フリー・ファイヤーのレビュー・感想・評価
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エキセントリックな監督が放つ渾身のアクション快作
英国でいま最もエキセントリックな監督として注目を集めているのがベン・ウィートリー。人によって好き嫌いが分かれるところだが、それでも常人には決して成し得ない唯一無二の個性を持った作品を作り出すことで知られる。とはいえこの新作はいつもに比べてかなりメジャー寄りというか、エンタテインメントを追究した作品に仕上がっていることに驚いた。「この奇才と組みたい」と集まった実力派俳優たちの顔ぶれも豪華なら、その期待に応えるべく彼らを倉庫内に這いつくばらせ「限定状況下」へと叩きおとしたウィートリーの度胸も見上げたもの。その甲斐あって、無駄のないセリフとアクション、緊迫感と緩さが絶妙に溶け合った快作が誕生した。銃弾一発で急所を撃ち抜かれて死ぬ者もいれば、足や肩をちょっとずつ負傷して動けなくなってしまう者もいる。そんな彼らが織り成す、スピード勝負ではなく、足引きずりつつの超スローな攻防戦もアイディア満載で楽しい。
銃撃戦が始まる迄の展開の方が好みかも。
銃取引の現場での諍いから始まった銃撃戦を描く物語。
放送したCS局のレビューでは「アクションコメディ」と記載がありましたが、コメディ色は感じませんでした。
古びた廃倉庫で繰り広げられる銃撃戦をひたすら描いた、シチュエーションアクションです。
ライフルの大量購入を望むIRA、仲介者、そして密売業者。序盤のやり取りから緊迫感たっぷり。
銃撃戦もリアルで、これも緊迫感たっぷり。
飛び交う銃弾の恐怖に身をすくませながらも、ライフルと現金を諦められずに引くに引けない人たち。彼等をしっかりと活写して、見応えがあります。
ただ、やはりワンシチュエーションでは90分を持たせるにはやや厳しく、終盤にやや飽きを感じたのは残念でした。
私的評価は、普通にしました。
時間返してくれ!
冷蔵庫の残り物で作ったような映画
子供のおもちゃ箱からデタラメに出したガラクタ総動員で、撃ち合いゲームを見せられてもねえ…
冒頭、「撃たれても、人はなかなか死なない」というテロップが入る。この時が映画最大に期待値の上がった瞬間だった。
それからは、下がりっぱなし。
まるで、タランティーノ作品の模倣のような始まり。だけど会話が決定的につまらない。と、思ったらキャラクターの説明セリフだった。
音楽を、なるべく使わない演出はいいけど、使われた音楽の、場にそぐわないことこの上なし。ジョン・デンバーもとんだとばっちり食らったもんだ。
あらためてタランティーノの映画が、いかに凄いかが、この映画で分かるという皮肉。
根本的にダメなのは、脚本だろう。
あと5人は登場人物を減らすべきだった。
狭い廃工場で始まるカオスの銃撃戦。そして、汚い言葉と、本音が飛び交うコメディ。こんな紹介記事に興味を持った私が馬鹿でした。確かにその通りの展開。嘘はないんだけど、まず取引先AとBがいて、その仲介役がいて、下っ端のチンピラ同士がイザコザを始めて、さらに、誰かが雇った謎のスナイパーが2人?
誰が誰か分からんやろ!
誰が撃った弾が、誰に当たったか謎。
みんなあちこち撃たれて、這いずりながらの銃撃戦はとても見苦しい。
んで、舞台は70年代のボストンって、ただケータイが無い時代の方が都合がいいという理由だけで、ムダに設定複雑化するなや!
ストーリーには定まった方向も無く、みんな死ぬまで延々と撃ち合いが続くのか?というイヤな予感はほぼ的中する。
映画だよ?映画。
基本的なことをちゃんとしなきゃ!
久々に見たダメ映画。
お金はいい、時間返してくれ。
ガン・バイオレンスの超絶版
90分、ほぼ銃撃戦、マシンガンの取引だからそれを使えば5分で決着、そこでせこい売人が弾は渡さない、ボディ・チェックしたはずなのに何故か全員銃を持っていてぶっ放す、ストーリーなんて有って無いようなハチャメチャ、ガン・バイオレンスの超絶版。
とんでも映画なのだが所詮、悪党同志の殺し合いだから、感情移入もそこそこ、お約束以外は死んだとしても観客は許すのでしょう。
買い手より売り手の方が悪党だからだまし討ちは当然の仕込み、ところが血の気の多い下っ端が取引そっちのけで暴れるから計画もへちまもあったものではない。トーシローは仲間に入れるなは裏稼業の鉄則でしょうに。
舞台というか戦場はボストン郊外の古い廃工場、簡単に応援を呼ばれたら困るので携帯の無い昔に設定、ワンシチュエーションでこれだけひっぱる映画も珍しい、一発くらっただけでお陀仏では役者が足りないので這いずりながらも殺し合い、あげくは死んだはずの男が復活、これはゾンビ映画だったのか・・。
スコセッシさんは狂っていますぜ、こんな映画を観せられたらバイオレンス自慢のタランティーノも北野監督もお手上げでしょう、お腹いっぱい。
ちょっとくどいかなー。
銃撃戦を期待し、スッキリ楽しもうとしたがなんとも。
確かに銃撃戦ではあるが、自動小銃ではなくほぼピストルでのやりとり。
緊迫感等は開始直後にはあったが、どんどんと同じシチュエーションなので中だるみ。
しかも撃たれてもしぶといこと(笑)
ストーリーも特に目を引くものはなかった。
キャストは豪華であり、演技も秀逸ではあるが、それぞれの設定やドラマが微妙なのも残念。
しかしカメラワークや展開は楽しめた。
悪くないけど中途半端感
密室劇・ブラック・ジョーク的殲滅戦("最後に生き残るのは誰か?"のサバゲー)映画。ゲームの黒幕は、シーン毎に、あっちこっち対象を振り分けて、不明にさせる作り。ので、全編通して「こいつらの誰が次に死ぬんやろ?」や、「生き残るのは誰や?」感が漂ってるから、一応、最後まで観れた。
一時期のタランティーノ映画に近い作品。ただ、『タラ~作品』にあった、「無駄話=コメディ要素」部分は、本作においては、「一応、前例に倣って演ってる」程度で、「前に、こんなん観たな」的な。後、あんま緊張感ないかな。
結末は「まあ、アンタが首謀者でも」的な。全編通して、「コメディや緊張感の配分」が「中途半端な作品」という印象。滅茶苦茶、悪くはなかったけど、「もう一押し」欲しかった映画かな。
F**kin' shoot me! 一点突破!
「ひたすら密閉された空間で銃の撃ち合いをする」というワンシチュエーションのアイディアは面白かったと思います。
が、いまいち誰が何処にいるのか分かりにくかったり、何処に被弾したのかも分かりにくかったりで、観てて「もうちょっと上手く見せてくれたらいいのになぁ」っという不満も感じました。
死んだと思った人が生きてたり、爆発させたりと話を面白くしようと頑張ってたとは思います。でも、全体的にちょっと地味かな?実際に銃撃戦になったらあんな感じなんでしょうね。
ブリー・ラーソンの最後の表情はとても良かったです!
手間とカネがかかってる
面白いかどうかって言ったら面白くはないんだけど
作り込みって意味では間違いなくすごい。
何気ないシーンの美しさとか情報量とか、軽妙かつ意味深なセリフまわしとか。
どんだけ推敲を重ねて作ったんだろうと。
まぁ上質なのには間違いないし、時間も短いし
ちょっとお酒でも飲みながら流し見するのにちょうど良いかもしれない。
こんな感じでもとてもいい!
とてもよい映画。真剣だけど滑稽。なかなか人間は死なない。玉も当たらない。これが真実かもしれない。最後の悲惨な殺し合いにジョンデンバーのアニーズソングが大音量。最高の演出やと思いますよ。
不発弾
ブリー・ラーソン、アーミー・ハマー、シャルト・コプリー、キリアン・マーフィらキャストは実力派/個性派揃い。
彼らが2組のギャングに分かれ、銃の取引現場で些細な事から揉め、撃ち合いに発展。
“口撃”と“銃撃”の、ワン・シチュエーション・クライム・アクション。
巧くやればタランティーノ映画風に面白くなれそうなのに、残念ながら面白くなれなかった。
派手な撃ち合いもある。バイオレンスもある。ユーモア性もある。
が、決定的なまでに惹かれるものに欠けた。
話に面白味が無いのか。特に捻りもナシ。
多くの方が指摘されてる通り、登場人物のほとんどが脚を撃たれ地べたを這いずり…だからワン・シチュエーションなのだが、それが活かされてるのか、活かされてないのか。
ただ銃を乱射し、誰が誰とやり合ってんだかいまいちよく分からない。
登場人物たちもエキセントリックではあるが、各々魅力に欠ける。
演出も話の展開的にも見せ場的にも登場人物たちのさばき方も、不発弾。
プロデュースはスコセッシ。
巨匠よ、何処に惹かれたんだ…?
とある廃工場にて…。
・銃が当たらな過ぎる。
・あんなに長くやり合って、ラストの終わり方があまりにもシンプルな形での終了なのもちょっと残念…。
・最初の方は緊迫感があって良かったと思う。
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