スケア・キャンペーン
劇場公開日:2017年1月14日
解説
人気ドッキリ番組の撮影現場に本物の殺人鬼が現われたことから巻き起こる惨劇を、二転三転するストーリー展開と臨場感あふれるPOV映像で描いたオーストラリア製スリラー。出演者をニセの心霊現象などで怖がらせるドッキリ企画で長年人気を集めてきたテレビ番組「スケア・キャンペーン」。しかし最近は無料動画投稿サイトの過激な映像に押され、人気が下降しつつあった。そんな現状を打ち破るべく、廃墟となった病院を使い、迷い込んできた一般人を大規模な仕かけで驚かそうというドッキリ企画を敢行することに。やがて、病院内に不審な男がやって来るが、その男は本物の殺人鬼で、番組スタッフを1人また1人と血祭りにあげていく。監督・脚本は「モーガン・ブラザーズ」のコリン&キャメロン・ケアンズ兄弟。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2017」上映作品。
2016年製作/76分/オーストラリア
原題:Scare Campaign
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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2022年9月14日
Androidアプリから投稿
のっけから金のかかって無さそうな感じで始まり、不安要素多数のまま鑑賞し始めたが、ゴースト役の娘が殺害されてからテンポもよくなり、かなり引き込まれていた。ドッキリ撮影中に本物の殺人鬼が現れ・・・という流れだが、予備知識は程々にして観た方が数倍楽しめるだろう。登場する役者に魅力が無いというのが欠点かも知れないが、良く練られた脚本となっており、しっかりと「オチ」がついていたのも良い。それをこれから犠牲になるであろう人物が「しっかりしたオチをつけやがって」と言い残して死んでいく様は笑いがこぼれてしまった。流石は「モーガン・ブラザーズ」で陽気な殺人兄弟を撮った監督である。殺し方にしろ、どこかユーモアを混ぜたような物であり、スプラッタに耐性のある映画ファンへの愛がこもった演出が多々見られる。他にもどこか「SAW/ソウ」や「ホステル」のオマージュの様な構成だったのも嬉しいところだ。
本作は人に迷惑をかける架空のTV番組「スケア・キャンペーン」の撮影スタッフが因果応報かの様に犠牲になるのだが、撮影クルーを襲った連中の正体や詳しい情報はあまり描かれず、ただ各地で残虐ショーを繰り広げている連中という情報のみである。ならば最後くらい爪痕を残すように全滅してくれるか、ギャフンという目にあって欲しかった。本作はただひたすらに快楽殺人を派手な殺害描写で描きたかったのだろう。その内容であれば鑑賞後にスカッとするものだが、ラストがモヤっとする形であり、観客に考えてくれと放り投げたスタイルだったのがやや残念であった。
個人的には滅茶苦茶面白かったのですが、スコアはかなり低いですね(´∀`;A
期待していなかったためか、思っていた以上に楽しめました。
よく練り込まれ脚本ですよね。
ゴア描写もなかなかのものですし、バランス的にも申し分ないかと思います。
ただあのラストが…悪くないのですが、もっとすっきりした終わり方だったら、もっと評価が上がったような気がします。
好みの問題かもしれませんが、それだけが残念でした。
2021年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
宍戸錠と野呂圭介。日本で元祖どっきりカメラを始めた番組はショッキングでもあり、賛否両論を巻き起こした。今じゃ不快なドッキリ番組は少なくなってはいるものの、「モニタリング」だとかバラエティー番組の一部でいまだに撮り続けられている。過去には本当にライオンに噛まれたりする問題が起こったり、海外ではターゲットに射殺されたりして、一般人を対象にしたやり過ぎな番組はなくなりつつあるけど、どうなんでしょう?
人が驚くのを見る楽しみは人間の心理に潜んでいるんだろうし、内輪でのサプライズパーティなんかもその同類なのかもしれません。ビックリさせるようなプロポーズだとかハッピーになれるのはいいんだけど、怖がらせる内容のものはいけませんよね・・・
そんなこんなで仕掛け人がとばっちりを受ける作品であり、二転三転するところは面白いけど、途中から飽きてしまう。やっぱり“ドッキリ”と書かれたプラカードをなるべく早くだして「どうも~」とか言わせた方がいいかな・・・まぁ、この場合は悪いことをすれば天罰があたるというテーマもあって良かったのかもしれないけど、スナッフムービーだけは勘弁してください。😌
2021年6月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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ドッキリ番組制作陣が、ドッキリ後に更にグロスプラッターを行うネット上の集団に対抗すべく、起死回生の一本を撮る現場で起こる意外な事象、、、と見せかけて、、、ほいでもって、、、と、2回ひっくり返ります。
ホラーには、主役側が賢いものとそうでないとものがありますが、こちらは後者です。
製作側は意図的に主役を低脳に、非理知的に描いています。自分が今まで他人に行ってきた事を自分がされた時のあの反応が顕著でしょう。
つまり、主役側に感情移入してハラハラドキドキするモノではないのです。
この情報の提示の時点で、この映画は第三者視点で見る、視聴者の立場として観客が見るべき映画であることが容易に推察できます。
最終的に描かれるのは、2本の製作物の対立です。
中盤が面白かった?後半が面白かった?
ドッキリホラーとスプラッターどっち?
という質問というか、そんな感じのものを投げかけてきています。
マーカス君の最後の叫びに対するオチと彼の反応は好きですね。
また、誰が例の集団の内通者だったか、、、等というレベルのモノでアビー1人以外の答えを出す知能の人は、他の映画も見ない方がいいんじゃないかな、、、楽しめないでしょう?