ジェーン・ドウの解剖のレビュー・感想・評価
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それしても美しい死体
美しい死体には秘密がいっぱい
検死のシーンがメインのホラー映画という前情報だけで観賞、ホラー要素は少なめかなぁと予想していたが結末も含め正統派なホラーだった
ホラージャンルは苦手だがかなり楽しめた、序盤は外傷は全くない(それどころか青白い裸体には染み一つない)死因の解らない美しい死体を淡々と解剖していく
身体を調べるほど奇妙なことがわかっていくがまだミステリーのような展開で恐ろしさはまだない(ここまでで自分の概ね予想していた空気感だったのでミステリー強めのちょいホラーでいくのかと思っていた)
ところが解剖を進めるにつれ、死体安置所全体に不可思議なことが起こり始め…気づけば王道ホラーの迷宮に迷い混んで後戻りは不可能という状況
このジャンルの移行が良くできている、というか個人的な好み、ミステリがホラーに浸食されるじわじわ感が程好い
クトゥルフ神話でお馴染みのラブクラフトの短編で一番お気に入りなのが「宇宙からの色」この映画と通じるものがある
なんとなく不穏で、奇妙なことが起こっているのにどうしようもなく、訳の判らないまま気づいたら絶望的な状況になっている、という点が似ていてじわじわ怖くなりたい人にはオススメです
ユルい怖さがジワリジワリ
低予算にしては・・
ミステリ的要素もあり、ほどよく怖い作品
ホラー映画を苦手とする私でも楽しめました。
4人の死者が出た不可解な殺人事件。現場の地下に残された傷の無い身元不明女性の死体(ジェーン・ドゥ)の死因究明する解剖医の父子の話です。
解剖が進むにつれて起こり始める怪奇現象。倒木と停電の影響で脱出不可能になった地下室で、2人は怪奇現象にどう立ち向かうのか。果たしてジェーン・ドゥの正体とは。
というのが本作のストーリーです。
全編通して「じわじわした怖さ」が続き、「めちゃくちゃ怖い」って感じではないです。洋画ホラーにありがちなびっくり系のシーンも少なくて、ホラー苦手な私でも楽しんで観られました。
映画冒頭にあった不可解な殺人事件の真相がラストの展開で明かされるのはまるでミステリー作品を観ているかのよう。説得力のあるラストでした。
キョーフ!
幾万幾千のホラーの上に
ネオ・ホラーの佳作。
部分的に見ればあまり目新しいところはないのだけれど、これまでのホラー映画にあったさまざまな「怖い」がスタイリッシュにまとめてられていて、全体を見渡すと「新しいホラー」になっている。
中盤までの長々しく、生々しい人体解体は、ある意味「スプラッター」。正直言ってめちゃめちゃグロい。が、あくまで解剖として見ているのでそれほど怖くはない。死体役の女優さんがとてもきれいなのも、気持ち悪くなりすぎないポイント。
脇を固める3体の死体が、ヒタヒタと襲い来るシーンは「モンスター」映画の怖さだ。なかなか正体を表さなかったり、来ると思いきや来なかったり、そこには「Jホラー」的な不気味さもある。なんとなく湿っぽい地下の解剖室(廊下の曲がり角には反射鏡!)という状況設定も、いい味を出している。
真相から結末までもっていくのは「オカルト」趣味な怖さ。キリスト教文化圏の人々にとって、悪魔や魔女は問答無用で怖い存在なのだろう。ホラーの見本市みたいなこの映画で、トリをつとめるに十分な怖さだ。
こうした構成の妙を支えるのは、特殊メイクや舞台美術、音楽といった細部の光り。特に、怪奇現象の前触れとして繰り返し流れるあの音楽がいい。個人的に、良いホラーにはこの「繰り返し流れる音楽」が欠かせないと思う。こういう小道具が効いているのも、この映画の憎いところ。
とはいえ、いまいちなポイントもいくつかあって、オカルトな状況を早々に理解して受け入れる登場人物とか、意外性のまったくない真相とか…、中盤以降はつっかかるところが多かった。ジェーン・ドゥは何者か?という本当のところはよくわからないが、「なんでこんなことが起きるのか」くらいまでは明かされるので、それ以上の興味(たとえば、彼女の本名やどういう人生を送ってきたか、どんな状況でなにをされたかというようなこと)を持てないうえに、彼女の不気味さも半減するという残念な結果になっている。
しかし、こうしたこともこの映画にとってみれば些細なことのように思える。それだけ出来がいい。後続の類似作品は生まれなそう(生まれたところでこの映画の二番煎じにすぎないのは目に見えている)なので、「ホラーの新境地を切り拓いた」とは言い難いが、これまでに登場した幾万幾千のホラーを見事に受け止め、華麗にかわす、作り手たちのクレバーさには心底脱帽する。
は?え?おいおい...
ジャパニーズホラーに似たような怖さ
なかなか怖かった
美しい女性の解剖に品すらも感じる
結構怖い
見せ方が良かった
ループは止まらない
前から観たいなーって思いつつ、そのままになっていた作品を、やっと観ました。
どうせ、大して面白くないんだろうな…
って思っていましたが、シッカリと作り込まれていて サスペンス色の強いホラー作品として面白かったです。
三代続く監察医の父と息子の元へ、一家惨殺の現場検証で 地下から発見された若い女性の遺体が運ばれて来る。
手慣れた様子で解剖していく…。
先走る息子をたしなめながら冷静に原因を探る父。
しかし、解剖を進めていくと 不可解な事実が見つかり始め……
冒頭のシーンでの謎がきちんと解け、ジェーン・ドウにまつわる 終わりなき(多分w)殺戮を思わせるエンドも良かった。
解剖室に保管されている遺体や、その遺体に取り付けられている鈴の演出も良かったですね。
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