ジェーン・ドウの解剖のレビュー・感想・評価
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傑作ホラー!
閉鎖的な環境。不安を煽る演出。不可解な出来事。解けない謎。逃げ場のない迫りくる恐怖を堪能できる極上のひと時を過ごせた。
劇中では次々と常識や理屈では説明困難な事態が起じるのだが、登場人物たちはあくまで理性的な判断を貫こうとする。そこに面白さがあった。劇中では理性と感性の戦いのような図式が生じ、鑑賞中の私の中でも同様の事態が生じた。こうした作品との一体感がトランスを引き起こし、やべえぞこれはァ~といった感覚でヒリつく緊張感と高揚感の中で至福の時間を楽しんだ。個人的には、こういった感覚に浸れる作品は少ない。劇中で流れる音楽による演出が没入感へのトリガーとして機能していたように思う。優れた役者の芝居と相まって、その効果は絶大だった。
美術の仕事も素晴らしかった。本作に登場する死体はとても精巧に造られていた。生々しさと美しさを兼ね備え、写実的でありつつ非人間的な側面も併せ持つ見事な造形だった。
とにかく、良かったのよ~、この映画ァ。
美しい死体だ・・・
遺体安置所で少人数で過ごすのは怖いですね~、30人くらい常駐しているならいいですが(笑) ジェーン・ドウとだったら2人きりでも・・いや、やっぱり無理だ(笑)
違った終盤が観てみたい
密室サスペンスの要素もあるのか?と期待した前半、謎解きの要素もあるのか?と期待した中盤。
あれ?となる終盤。惜しい…もう少し何とかなったのではないだろうか?
美しい死体には秘密がいっぱい
検死のシーンがメインのホラー映画という前情報だけで観賞、ホラー要素は少なめかなぁと予想していたが結末も含め正統派なホラーだった
ホラージャンルは苦手だがかなり楽しめた、序盤は外傷は全くない(それどころか青白い裸体には染み一つない)死因の解らない美しい死体を淡々と解剖していく
身体を調べるほど奇妙なことがわかっていくがまだミステリーのような展開で恐ろしさはまだない(ここまでで自分の概ね予想していた空気感だったのでミステリー強めのちょいホラーでいくのかと思っていた)
ところが解剖を進めるにつれ、死体安置所全体に不可思議なことが起こり始め…気づけば王道ホラーの迷宮に迷い混んで後戻りは不可能という状況
このジャンルの移行が良くできている、というか個人的な好み、ミステリがホラーに浸食されるじわじわ感が程好い
クトゥルフ神話でお馴染みのラブクラフトの短編で一番お気に入りなのが「宇宙からの色」この映画と通じるものがある
なんとなく不穏で、奇妙なことが起こっているのにどうしようもなく、訳の判らないまま気づいたら絶望的な状況になっている、という点が似ていてじわじわ怖くなりたい人にはオススメです
ミステリ的要素もあり、ほどよく怖い作品
ホラー映画を苦手とする私でも楽しめました。
4人の死者が出た不可解な殺人事件。現場の地下に残された傷の無い身元不明女性の死体(ジェーン・ドゥ)の死因究明する解剖医の父子の話です。
解剖が進むにつれて起こり始める怪奇現象。倒木と停電の影響で脱出不可能になった地下室で、2人は怪奇現象にどう立ち向かうのか。果たしてジェーン・ドゥの正体とは。
というのが本作のストーリーです。
全編通して「じわじわした怖さ」が続き、「めちゃくちゃ怖い」って感じではないです。洋画ホラーにありがちなびっくり系のシーンも少なくて、ホラー苦手な私でも楽しんで観られました。
映画冒頭にあった不可解な殺人事件の真相がラストの展開で明かされるのはまるでミステリー作品を観ているかのよう。説得力のあるラストでした。
キョーフ!
解剖していくと理解不能な所見だらけで解剖医を悩ませる。一番気味がが悪かったのは皮膚の内側にビッシリ文字が書かれていたこと。縫合の跡がないから拷問された訳でもなくあり得ない現象、まさにオカルト。
夜中に暗い部屋で観ていたので怖さ倍増。鈴をつけた死体が歩き回るシーンで、私の側で鈴が鳴った。我が家の猫が後ろ足で耳を掻いて首輪の鈴が鳴った、、、心臓バクバク、怖かった〜
この映画は綺麗なジェーンドウだから良いんでしょ〜ね、もしむさ苦しいジョンドウだったら成り立たないでしょ〜ね。死体役、大変だっただろうな、と変なところで感心してしまった。
アイデアはいいね
低予算であろうがとても異色のホラーでした。
死体を解剖していく過程でどんどん怪奇現象が起こる。
どうせチープな悪霊物でしょ?って思うが具体的にでてこないのが素晴らしい、そのせいで思いの外に怖い。
最初のほうに置かれている死体の説明がさりげなくいれられててこれが後に効いてくる。
解剖が結構グロいのと死体の状態が謎だらけでミステリアスな展開、さらに序盤の事件の原因ともリンクするラスト。
なかなかの名作でした。
解剖までは一体どういうことなんだろう?と興味をそそられるだけに後半の理由付けの曖昧さなど少し残念だなぁとも思う。
美しい死体
怖い
死体がとにかく美しいです。
だからあまり怖さを感じないというか。
解剖していく過程で、外傷がないのに手首と足首の骨が砕けていたり肺が焼けていたり内臓に傷があったりして「なんだこれは?」と疑問に思う段階はぞわぞわしました。
ただやっぱりアメリカのホラーにありがちな最終的に敵と戦おうとするってところで怖さが薄れてしまいますね。
あ、でも最後にバークが歌い出すところは良かったです。
それにしてもあんな全方位に殺したい気持ちがあるのにバークはなぜこの場所まで死体を持ち運べたんだろうか?
美しい女性の解剖に品すらも感じる
個人評価:3.7
解剖医の親子が主役のストーリー。
解剖医なだけあって肝がすわっているだけに、無駄に驚かず、うるさい驚きの描写がないのが大人なホラーと感じる。
「イントゥー・ザ・ワイルド」で名演を演じたエミール・ハーシュが息子役でいい味を出している。
解剖される女性がとても美人で透明感があり、グロテスクな表現に品を帯びているのが不思議な感覚になる。
ストーリーとしては奥行きがなく、言葉足らずだが、遺体がキリストなどの類の聖人としての含みもあるのなら、深くなる要素もあると感じる。
それしても美しい死体
途中まではよかったんだけどね。もう正体が分かったあたりで、ガンガン暴れ回った方が良かったんじゃないかな。
死体に鈴を付けるってアイデアは、よかったんじゃない。最初に鈴の音がした時、ゾクゾクってした。
奥さんが死んだ理由はなぜ明かされないまま?
猫ちゃんはどうやって殺された?
まあそれにしてもキレイな死体だね。今まで見た映画の中で一番美しくて、スタイルのいい死体だった。
なかなか怖かった
密室系ホラーです。
身元不明の死体を解剖していくうちに怪奇現象に巻き込まれる親子が描かれています。
見えないものへの恐怖描く、ジャパニーズホラーに軽く通ずるものがあります。
時間も短いので、サクッと見れる所も良かった。
怖い
家族が怖かったぞって聞いて何気に見たら、ほんと怖かった。
サスペンスなのかと思ってたら全然違ったものに。
怪奇現象とか全く知らなかったから、余計に驚いた。
解説読まなくてよかった。
普通
うーん
可もなく不可もなく
最初の方は解剖しながら謎が増えてきて面白かったんだけど
展開が微妙…
じわじわとした怖さ
ホラー映画観ますが、ベスト3にはいるくらいちゃんと怖い映画でした。
地下にある遺体安置所、遺体に付けるベル、古い設備のエレベーター、美しい身元不明の遺体·····
怖い要素満載で、でも陳腐さはなく、じわじわとしっかりと怖い良質なホラー映画でした。普通のホラーならきっと次の瞬間出てくる!と思うと、一瞬間が空き、あれっと油断した瞬間に出てくる···。怖がらせる間の取り方うまいと思いました。 最後までドキドキ緊張感が途切れません。
ホラー見慣れた人でもちゃんと怖さを感じる映画です。
ちょくちょく映るジェーン・ドウの顔
遺体なのでもちろん表情は変わらないはず。
なのに主人公達が慌てふためいている状況では少し微笑んでいるように、彼らが解決策を考えだした時には不服そうな顔に見えてしまう。
鑑賞しているこちらの気持ちがそう錯覚させているだけなのかもしれませんが、そこも含めて怖かった…
死体の美しさ
役者さんの美しさが際立っている。
この美しさがなければこの映画が成り立たないんじゃないか、と思うくらい。
個人的にはそっちよりもうちょいこっちより(ネタバレになるので書けない・・・)の方が好きなのですが、終始ぞわぞわする怖さで面白かっ
た。
80分ほんとに目が離せません。
清々しい怖さ
これまで食わず嫌いで避けていた初ホラー。この1本からスタートが出来て良かったと思えた作品でした。
まず第一に死体が美しい。そして肉体のパーツや人体のリアリティー、ディテールの正確性が凄い。そしてテンポ良い恐怖がやってくるのである。
序盤、中盤、終盤それぞれの中にも細かな起承転結があり主人公の演技力にも引き込まれた良作でした。早く次回作が観たいです。
ジェーン・ドウがうつくしい
映像が綺麗。じわじわとくる…
ちゃんと最後まで怖い
アマプラで鑑賞。
“ジェーン・ドゥ”の正体には割と序盤で気づくけど、それよりも検死が家業のティルデン親子がオカルトに対して「解剖」という科学的(医学?)なアプローチでその正体を解き明かしていくという発想が面白く、後半になると別ジャンルの映画みたいに怖くなくなる近年のホラー映画と比べて、本作は最後までちゃんと観客を怖がらせるべく仕掛けを用意しているのが好ましい。
ただし、タイトル通りパッケージの女性が解剖されるシーンが続くので、死体や内臓系が苦手な人は無理かも。
個人的にはスルーしていた同監督の「トロールハンター」も気になってきた。
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