「言葉たらず」羊と鋼の森 さわさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉たらず
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バックグラウンドのきれいな音楽を楽しめる作品だった。
しかし、ストーリーや調律師の成長を感じとるには難しかった。
登場人物の感情を音楽や森林の描写で表現仕切ろうとしたために無理が出たのではないかと思う。
行間をかなり推測しながら観なければならず、もう少しだけ言葉が欲しかった。
また、大衆ウケを狙ったのか物語上さほど重要ではないが、感情が表に出しやすい場面を誇張しすぎていた。
物語上で些細であるが重要な場面を含めるには音楽の尺をとりすぎたのか…
言葉少なく表現するのか、感情を表に出した演出で抑揚をつけるのか思い切り振り幅を取った方が個人的には好み。
音楽はとても良かった。
内容を小説で補完して欲しい。
映画と小説の二つで一つの作品とするならとても楽しめる。
批判調になってしまったが、作品としてのきれいさは良かった。
音楽で心が癒される。
補足
ラストでの板鳥さんの助言に関しては、外村が恥を感じずに行動するところまで描写して欲しかった。
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