「440khz単音の清々しさ」羊と鋼の森 凪さんの映画レビュー(感想・評価)
440khz単音の清々しさ
ピアノと調律に関して、非常に真面目に取り扱っています。
調律・整調はもちろん、接客や椅子の動かし方まで、教科書的と言っていいくらい丁寧で、好感が持てました。
また、劇中の演奏で使われる曲のチョイスもかなり良かったと思います。
映像はひどいと言っていい部類です。
名脇役に助けられて、何とか観続けました。
音楽や音を題材にした作品に、BGM的な音楽を重ねるのは考えもので、本作品では邪魔に感じました。
ピアノや調律、音楽について知るにはとても良いと思います。
反面、いわゆる映画力(映画観たなぁという実感のようなもの)には乏しく、残念な出来栄えで、厳しめの採点です。
『ピアノマニア』という調律師のドキュメンタリーと合わせると、より理解が深まると思います。
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