劇場公開日 2018年6月8日

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「【ピアノ調律士という職業の奥深さが良く描かれていた静謐な作品】」羊と鋼の森 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【ピアノ調律士という職業の奥深さが良く描かれていた静謐な作品】

2019年10月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

幸せ

 雪の舞い散る、北海道が舞台。
 人生の夢を持てない青年(外村:山崎賢人)が、ピアノ調律士板島(三浦友和:流石の佇まい。)と出会い、彼の仕事により音色の変わったピアノの音に生まれ故郷の森の匂いを感じ、のめり込んで行く姿を抑制した演技で魅せる作品。

 上白石姉妹(役柄の性格が随分違うところも面白い)が楽し気に連弾する姿や、何らかの理由でピアノから遠ざかっていた青年(森永悠希)が再生していく姿。外村の仕事仲間(明るい北川さん:堀内敬子、気難しい秋野さん:光石研 この人がいると画が締まる。そして頼れる先輩柳さん:鈴木亮平)たちの姿。

<橋本光二郎監督(山田康介撮影)が描くグリーンのトーンが印象的な静謐な邦画:ピアノ好きな方は、辻井伸行さんのピアノの音色も堪能されたい>

<2018年6月9日 劇場にて鑑賞>

NOBU