マンチェスター・バイ・ザ・シーのレビュー・感想・評価
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それでも生きていかねばならない
破滅と再生の物語
許されるまでの時間
あるワンシーンがとても素晴らしく、そこだけで見る価値あり。
この映画の主人公リーの辛さは計り知れないですよね。
自分を責め続けこの世から去りたいという感情になる気持ちも解る気もします。
あなたの印象に残った部分はここでしょうか?
別れた妻と彼の亡くなったお兄さんの葬儀の前に再会し、奥さんは涙ながらに許しを請うた。
心閉ざしていたリーにとってあの言葉は戸惑いやら少しの喜び、
複雑な思いでなにも言う事が出来なかったのでしょう。
奥さんは何故許す言葉をだせたのでしょうか。それは今の彼女が幸せだからだと思います。
あの時は自分を責めるというより、子供を失った辛さと怒りで夫を傷つけて傷つけて自分も苦しむ、
それしかこの状況から逃れられなかったのではないかしら。
時が過ぎそして考える、彼の幸を、新たに授かった赤子をより一層大切に育てよう、希望を見出せたからね。
その後の彼にも変化がありましたね。喧嘩をしてジョ―ジの奥さんにキズの手当てをしてもらい思わず彼女の優しさに触れ、涙した、
本来の彼を取り戻した感ありでしたよ。(父を失った甥のパトリックの肩に手を置いたり、両手で抱いたり)
許すと許される言う行為はその後の人生を豊かにしていくのですねー。
最後の場面子供を失った伯父と父を失くした甥が無言で海で釣りをするシーンよかった。
ジョーはこうなる事を願ってリーに後見人を依頼したのでは?愛情豊かなジョー 請う有りたいです。
挿入の音楽もいい!良い映画でした。
自分だったら、乗り越えることができるだろうか?
観終わった時、まずそのことが頭に浮かんできた。とても無理だと思う。私だったら、マンチェスターに来ることすらできなかったかもしれない。そう考えると、リーは強い人だなぁと思った。だって、時に暴力的になることがあっても、精神的におかしくなったりしないで、ひっそりと生きているじゃないか。すごいよ! 映画を観る前、あらすじを読んで想像していた話と少し違った。リーが、マンチェスターに住んでいない理由は想像通りだったが、よりもっと悲惨な出来事が起こっていた。私は、甥っ子パトリックとの仲がうまくいかなくて、悩む話かと思っていたが、そうではなかった。リー自身の話なのだ。彼が過去の悲惨な出来事といかに向き合っていくのかという物語なのだ。いろいろうまくやっているパトリックを支えながら、過去と苦闘しているリーを私は心から応援していた。マンチェスターに残るのか、ボストンへ帰るのか、最後までドキドキしながら観ていた。リーが出した結論を私は暖かく見守りたいと思う。
壊れた心は
悲劇を時折絡め取るユーモアが秀逸
圧倒的な説得力
あなたの全てを肯定する
あなたの全てを肯定しますよ。と言ってくれてるような優しい映画。
ケイシーアフレックが張りのない人生を送ってて、マンチェスターの曇り空と相まって、暗い映画になりそうだなぁと思っていたら、
現在進行しながら過去が入って来る手法で、始めは、コイツ何か過去にしでかしたな?と思わせ、
兄の死、甥との生活を送りながら悲惨な過去を知り、映画的にはここからの再生かな?と思っていたら、
そうではなく、甥は乗り越えようとしてるのだけど、ケイシーアフレックは辛い出来事を経験し、それに立ち向かい忘れ前を向くではなく、乗り越えられず纏わり付いて忘れられず前も向けない、だけど生きてくという姿が
映画的には新しくだけどリアルでとても優しい映画だな、と思った。何かで悩んでいる観客に対しても、そるでいいじゃないか、と言ってくれてるようだった。
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