パトリオット・デイのレビュー・感想・評価
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本編後にじわじわとくる
テロ等準備罪じゃ防げない
2013年ボストンマラソンで発生した爆弾テロ事件を描いた作品。わずか数日で、犯人特定・確保まで至った経過を描く。
いつも思うんですが、テロが起きてから、あっという間に犯人確保まで至ることが多いですが、事前の阻止は難しいんですかね?そんなに直ぐに、犯人を特定できると言う事であれば、元々犯人に至る情報を持っていると言う事ですよね?まぁ、怪しい対象者が多すぎて、すべてを常に監視すると言うのは難しいこと言う事なんでしょうけどね。
事件の事は知っていましたが、この様に激しい攻防の末に、逮捕になったと言う事までは知りませんでした。いやぁ、普通の住宅街で、あれですか!びっくりですよ。アメリカでも、あの攻防は稀有じゃないかな。
傍若無人なイメージのアメリカのテロ捜査ですが、意外に“気を使っている”んですね。オバマ大統領の時代だし、“一応”、人権や風評被害にも気を配っていたんですね。でもなぁ、トランプ大統領になって、類似の事が起きたらどうなるか。そもそも、まともに操作できるのかと言うのが気になります。
最後、エンドロールの前に、この事件に遭遇した実際の人たちのインタビュー映像が出てきます。
知られざる物語に驚き
予告編のイメージでは、現場を再現して犯人に辿り着くところがメインのようにとらえたけど、そんな安易な作品ではなかった。
その時その場所で生きた人たち、その思いがたっぷり詰まった、愛のある作品だったことに驚かされます。
そして何より、事件発生時の映像と逮捕時の映像しかニュースを通して記憶していなかったのですが、その間に起きた様々な現実が、リアルに突きつけられ、緊迫感に満ちた作品になっています。これには驚きとともに、エンドロールの本人たちやボストン市民達のメッセージに涙を流すことしかできませんでした。
娯楽色溢れる大袈裟な演出で固めた実話ものとは異なり、実にシリアスに魅せてくれた傑作と言えると思います。
各地で起きているテロに対するボストン市民のメッセージをしっかり受け止めたい。
憎悪とは…?
罪のない大勢人々の命を狙った凶悪極まりない犯行に対しボストンの連帯そして、それを構成する人たち各々の正義感みたいなものが敵意ともとれる感情むきだしで挑む。
この事件の背景には近年のイスラームとアメリカの切っても切れないがあるわけで、この作品から感じたのは憎悪が憎悪を生むこと。今も中東では多くの血が流れているわけで、そこにいる人たちはそんな現実をアメリカのせいだと思いながら生きていおり、過激な思想に染まった人は残虐な行為へ走る。そして、それが
被害者に新たな憎悪が生まれる。
テロリズムは断罪すべきものである。だが、全てを俯瞰すれば移民排斥、他宗教への攻撃といったものはレイシズムと言えなくもない。
別に明るいテーマではないし、ハッピーエンドを迎える訳でもない。しかし、この映画が与えるエモーショナルな体験をできるだけ多くの人がするべきだと感じた。
リアル
ボストンという土地柄
実話…結果良ければではない
Patoriots Day
新たな名コンビの誕生!
この監督、堅実。
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