メアリと魔女の花のレビュー・感想・評価
全94件中、61~80件目を表示
二郎さんが良かった
ジブリ作品は自分の中では、紅の豚や千と千尋がピークで、後の作品は世界観が壮大すぎてついて行けなかった。そんな自分にとっては、宮崎さんの元々の世界観を米林監督風に再現した感じがして、観ていて楽しかった。
独特な生き物やメカというのかキャラ、魔法の世界の表現の仕方が、米林監督風のジブリの世界観として、戻った感じがして、ワクワクしました。
sekai no owariの主題歌も、米林監督風の新しいジブリの世界に見事にハマっていて良かったです。
ドクターの乗ってた乗り物、乗ってみたい(笑)。
そして、
杉咲さんの独特の笑い方や声が、声優向けでハマっていて旨かった。
天海さんもコナンの時も旨かったけどそれ以上に、怖いマダムのキャラを演じられていて旨かった。
そしてそして、
何と言っても、二郎さんの声が存在感あって自分にはかなりハマりました。アドリブ俳優としての二郎さんwが、アニメの決められた枠に合わせて、演じられているのが自分にとってはツボで、出てくるだろうなあって場面に登場してくれた時は、都度「二郎さん!」て叫びたくなるくらい嬉しくなって良かった(笑)。
次の米林監督の作品が楽しみです。
製作者の魔法への思い入れが足らない
ドジでおっちょこちょいなメアリが魔法と周りの人に触れて成長するというのが大まかなストーリーなのですが映画の地盤である魔法がただ否定されるだけの存在であったのが残念でした
ラストでメアリは魔法はいらないと言い魔法を捨てて日常に戻り映画は終わります
しかし劇中でメアリは魔法に愛着を持つことはありませんでした
見た目と花から得た力を誉められて調子を良くする程度で魔法と魔法の住人は自分の世界から外れた変な人達の程度の認識しかありません
そもそもこの映画の魔法は原発批判になぞらえた行き過ぎた科学というポジションで、劇中で出てくる魔法のほとんどは危険で害をなすものです(純粋な魔法を愛しているのはホウキ番くらい)
魔法の良い部分の描写が疎かでただ危険な物としてしか描かれていないのでメアリは魔法に魅了されることもなく終始振り回されるだけでした
行き過ぎた魔法(科学)批判をするならば魔法(科学)の必要性と素晴らしさも同時に説明するべきです
しかしメアリにとっての魔法は一日限りの力で現実世界の住人(ピーターや動物達)を危険にさらすだけの存在なので簡単に魔法を否定できてしまいます
ラストの「魔法なんていらない」が「魔法なんてもううんざり」という意味にしかなっていないのが残念です
魔女だったおばさまが主人公だったらスッキリしたかもしれません
赤毛のメアリ
情報をほとんど入れず観に行ってきました。
絵のタッチからずっとジブリ作品だと思っていたんですがスタジオポノックの初長編作品という事でジブリとは違ったんですね。
監督さんはジブリ出身という事で「借りぐらしのアリエッティ」は観たことありました。
ジブリアニメは好きな方なのでこういう作品が増えていくのは嬉しい限りです。
本作は液体の描写が多かったので「ぽにょ」っぽいなと思う所が多かったですがアニメーションと光や魔法のCG描写も素敵で映像も楽しめました。
私は素敵な赤毛だと思ったんですがメアリはコンプレックスに思ってるようでしたね。
お手伝いに失敗してもめげずに果敢に挑戦するメアリの姿は初々しくて好きでした。
声に関して言うと、私はどちらかというと俳優さんより声優さん派なんですが、本作の主要キャラクターは好きな役者さんばかりだったので、この声は誰々だって当てていく楽しさがありましたね。
エンドロールで回答確認してあぁ良かった全部あってったって感じで楽しめました。
物語としては動物実験が行われていたりして、子供向きな作品にしてはダークで恐ろし内容だなと思いました。
魔法を使えるようになったメアリが魔法学校で得意げになってる姿だったり、またピーターを助けようと決意したりとやっぱりメアリのキャラクターが良かったなと思いました。
予告でメアリと赤毛の少女が並んでいるシーンがあったので、個人的には実は未来の自分ではと勝手に予想してたんですが、、、
何かあるなとは思いつつも、まさか大叔母が赤毛の少女本人だとは思ってなかったので鏡のシーンは少し驚きがありました。
残念だったのは、猫がどうして夜間飛行にメアリを導いたのか最後まで謎だったり、、、結局、本当に使い魔なのかただの猫なのか今一つわからなかったり。
キャラクターよりもロボットや動物たちが活躍する場面が多くて少し物足りなさもありました。
結果的に魔法を使えたことが一夜の夢の様な物語だったので、その寂しさもあったかもしれません。
最後の夜間飛行の一輪がどこに舞い降りていったのか、、、それを誰かが拾って大人になったメアリがまたそれを助けるという様なそんな物語が観てみたいなと思いました。
映像は綺麗
メアリの感想 メモ
メアリ
メアリの声が起伏が少なく、感情が大幅に揺れ動いた時でないと無機質な感じがした
ただ、転んだ時のとっさの声や泣き声等は自然でうまいと感じた
男の子 ピーター
絵に合わせて演じてる感が強く、下手ではなくむしろ上手いが芝居をしていると感じられ違和感を感じた
笑い声が作った感じで不自然
校長、科学者、管理人はキャラクターそのものといった好演技!
メアリの大叔母
声が若すぎる気がしたのと、若干演技とのズレを感じた
庭師
存外、声がダンディでキャラに合うような合わないような…声のおかげで脇キャラ以上の存在感…キーマンではないからちょっとどうなの?と違和感を感じた
お手伝いのおばさん
丁度いい脇キャラ
☆ストーリー
最初の出だしはすごく素敵!ハウルを思い出す
視点がメアリになった途端、面白さ半減…
庭師が夜間飛行の花をなぜ知っていたのか、そこから家の大叔母との関係性をもう少し描くと後々の布石が生きる気がする
庭師がいいキャラしてるからもっと絡ませてほしい
お葬式って誰のや?
メアリが参加しないのはなんで?
後、ピーターとメアリが出会うのはいい
猫絡みでピーターと絡ませたいならワンシーンでもいいから猫とピーターのカット入れとかないと飼い主としての認識が薄くなり後々の再会シーンで感動が薄い
ピーターをいいこにしたいなら、親子のシーンとか入れた方が早く大人になって家庭を支えたいって気持ちが伝わりやすいと思う
新聞の配達シーンだけでは爽やか少年で影を感じず愛着が持てない
むしろそのシーンで説明ゼリフでもいいから家庭の事書けばいいと思う
てか、ピーターが居なくなった時の後ろの男性は父親か?庭師しか喋ってないから存在感薄いし家族愛を感じずピーターが家族を思う気持ちに繋がらない
メアリの深刻そうな顔も、取ってつけたよう
心臓の音やもう少し背景をしぼってメアリだけの世界を切り取った方が感情移入出来るとおもった
誰を主観的にストーリーを勧めたいのか少し疑問が残る
メアリを中心にしたいならメアリの求心力が低く感じ、脇キャラが強い…敵サイドが濃ゆすぎる?
大叔母と若い時がリンクしずらい…
大叔母が住んでた家はどのくらい前に住んでたのか、花を盗んだ後なら写真を飾ってるのは?だし
少しくらい写真が古いか、傷つけるような落書きがあってもいいと思う
大叔母の家見つけた時の学園長の話しぶりがなんか違和感
大叔母とメアリの接点に気づいたのか、単純にこんな所に隠れおって!なのか不明
メアリがおってきた後の、対処が甘い
非道になればいいのに。
シーンが繋がってない気がする
繋げ方が甘いのか分かりにくいのか…(´•ω•ˋ)
時間軸が把握しずらい…(◦`꒳´◦)ᵎᵎ
まだ書きたいことあるけど、全体的に何も考えずに見るには問題なく、子供向けな気がする…
民族音楽と2匹の猫設定が良かった!!
意外にも低評価なので、逆に気になったのと神木隆之介君と杉咲花ちゃんのトークイベントでの挨拶が素晴らしくて応援したい気持ちが強くなって観てきました。
いや〜素直に良かった!面白かったです!!民族楽器を取り入れた音楽が本当に素敵で、カッコ良く時には神秘的な音色で心を優しく包んでくれる。心に響くメロディーで感動を誘う音楽がとても良かったです!!民族楽器の素敵な音色をぜひとも味わって欲しいです♪
そして、魔女には黒猫?と言うように黒猫のティブがメアリと一緒に箒に乗るのにも、もう一匹のグレーのギブの存在があるからなんだなと。もしこれが魔女の宅急便のジジの様に喋れたら面白くなかった!喋れないからこそのワクワクもあり猫の声や行動で変化を感じる。ちょっとしたことにも何かのメッセージが隠れていてそれに気付くことができるか?と言われてるようだった。私の愛猫にティブの目つきや仕草が似ていてもうティブが愛おしくてたまらなかった*笑*
エンドロールには感謝として高畑勲 宮崎駿 鈴木敏夫の名前が出てきて、本当にジブリへのオマージュが最大限に感じられてぐっときた瞬間でした。
感想は人それぞれで何を思うかも自由!だけどなんだか少し悲しかった。ジブリのパクリではなくオマージュだと思うし、表面的にはジブリらしさがたっぷり詰まった映画で、それでいてジブリ作品を深く観てきた人には新しい挑戦も感じられる?作品だと思います。観て絶対に損はない映画でした!!♪♪
懐かしい
魔女の宅急便のセリフを最初から最後まで暗記するくらい見ていた私からとってみれば、この映画の告知を見たとき、思わず『まってました!』と心の中でさけぶ程、楽しみにしてました。
映画全体を通して、過去のジブリ作品のオマージュと思われる箇所がいくつかあり、何か過去の作品が現代に復活したような。オマージュの良さを認識した、、そんな気持ちになりました。
個人的には音楽が特に良いと感じたので、是非映画館で見て欲しいです。冒険、ファンタジーに浸りたい方にはぴったり!です。
ただ、この作品を通して何が1番伝えたかったのかが、未だにわからず少しもやっとしてます。嘘やはったりではなく、自分を愛し自信をもって行動しようということでしょうか、、!ところどころ、動物実験や核や原発を思わせるメッセージを感じ、すこし本筋が薄れていたように個人的には感じました。
総じてとても楽しめました!
世界観が好き
確かに既視感はあって、全てが新鮮なわけではなかったけど、むしろジブリのオマージュと捉えて、わたしは好きな作品になりました。
ハラハラドキドキする場面もあり、スタジオポノック第1作として、見ておいて損はないと思います。
純粋に楽しめる作品です。
エンドクレジット、最後まで見てくださいね。きっと感動するはず…
セカオワの曲も世界観にあっていて素敵でした。
「魔法なんていらない」の仮説
ジブリを抜けて、スタジオポノックとして作られた第1作長編作品がこの「メアリと魔法の花」だというが、過去にジブリで米林宏昌監督が作った作品と比較しても、この映画が最もジブリ的な作風であるというのはなんだか意味深というか皮肉。果たして意図的なのか?それともジブリの呪縛なのか?クリエイターの大方がジブリ出身だというから仕方のないことということか?
そもそも、魔女、黒猫、洋館、少年・・・とトピックを並べただけで「魔女の宅急便」を簡単に思い出すのは当然として、実際に作品を観ていくとそれだけでなく「耳をすませば」「猫の恩返し」「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「紅の豚」・・・と次から次へと過去のジブリ作品(特に宮崎作品)との既視感に襲われていく。米林宏昌監督が本当にやりたい映画撮りたい映画が、こういったジブリの血を受け継いだものであるというのであれば、もちろんこれも良しだとは思うのだが、あまりにもオープニングタイトルから、エンドロールまで、(もっと言えば宣伝や特別協賛の手法まで)全てが「ジブリテンプレ」で作られた映画に、「午前0時」を意味し新たなアニメ映画を幕開けの思いを込めたという「スタジオポノック」設立の意義はいずこへ?という気がしてくる。
内容自体はまずまず面白く楽しめるのではあるが、少々展開が雑に見える部分も屡々。主人公をメガネの小学5年生男子に置き換えたら宛ら「ドラえもん映画」に見えてしまいそうです。
ここからはあくまでも仮定の話なのだが・・・
かつて新海誠監督が「星を追う子ども」を撮ったとき、それまでジブリの世界観とは無関係なところにいると思っていたアニメ監督が突如ジブリ的作風に接近したのを目撃し衝撃を受けたと同時に、その後新海誠ワールドをより強固にさせていったのを見て、この「メアリと魔法の花」もまた、米林宏昌監督が自分にかけられたジブリの呪縛を解き払うために、一度ジブリに思い切り全力で接近した、という風に考えるとちょっと面白い。
終盤の重要なシーンで、メアリが一つだけ残された夜間飛行の花を投げ捨てて、「魔法なんていらない!」と叫んだあのセリフが、そのまま「(ジブリの)魔法なんてもういらない」という、ジブリ脱却の宣言に通じていたりなんかしたとしたら、この映画が極めてジブリ的であることの意味が見えてくる気がする。
勿論、すべて仮定の話であり、私の勝手な深読みだが、次のポノック作品が、そして米林宏昌監督作品が、ジブリとは全く違う作風になっていたらとても面白いだろうという期待を込めて、こんな深読みをしてみた。だから次回作を見るまでは「これじゃぁジブリテンプレじゃないか、おいおい」というツッコミはまだ取っておくことにする。
わくわくする作品
いい意味で王道なわくわくする展開と、なんでもない台詞や展開に織り込まれるメッセージ。
なんにでも好奇心を持つところ、それがあの子(メアリ)のいいところじゃない
みたいなやり取りがあった。大人になるにつれて忘れてしまう感覚なのかなって思った。
校長とドクターは、野望に囚われて失敗を繰り返すエンドだった。
本当に大切なものは何か、問いかけることを忘れるとそうなってしまうのかな。
ちなみにDJ LOVEが劇中のどこかに描かれているみたいですが、見つけられませんでした…
素直に面白かった
賛否両論がすごかったので、わりとフラットな気持ちで見に行きました。個人的にマーニーは???で途中で見るのやめちゃったくらいなのでなんならハードルは低いほう。
皆さんのレビューで見ていた「良いとこどり」は確かに。最初はラピュタ、魔女宅からハウル?千と千尋?みたいな次から次へとジブリあるあるな既視感。でもいいとこどりだから結果としては楽しめた。作り手が勝手に勘違いして悪いとこどりしちゃう作品もあるので全然OK。
あとは個人的に最近子どもに弱いので、女の子が頑張っている姿にときめいしていまう。。メアリがかわいくて声もあっていて良かった。神木君は大好きではあるのだけれど、ちょっと役柄に対して声が大人びすぎていたような。。天海さんは最後まで誰が声優をやっているのかわからなかった。。女優さんってすごい。
起承転結もはっきりしていて時間もコンパクト、動物実験や原発をにおわせるようなメッセージ性が強く、ラストの「魔法なんていらない!」は観た後にも色々と心に残るものがありました。
過去、最盛期時代のジブリから比べるとそれは比べられませんが、近年のマーニー、ゲド戦記、アリエッティなどが私はあまり好きではないので、久々に夏休みに見るにはわーっ!と気持ちが盛り上がって楽しい時間を過ごせてとっても満足でした^^
*ただラスト、なぜ魔力を失っているメアリがほうきに乗れたのでしょうか。夜間飛行の効力とほうきの飛行はひもづいていたはず。ピーターを助ける時点ですでにただの人間だったのになぜ普通に帰れてるんですか?!!謎すぎて調べまくったのですが疑問に感じている人がほとんどいなかったので私だけ理解力が足りていないのか。。誰か教えて!
良い人間ばかり!個人的には好き!
正直最初はいろいろ既視感あって、ん?ジブリの総集編かな?とか思ってしまったけど途中から気になんなくなった!
多分米林監督はジブリが大好きなんじゃないかな?辞めたもろもろの事情とか知らないけど。
メッセージ性がちゃんとあって面白かったです!
メアリは普段何もできない事がコンプレックスだったからこそ、誉められて、天才だなんて言われて、嫌だった赤毛も優秀の証とか言われて嬉しかったんだろうな。
純粋だなとは思うけど、やっぱり嘘は駄目だね。
メアリのせいでピーターが捕まったとき、本当に、こっちまでなんとも言えない気持ちになった。
あの時ピーターはどんな気持ちで実験台に上がったんだろう。
自分が逃げたせいで、他の誰かがその尻拭いをさせられる。
うまく言えないけど、こういう気持ちは言葉で言われるより、物語のエピソードに沿って一緒に感じる方がじんわり来ました!良い作品でした!
プライムビデオやiTunes Storeで販売されるのかな?ジブリってないんだよね。でもこれジブリじゃないし配信してくれたらいいな!なかったらDVD買うかな!
それくらい好きかな!
でも、 メアリは新参者じゃなくても良かったような気はする。
家でダメダメより、学校でダメダメの方が魔法学校との比較も出来るし、子供同士の中でどれほどダメかの方がメアリのダメダメ感がすんなり伝わる気がする。
ピーターとも幼馴染みの方が良かったんじゃないかとも思う。本当に良いやつなんだろうけど自分だったらあそこまで堂々と実験台に上がれるだろうか……と思う。あとピーターは大人っぽいから年上の方がしっくりくるかな。
てかこれジブリじゃないし続編とか作るかな?
ここから続きとか想像つかないけどもしやるとしたら観たいな!なんだかんだピーターもメアリも好きだし!てか学校でのメアリも観たいな!
米林監督頑張って!
次なに描くかわかんないけど、次回作も観るよ!
退屈
ストーリーも退屈、アニメ技術も退屈、新しものが何も無かった、キャラクターもジブリを踏襲しており今時のものでなく全体的に古色蒼然としており日本のアニメが一昔前に戻ったような感じ。内容は魔法を科学に置き換えれば宮崎駿譲りの全共闘的文明批判の物語で今更という話。もうジブリの時代は終わったな。
大長編ドラをジブリ的に=大変よろしい
ネット上の前評判の悪さにびびりながら、しかし前日にアリエッティを見てあれ?言うほど酷いとは思えないぞ、と半信半疑で観賞。
結果、これは大変良い作品でした。
まず脚本が非常に丁寧。
何かに似ていると思いながら観ていて、一番近いのはF先生が生前に作っていた頃の大長編ドラえもんにかなりニュアンスが近いことに気付く。
何もない生活に何もない主人公が特別なものを見つけそれに導かれて非日常の体験をする。
何やらよくわからないけど面白そうで何か特別な事情がある異世界。
そして一度お家に帰るのも非常に重要。
お家に帰りご飯を食べて、やはり家いいわー!と思っていたらその日常に異世界が侵食してくる。
日常を取り戻すために異世界と戦う。
主人公のキャラクターも非常にリアルと感じた。
突然覚醒するでもなく、自信なさげでありげで正直でもなく嘘つきでもない。
そのリアルなキャラクターと我々観客は同じ目線で異世界に入っていき体験して帰ってくる。
なんだなんだと感じながら物語が進む。
エンドロールでも触れていたのでジブリ的なものである自覚も覚悟もあるのだろうから比較されるのはもう折り込み済みだろう。
なのであえて言えば、こういうリアルな主人公のキャラクターは宮崎駿には造形できないキャラクターだろう。
宮崎駿のキャラクターはいつも最初から突き抜けているのがいいところだから。
そういう突き抜けて最初から持っているキャラクターが好きで期待していくとがっかり感を抱くのかもしれないが、とてもしっかりとリアルな主人公で共感と好感を持った。
映画中でこの体験を乗り越えてしっかり自信を持って成長したと感じた。
アクションは左右前後上下にはつらつと動いていた。
ジブリ的な気持ち悪い動きの敵もたくさん出てくるし、アリエッティ的な細部のこだわりも随所に感じられる。
エンタメマンガ映画として申し分ないのではないでしょうか。
願わくは多くの人に見てもらいたい。
特に子供達に。
実験は成功していたのでしょうか?
原作を読めばわかるのでしょうか?
深読みかもしれませんが、
とある仮説が頭からはなれません。
同じような事を感じた方や、
答えを知っている方、
いらっしゃいますか?
仮説というのは
『当初の最終実験は成功しており、
男の子と魔女の花を融合させて誕生したのが
“フラナガシ”だということ』
そう考えると、色々と腑に落ちるのです。
作品には沢山の動物が登場しますが、
フラナガシ以外、
喋る動物が居ません。
魔法の世界なのだから動物に限らず、
ホウキだってなんだって喋ったとしても
世界観は崩れないはずなのに…
ティブすら喋りません。
実験の失敗作である生き物たちも喋りません。
(あっ、シャーロットの旧家は喋りますねっ)
主人公がピンチの時に必ずと言っていいほど
フラナガシが助けにきます。
偶然を装ったかのように。
そして、何度メアリを助けても
フラナガシが
マダムやドクターから咎められることは無い。
最後に、フラナガシがメアリとピーターに
披露した虹(のようなもの)
これが、実験ノートに描かれていた
男の子と魔女の花の融合結果の絵とリンクします。
もし、実験が成功していたのだとすれば、
フラナガシはあらゆる魔法を使える事になります。
それも最強の魔力をもって。
ともすれば、
「実験は失敗に終わった」のだと
関係者の記憶を書き換えることもできるはず
フラナガシという存在を
「あいつはあぁ言うやつだ(仕方がない)」
と、周りに認識させる事もできる
疑われることなく、マダムとドクターを
見張ることが出来る。
こっそりと細工をして
実験を失敗に終わらせることもできる
地上に咲く魔女の花の発見を阻止
することもできる
だからメアリが本当にピンチになれば助ける
そういう感じで、しっくり来てしまうのです。
もちろん、
「そんなに万能なら、そもそもメアリを
大学へ案内しないだろう」
っていうツッコミもあるのですが、
ここまでくると更に妄想がふくらんでいて、
学生時代の写真の立ち位置なんかから、
フラナガシはメアリを見て、
シャーロットを想ったのではないか
それが友情なのか愛情なのかはわからないけれど、
個人的には恋心的なものだといいなぁと思ったり、
シャーロットへの想いから、
思わずメアリに声をかけてしまったのかな。
などと、妄想が妄想を呼んでしまうのです。
皆様は、どのような解釈をお持ちでしょうか?
マロとジブリの蕾たち
スタジオジブリ卒業生たちが立ち上げた新たなアニメ製作会社“スタジオポノック”の第一回作品。
ジブリの新作と勘違いしてる人も多いだろうが、これはジブリのDNAを受け継いだ“ポノックアニメ”。キャラデザインも作画もジブリまんまじゃん!…なのは、ジブリから移籍したスタッフたちなので当然の事。
昨今のアニメ映画戦国時代。とりわけ今年公開のアニメ映画の中でも注目度の高い一本。
さて、その感想は…
監督・米林宏昌がジブリ在籍時代手掛けた2本はどちらも結構好きで、特に「思い出のマーニー」は秀作であった。
なので期待は自ずと高まったが…、僭越ながらハッキリ言ってしまおう。まあまあだった。
残念と言うか期待外れと言うか物足りないと言うか、かと言ってスゲーつまんねぇって訳でもなく、可もなく不可もなくと言うか。
と言うより、ジブリのDNAや志を意識し過ぎている気がした。
魔女を題材にし、「魔女の宅急便」の新世代へ贈る魔女ファンタジーなのはいい。それこそ、今CMでやってる「魔女の宅急便」のその後なんかよりずっと正直で正統派だ。
だけど、すでに多くの方が指摘している通り、過去のジブリのエッセンスの寄せ集め。
世界観もサブキャラもオリジナリティーを感じられず、それどころかジブリならこう描くだろうというのを感じてしまった。
それと、ハリポタ。あの魔法学校の描写なんて失礼ながらホグワーツにしか見えなかった。
主人公メアリのキャラ描写やストーリー展開にも満足を得るにはちと足りなかった。
お転婆で明るく前向きヒロインはお馴染み。元々魔女ではなく、普通の女の子。
何をやっても失敗ばかりで自分に劣等感を感じていた時、偶然森の中で“夜間飛行”と呼ばれる魔女の花と魔法の箒を手にした事から、一夜限り魔女に。魔法の世界で天才魔女と誤解され、いい気分に…と、かなりのお調子者。
周囲の勘違いもあるが、自分の無責任な行動(魔法の本を思わず盗んだり)が結果的に魔法の世界を揺るがす事件を引き起こしてしまい、メアリにも非はある。勿論、自分の過ちを認め、何とかしようと奮闘はするのだが…。
そのせいで事件に巻き込まれた村の少年ピーターがメアリの非を一切咎めず、いい奴過ぎないかい?
魔女の花はいいにしても、冒頭の謎の赤毛の魔女がもっと話に絡んでくるのかと思ったらそうでもなく、何となく正体は察しが付いた。
メアリの前に立ち塞がる“敵”ももう一捻りあるのかと思ったら、結局あんたらかい!
庭師の老人とか好感あるキャラも居たが、ちょっとおざなり。
キャラ描写にもストーリー展開にも捻りや深みが何か足りなかった。
手描きにこだわったという画のクオリティーはさすが。
村松崇継による音楽も魅力的。
勿論それなりに楽しめるし、悪くない点もあったが、全体的には…。
日本のアニメ映画はジブリと比較される運命にあるが、本作は殊更。自分からジブリのDNAを受け継ぐと言ってるし。
きっとこれからジブリと比較され、散々言われたりもするだろう。
確かにまあまあだったが、本作一本だけでこの新会社の評価は決められない。
ジブリで培われた蕾たちは花開くか。
これからの挑戦と発展を見たい。
もったいない
全体的にはもったいないなという感じです。
見た目はとても素晴らしいです。キャラター、表情、背景、効果、動き(ジブリリスペクト的なものも)。
ストーリー的には映画として面白くなく、わくわく感や感動はもちろん、感情移入や納得感もなく終わってしまいました。
何でそうなるのかわからない点なども多々ありました。
・大学に入学前の見学者なのに不法侵入者になるのはなぜ
・最後、魔法を使えなくなったのにほうきに乗れたのはなぜ
・クロネコがメアリを呼んだのはなぜ
・おばあちゃんがあの人である意味があったのか
・おばあちゃんが魔法を使えなくなったのはなぜ
・メアリの魔法が凄いといわれても比較対象がなく、わからなかった
・クロネコの過去がわからず、凄さに納得感がない
・なぜピーターが魔法を使えないのに実験対象者に選ばれたのか
・大学側はピーターをなぜ本人だとわかったのか
・魔法の国ではなく大学だけあるのはなぜ
・住所の番地だけでピーターの家を探すのは難しくない?
・夜間飛行の場所は空からなら木の成長具合で一目瞭然なのでは?
・メアリとピーターそんなにまだ仲良くなってなかったのでは?
・動物だんだん増殖してない?
原発の話だったわ。でも、絵が綺麗
自分たちでコントロールできない程の大きな力を御して大きな利益を得ようとした結果、強大なエネルギーが暴発。
そして、まさかのメルトダウン!
犠牲になるのは子どもたち。
メアリは校長(首相)すらメルトダウンを前に役に立たない惨状の中、ノー魔法状態の丸腰で立ち向かう!
最後にメアリの極め付けの一言「魔法なんて、いらない!」最後の一輪の夜間飛行をポイ捨て。
原発なんていらないって言ってるような気がしました。
そう考えると、校長の「電気も、魔法の力の一つなんですよ」というセリフも印象的。
ただ、意思を投げかけ訴えることは素晴らしいと思うけど、そこに注力するあまり物語自体が薄ーーーくなってしまった印象。
シャーロットはメアリの何なのさ?祖母の妹?何で引っ越すことになったの?庭師のおじさん結構出てくるけどそこも中途半端、ピーターがイケメンでいいやつなのはわかるけど、出会って1日か2日で命かけます?!千と千尋みたいに魔法学校の生徒との関係性からメアリが成長するのかと思ったら全然生徒出てこないし。
猫との絆もキキとジジの方が深く描かれてて面白い。
魔法大学内を結構な時間案内されてるけど、何を描きたいのか全然わからず。
メアリと猫ともピーターとも、家族ともイマイチ絆が見えない。別に千と千尋みたいにメアリの成長物語を作りたい訳ではないと言ってしまえばそれまでだけど、せっかく魅力的なキャラが出てくるのにもったいないなーと思ってしまった。
良かったところは、
絵がとても綺麗。特にシャーロットおばさんが魔女だった頃に住んでいた部屋は実際にあったらどんなに素敵か、夢みるくらいに素敵。
夜間飛行の花も美しい。
魔法学校が遊園地みたい。飛んでる時の浮遊感と疾走感、魔法が発動する時のワクワク感。
キャラクターの魅力。メアリはどんどん魅力的に見えてくる。何気にめちゃ怖い校長も。
唯一メアリとシャーロット二つの視点で語られるので、実は一番深く描かれてるのは校長では、、と思う。箒番の猫も好き。シャーロットが逃げる手伝いしてるとことか少しでも入ってたらなーなんて。
最後にいろんなジブリ作品のオマージュを見つけるのも楽しい。エンドロールのスペシャルサンクスに宮崎監督、高畑監督、スズキ監督の名前があったので、そこらへんの深いつながりを、感じました。
全力で擁護させて下さい!
酷評が多めな気がするので、私がこの作品を嫌いになれない理由を書かせて頂きたいと思います。
表面的なストーリーとしてはかなり歪な作品ではありますが、裏のテーマを読み解いていくと米林監督の思いがしっかりと込められた作品でした。
裏のテーマを読み解く鍵は、庭師ゼベディです。彼の容姿はどことなく宮崎駿を彷彿とさせます。そして、彼の手伝いをして失敗し、呆れられているメアリは米林監督自身なのではないでしょうか。
つまり、米林監督自身のこれまでのジブリ人生をそのままストーリーに盛り込んだ映画だと言えます。
メアリが初めて箒に乗る場面では、箒に夜間飛行のネバネバを付ければ、空を飛べる様になるのですが、これは筆と絵の具を手にすることでアニメーターとしての才能が開花した米林監督のようでもあります。
この作品において、
「メアリ」を「米林監督」、
「魔法」を「ジブリ作品」、
「箒」を「筆」、
「夜間飛行」を「才能」、
と置き換えれば、
米林監督がジブリに入社して、長編2作を監督して、そしてジブリの制作部が解体される、という流れに合う様に感じます。
エンドア大学に囚われた動物たちを逃すシーンで、メアリは「私、今夜だけは魔女なんだ」と言いますが、これはジブリ退社後、自分たちでスタジオを立ち上げてもう一度アニメ映画を作ることができるという、米林監督の喜びの気持ちが込められているように感じます。
そして、映画のラストで「魔法なんていらない!」と宣言して魔法解除の呪文を発動させますが、これは米林監督のジブリとの完全な決別の宣言でしょう。
エンドロールで「感謝」という言葉と共に「宮崎駿 高畑勲 鈴木敏夫」の3名の名前が載っていますが、この映画全体でスタジオジブリに対する感謝の思いを伝えようとしているように感じました。
エンドロールの最後に庭師ゼベディの箒の隣にメアリの箒が置いてある絵が映りますが、これは米林監督から宮崎駿への感謝の気持ちをさりげなく表現した絵だと思います。
表面的なストーリーだけ観て簡単に評価を下すのはとても勿体無い作品だと思いました。今作を観て不満に感じた方も是非もう一度、裏のテーマを念頭に置いて今作を思い返してみてほしいです!
なんちゃってジブリ
スタジオポノック長編アニメ1作目の作品
この作品に思うことが沢山あります。
まずキャラに全く魅力、感情がわかないこと。メアリが親と離れていることに対しての寂しさ、友達がいないことの孤独感が伝わらない
シャーロットおばさんとの関係性も曖昧なまま
・テレビやゲームがあることに関しての時代背景が不明
・ゼペディさんがなんで魔女の花の正式名称と7年に一度しか咲かないことをなぜ知っているのか?
・あんなにたいへんな事が起きてるのになんで大学の生徒が終盤になってから1人もでて来ないのか?
・いろんなジブリ作品からアイディアをパクったとしかいえないシーン
・有名俳優をキャスティングしたことで声が合わないキャラが何人かいること
・脱出方法を知っている動物達
・公開前にあった映画館で流れるCMにほぼネタバレがあったことでストーリーが読めてしまってたこと
・説明口調のセリフが多く退屈に感じてしまうこと
作品の事もあるがセカオワの主題歌が微妙なこと
などなど
絵と会社名はすきなので今後の作品ではもっと良いものができると祈ります
このレビューを読んで気分を悪くされた方にはすみません
思ったことを正直に書いているのでご了承ください。
全94件中、61~80件目を表示