新感染 ファイナル・エクスプレスのレビュー・感想・評価
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ストーリーに目新しさはないが
シリーズの新作が公開中のため、DVDを借りてみた。
ストーリーに目新しさはないが、列車という閉鎖された空間と、感染者(ゾンビ)の隙をつく逃走劇には最後までハラハラさせられる。
気にいったのは、地図アプリからトンネルの通過時間(ゾンビは暗闇では襲ってこないのである)を割り出すシーン。
とても現代的だし、タイムリミットが提示されることで緊張感がかなり増す。
主人公ではないものの、マ・ドンソクの存在感は抜群。
ホラーやスプラッター映画は苦手な人でも、それらは控えめ(個人の主観です)なため、ゾンビ映画の入口としてオススメしたい。
ゾンビパニックサバイバルムービー
韓国ならではのドラマパート
この手のパニックものは概ねストーリーはあって無いようなもの。いかに観客を怖がらせ、納得させるかが肝心のため、それが当たり前の様に感じてもいる。韓国のパニック系の映画では、その概念を上手く崩してくれた。
「グエムル 漢江の怪物」「TSUNAMI」など、パニック描写だけに頼らずに、怒涛の人間ドラマで感情移入させられる。実際のところ、そっちの方がメインだったりもするのである。
本作はゾンビという娯楽路線まっしぐらのテーマで、見事なまでにそれぞれの家族にスポットを当てている。さすがにハリウッドのそれと比べると予算の差が見え隠れするが、人物描写においては右に出る者はいないだろう。
思わずホロッとさせられる部分もあり、それでいてしっかり怖いため、一度で二度美味しい。
ありきたりな展開のため、ある程度予想のつく展開ではあるが、絶望の中に垣間見える愛や希望など、観ていて安心できる。
2021年早々に続編が出来るが、どこまで世界観を広げているのか期待と不安が混ざっている。これは下手にシリーズ化して欲しく無い作品だ。
すご…よく練られてるってこのことか
こうゆう時って、自分だけ助かろうとするクソおじさんが絶対いるけど、強運すぎておじさんが一番思い出深いかも。
他人より自分だったパパが、人の為に戦って協力していく姿や、パニック時の人間模様が細かく描かれてて面白かった。よくできてるなぁ。
ま・ドンソクはもう刑事にしか見えないし、やっぱどの映画でもすげえ強いのね。
そして、パパと最後まで生き残った妊婦さん、トガニの2人じゃん!
ゾンビものにヒューマンドラマが加わった傑作品
あまり積極的に見ることはない韓国映画だが、やはりアクション系はアジアの中では群を抜いて見応えがある作品を輩出している。
この作品もゾンビものという事もあって当初はアクション作品と思っていたがヒューマンドラマが加わった目新しいゾンビ作品である。
ゾンビ作品は映画そしてゲーム作品ととても好きで色んな作品を目にしてきたが、ゾンビを派手にそして豪快に銃を乱射したり、その他の武器で倒していく描写にやはり爽快感が堪らない。
この作品においてはそれらのような銃でゾンビをバンバン倒していく描写はない。
その爽快感よりもゾンビに感染する者への心情や自分や大切な人を守る心情、そして同じく感染から逃げようとする者への心情…時には優しく温かく、時には冷淡で醜くとゾンビを使って人間の持つあらゆるパターンの心情描写をとてもうまく描かれており見応えがある。
この作品内のゾンビはとにかく走る。その為ホラー作品のようなジワジワくる恐怖は他に比べると弱いが、
同時に視力以外の気管は弱く視力もまた暗闇だと全く見えないという設定が中盤のゾンビだらけの車両を抜けていくシーンではジワジワくる恐怖感が楽しめる。
また主人公とその娘が助かる事を強く願いその視点が強くなると序盤から中盤にかけての主人公たちのモタモタさが妙にイライラさせてくれて作品に没入でき楽しめるのがこの作品の魅力の一つである。
またあのバス会社のおっさんの身勝手さのイライラさせてくれるキャラクターも良い。最後の最後まで主人公側のキャラクターを死なせる事しかしなかったからね。とても不快なキャラとしては良いキャラだ。
そしてなんといっても娘の純粋かつ絶対的正義、平和の強い価値観は時に自分たちの立場を危うくしたり序盤はハラハラさせたりイライラしたりもしたが、終盤で身勝手な行動してきた人間は生き残れず、みんなの安全平和を最後まで強く持っていた娘と妊婦が生き残ったのは心温まる。
この主要キャラクターが次々と息絶えて生存者が少ないのもいい意味で裏切られとても楽しい作品である。
戦闘シーンは韓国映画らしく拳と拳でゾンビで戦うシーンが多く、他の作品のゾンビ作品の世界観が強いとその戦い方大丈夫かよ…なんて思うシーンも多いが拳と拳の戦いはそれはそれで見応えある。この辺は韓国作品の良さが出ている。
派手に薙ぎ倒していくゾンビ作品も良いが、こういうヒューマンドラマを絡めたゾンビ作品もまた良い。
この作品の世界はまさに今の時代と何か置き換えてみる事ももしかしたらできるのではないか。その時自分だったら自分の命が危険に晒されても、見ず知らずの人を助ける事はできるのか…自分に置き換えながら見られる楽しさもある。
とても見応えのある作品であった。続編も是非見たい。
複合エンターテイメント
コン・ユの顔が良い
まさかのゾンビもの最高作!アクションと感動の両立!
マブリーが最高!
また題名で損してるよ
企画会議で誰かがこの題名を思いつき「うまい!それだ!』と皆が快哉を叫んだと思うと若干腹立たしいが、そんなB級感とは裏腹に、少なくとも自分的にはカサンドラクロスを上回るA級の出来。ゾンビ(でいいのか?)の動きがとてつもなく速く、津波のようにうず高くなって襲いかかって来るところが「考える余裕のない恐怖」を体感させる。昔「手つなぎ鬼ごっこ」で、タッチされて数珠繋ぎになった鬼たちが校庭の端まで追いかけて来た時のパニック感を思い出した。大体こういう映画は予兆みたいなシーンが前半かなりの部分を占めるが、「原因はどこも同じようなもんだからもういいでしょ、その辺は」というバッサリ感も潔くて好印象。父との別れで娘が金切り声で泣き叫ぶシーンは、この手の映画で久々に涙してしまった。あの子演技力すげ〜な。
あえての難点を挙げると、ドンソク兄貴が普通の「乱暴だが良い奴」で終わったことと、最初の感染者がシム・ウンギョンと気づいてしまった事かな…。だってあまりの迫真の演技に「サニー」の憑依シーンが甦り、思わずプッとなってしまって恐怖感マイナスからスタートせねばならなかったのだもの……(制作側に何の責任もありません)
コン・ユ
アニメ監督だからこその映画
実をいえばこの映画を見るのは最初は怖くて見ることができなかった。
その2年後に、見ることとなった。
まぁ生々しいシーンも多々あったが全体的には面白かった。
また同時に初めて韓国映画を見たこととなる。
さて、本題に入るが、今回監督を見れば元々アニメ監督だった。
これが面白いポイントともいえる。
アニメ映画を見ると感情的なシーンが多い。
それが新感染とリンクしている。
ネタバレになってしまうが、ソグが最後娘と生き別れするシーンがある。
これである。
これは個人的意見になるが、このシーンで泣けたと言う人は多かったと思う。
実写ばかり担当してきた監督が映画で感情シーンを入れるとどうしても薄味になってしまう。
これも見終わってから、思ったことだが、最初に感染した女性はソウルステーションの主役であるヘスンではないか、と思った。
バイオハザードも面白いがこれはこれで面白く感じられた。
怒涛の118分、大号泣のクライマックス。
ゾンビ映画はグロい印象が強く避けていましたが、気になって初めて見させて頂きました。
グロ要素は勿論あり悲惨すぎるシーンに目を瞑りたくなる場面も多かったですが、それ以上に次はどうなるんだろう、皆生き残れるのかな、と想像を掻き立てられるような映画でした。
日本語吹き替え版での鑑賞でしたが、俳優さん声優さん共々演技力が素晴らしく惹かれる所が多かったように感じます。
あわよくば、主となって乗客を助けようと必死に動いてくれた方全員が「生存者」として助かってほしかったと思ってしまいますが、そうはいかないのが現実なんだ、と深読みしてしまうほどです。
この映画を見て一番考えさせられたのは、本当の敵はパンデミックでも感染でもなく、同じ「人間」だと言うことです。
極限まで追い詰められた人の心理状態はとても脆く、そこで如何に人の為、愛する人の為となれるかが重要なのだと思い知らされました。
長々書かせて頂きましたが、初めてレビューというものをさせて頂くぐらい多くの人にこの映画を見てほしいと感じる作品でした。
鑑賞の際は、いつもより多くのティッシュをご用意ください。
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