IT イット “それ”が見えたら、終わり。のレビュー・感想・評価
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
2017年104本目の劇場鑑賞。
不気味なピエロ“ペニーワイズ”と少年たちの対決を描いたスティーヴン・キングのベストセラー小説を映画化し、
全米で記録的大ヒットとなりセンセーションを巻き起こしたホラー・サスペンス。
子供の失踪事件が続く田舎町を舞台に、
弟をさらわれた少年といじめられっ子の仲間たちが力を合わせて、
ピエロの格好をした謎めいた存在に立ち向かっていくさまを、
少年少女の瑞々しい青春ドラマを織り交ぜつつ、
戦慄の恐怖演出で描き出す。
本作は幼少期の冒険や不思議な体験をテーマにしたジュブナイル・ホラーです。
登場するペニーワイズとは、
27年ごとで現れるシェイプシフター(姿を自在に変える怪物)。
ピエロの姿をしているのは子供を引き付けて怖がらせるため。
ペニーワイズ演じるビル・スカルスガルドは、
「シンプル・シモン」のシモン役って知って驚いてます。
主人公グループは、
吃音、
デブ、
喘息のコンプレックスに加え、
弟の消失、
黒人差別、
親からの支配や虐待などのトラウマに苦しめられて、
彼らを取り巻く恐怖と対峙するために仲間との団結描写が良かったです。
最新の映像技術で見せるホラー表現は素直に見ごたえがあります。
だからと言って怖い作品ではなかったです。
お化け屋敷映画
全く原作云々は,知らなかったが・・・
良くあるキング原作の失敗作
すでに皆さんが書かれているように、お化け屋敷ムービーでした。
でも原作はこんなに薄くないんです!
キングの小説は登場人物の設定の細かさ、同じく描写の細かさ、
舞台となる町の因襲など、そんな、人間のどろどろ、悲しさ、バカさ、が入り交じって、ぞっとする作品が多いと思います。
この作品は、怖いピエロの化け物が出て、大暴れ、って感じで、
原作で描かれる、登場人物の重い背景、ペニーワイズがなぜ襲ってくるのか、そのあたりが薄いので、びっくり箱で終わっちゃったんでしょうね。
もっと原作に近いキング原作の映画が観たいなぁ。
長い悪夢を見ているかのよう
グーニーズだった
キング好きなら…。
チャラいゲーム感覚に仕上がった
ピエロわしゃしゃしゃしゃぁ~
数十年前に
原作読みました。
映画?ドラマ?
28年前ぐらいに
VHSで前編後編で見たような
もっと前だったかな?
まぁその前後あたりかな
テレビでも放送あったのかな?
記憶が曖昧です。
前編は凄く良かった(笑)
後編は…(困)
キング大先生の映画化は
最初はオモロイんだけど
ラストがグダグダ…で
原作が良いだけに勿体ないってのが
多々あります。
「ブロス-
やつらはときどき帰ってくる」
とか
SFっぽかったりもするから
やっぱ映像化は無理なのか⁇
今回の「IT」
どうまとめるかと思ったら
第1章
前編だけでした‼︎
でも
かなり忠実に出来てました。
ピエロも良かった‼︎
後編はいつ上映するんだろ?
あの頃でもきつかった後編を
今の技術でどこまで
面白く出来るか
楽しみなんだけど‼︎
お化け屋敷の域を出ていないが,怖い
字幕版を鑑賞。スティーブン・キングの原作は 1986 年に書かれたもので,この物語の不気味なピエロ・ペニーワイズのモデルになったのは,1970 年代に実在した連続殺人犯で,子供の気を引こうとピエロの格好で町内のイベントなどに現れていたジョン・ゲイシーである。ゲイシーは資産家の名士でチャリティー活動にも熱心な模範的市民だと思われていたが,アルバイト料の支払いなどの名目で呼び寄せた少年に性的暴行を加えたうえで殺害し,その遺体を自宅地下および近くの川に遺棄した男で,その被害者の数は 33 人にも及んでいた。
キングの原作は,「20 世紀少年」と似たような構成で,登場人物の子供時代と壮年時代が錯綜する形式で書かれており,本作はその子供時代の話だけをまとめて映画化したものである。1990 年に映画化とテレビドラマ化されており,本作はそのリメイクである。キングの作品はホラー作品がメインであるが,登場する人物にも,ちょっとあり得ないような腐り果てた悪人が登場し,おそらくキングほど悪人を上手く描ける小説家はいないのではないかと思えるほどである。
キングの作品はそのホラー的要素が強調されるあまり,映画化作品はゲテモノ趣味やお化け屋敷に陥ってしまうことが多く,真価を発揮しているとは到底思えないものが多いのが残念であるが,極めて稀に「グリーンマイル」のように観た者を救済してくれるほどの成功作に出くわすことがあり,その時の感動はちょっと他では得られないほどのものである。本作の原作も本来はそういう話なのであるが,残念ながらお化け屋敷の域を出ていなかった。
ただ,そうは言っても,流石にホラーを極めたキング作品だけあって,その恐怖演出は半端なかった。ここでこう現れたら嫌だなぁと思っていると大概そのような現れ方をした。椅子から飛び上がりそうになったことが少なくとも数回はあった。客席はほぼ満席で,私の両側に見知らぬ人物が座っていたが,私が驚かなかったような場面でも彼らが驚いてビクッと身動きするのが伝わってきて,それでこちらもつられてビクッとなるというような思わぬ効果も何度かあって面白かった。
本作の特徴は,各人が潜在的に持っている恐怖がそれぞれ違っているというところに着目している点であるが,ある者の恐怖対象は必ずしも他人の恐怖にはならないことも多いはずであるし,また,それが自分にしか見えないという設定の方が怖かったはずなのに,他人にも見えてしまうというのはどうなのかと思った。最初の被害者の襲われ方があまりに酷く,あまりに理不尽であると思い,またその見せ方も非常に怖かったので後続に期待したのだが,徐々に怖さが低下してしまったのが残念であった。
役者は子役がメインであったためもあり,無名の人が多かったが,ピエロのペニーワイズを演じた役者が平素は非常にイケメンであったのが,怖さを倍加させていたように思う。ヒロイン役の女優は,幼さと大人っぽさの中間という感じが良く出ていて好演だったと思う。音楽担当は聞いたことのない名前の人であったが,非常に素晴らしい音楽をつけていたと思った。
蘇生することができたりできなかったりする違いは何なのかとか,襲い方が毎回違うのはどうなのかとか,演出には不満があった。少なくとも,化け物が正体を現してからはひたすらジョーズのように襲いかかってくれた方が恐怖は増したはずである。恐怖を演出するのに音の重要性は欠かせないのだが,音量で押しまくるようなところが感じられたのでは,やはりお化け屋敷ではないかと思えてしまった。また,襲いかかる敵と1対1で立ち向かうから怖いのに,最後の方は自ら怖さを捨ててしまっていたのではないかと惜しまれた。続編に期待しよう。
(映像5+脚本3+役者4+音楽5+演出4)×4= 84 点。
本当の評価は第二章も観てからかな?
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