画で描かれている以上に、キツいものだったろうし、50年経った今でも変わってないのかもしれない。
やはりNASAに集う人たちが天才で人格者なのかなと思ったりもします。
逆境に負けない、自分が正しいと思うことを信じる、という、多分家庭教育で説かれるべきことをシンプルに伝えている。
何より、他人を恨まない、自分の家族を慈しむということの意義を再度教えてくれます。
実在の重み
どんなことにも1番初めはあるわけで、前例がないことを理由にして諦めてはいけないと教えてくれる。
人種差別の歴史は知っていても、渦中の苦しさは、想像を超えたものだろうと思う。でも、その中で、自分のできることを誠実に行動して信頼を得て、チャンスを怖がらずに生かすことは、時代や環境は違っても、普遍的なテーマだと思う。
豊かな人生を送るためのエールを感じた。見て良かった。
苦境を乗り越えていく姿感動
高度な知識・判断力を求められる中、差別的環境に屈することなく自分の力を信じ結束力を持って才能を活かし苦境を乗り越え先人となる姿勢は現在も見習わなければならないことと感じました。マネジメントの参考にもなると感じた素晴らしい映画でした。
夢があるから。
概ね高評価だった今作を観ると確かに胸のすく思いがした。
女性ならこんな風に困難や差別を跳ね除けてみたいものだ。
愚痴や嘆きよりはるかに清々しい。でもそれは何より彼女
たちに類まれなる才能があったから。史実とはかなり違う
描写や設定もあるようだが、今作で取り上げた試練や家族
愛には彼女らの功績を後押しする力があった。だから評価
されるのだろうと納得がいく。電子計算が当たり前の時代
からみると、あんな風に手計算を繰り返し宇宙飛行を成功
させていたことに驚愕する。ソ連との開発競争の中で凄い
ことが成し遂げられていたのだなぁという真実、一般人と
変わらぬ家事や生活をしながらの仕事ぶり(ママさんぶり)
を見て、ホラ女って凄くない?なんて言ってみたくもなる。
しかし支える側の男たちとて有能ぶりでは負けてはいない。
女だって良い上司や夫に支えられて仕事ができているのだ。
嫌味や虐めを繰り返す上司や同僚は男も女も同列、そんな
環境の中でも自分の希望を貫き成功させる術があることを
何度でも教えてくれるのが素敵。夢があるから前進できる。
(適材適所の配役。ケビン・コスナーは当たり役多いなぁ)
前向きにさせてくれる作品
人種差別が色濃い時代、生きるために時代に迎合しながらも、自分自身の志は決して失わず、誇り高く生きた女性たちのサクセスストーリー。
主人公はごく一握りの所謂天才だが、大枠のテーマは人種差別という非常にわかり易いもの故、誰もが楽しめる内容である。
報われないと思っている毎日に果たして意味はあるのか、成果を出すために、上司とはどうあるべきか、人は他人に対して、どうあるべきか。
誰もが日々感じるような疑問に改めて向き合う機会をくれる、そんな映画だった。
実話ものに弱い
ひさびさに映画館で泣いた。実話ものには弱い。
エンドロールで本人の写真、っていうとこでいつもグッときてしまう。可愛い3人の子どもたちに囲まれてのプロポーズのシーンになぜか一番泣けてしまった。そして、エンディングでスクリーンに表示された言葉にももう一回泣く。
あと素晴らしいとおもったのは、主人公の夫が、妻をリスペクトしその家族までを大切にする場面を描いていること。この手の話では、仕事できる人なのに家庭では夫に虐げられているのに離れられずにいる、みたいな不健康な関係が描かれることが多いけど、本作では、のちに夫となる男性の、無意識の女性蔑視な態度には毅然とした態度で接し、男の人に依存しないながらも、優しい彼の真摯な姿勢を受け入れていく。
これは映画とは関係ないのだけど、ビッグバンセオリーのシェルドンがやな奴の役ででていて、はまり役だとは思うのだけど、私自身がビッグバンセオリーのファンで、全シーズン見てしまっていたのでシェルドンここでなにしてんの?とすごい雑念が湧いてしまった。
アメリカの恥部を殊更強調するのではなく淡々と描いたところが感嘆する...
アメリカの恥部を殊更強調するのではなく淡々と描いたところが感嘆する。有色だとか白人だとかではなく有能な女性たちが鮮やかに活躍する様は爽快である。
全384件中、161~180件目を表示