劇場公開日 2018年6月8日

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「何か固い気がする。けど良い作品ですね」羊と鋼の森 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0何か固い気がする。けど良い作品ですね

2018年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

作品自体は、5つ星なのだが。何か固い気がする。もう少し、もう一寸咀嚼しても良いのではなかろうか。作品は素晴らしい出来栄えと思えるので、多分 原作者も満足ではなかろうか。ただ、何度も何度も見られるような作品ではない。残念でながら、原作は未読ですか、原作から与えた読者への感動が遜色なく写し絵のように映画作品に転写されたように思える。
外村が客のピアノの調律をしている間は、羊と鋼の森の中に迷い込んでいる様、しかし、どんなに木々が生い茂る森からも出てこられると願う祖母の「見守り続ける姿」。大変心温まる作品。原作者が親としてのこの作品は自分が産み出した子供であるとすれば、良い名付け親であると思える。
伊藤楽器店の温かい人間の集まりは、外村の人間の器は大きく成長させたような気がすこの点は、人間として少し冷たさを感じる光石さんに脱帽。板鳥の立ち位置が良く。外村に対し、付かず離れない嫌味のない忠告は素晴らしい。この点は、三浦さんの演技に脱帽。作家原民喜の言葉を引用した所、人間として素晴らしすぎないだろうか。ピアノ奏者と調律師の関係が、切っても切れない蜜月関係にあることが、理解しやすく描かれている。
姉妹で同じピアノを共有することの難しさ。それが音色のなって伝ってくる。姉妹の
今後への径も明確に描かれている。「この関係」が保っていければ良いなぁと思う。
外村の家族が、何気に暗~い感じがした。なぜだろうか。
外村住む町は、まだまだ土葬の慣習がある土地柄か。外村が、遺灰を入れる骨壺をを首からさげる場面があったが、その後、祖母が棺に眠っている場面があった。
音楽担当は、久石+辻井のタッグであった。音楽が作品より前に出すぎないか懸念はあったが良い塩梅でした。

突貫小僧