散歩する侵略者のレビュー・感想・評価
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役者陣が良かった
とにかく役者陣が良かったように思います。
長澤まさみさん、松田龍平さん、長谷川博己さんの3名が映画の冒頭部の感情から終わりに向かって変わっていき、それぞれの内なる感情の機微が描かれていたと思います。
映画全体としてはシュールな感じもあり、賛否ありますが僕は楽しかったです。
ややシュール過ぎな気もしたけど。
結末へ向かう3人の演技は必見かと思います。
黒沢作品は好きですが
この映画は微妙でした。
概念を奪うっていうのが絵的に地味すぎる。起伏のない話が2時間続く感じ。最後の最後でド派手な展開になりますが、そこに行き着くまでが怠すぎます。
黒沢作品特有のゾクゾクする感じも今回は控えめでした。役者陣は高評価ですが。
長澤まさみが美人だから最後まで見れたかな。
宇宙人に対する私の概念は これ
もともと、宇宙人がもし地球にやってくるならそれは侵略者でしかない、と思っていた。
今もそう思っている。
それ以外の理由ではるばる 地球の科学力を上回るモノたちが他の天体に来る理由はない。
仲良くなりましょう なんて訳はない。
ジャーナリスト役の長谷川博己さんが
「宇宙人が地球を狙ってる」的な事を街頭で叫んでも、みんな遠巻きに傍観してるけれど
今のこのコロナ禍だって
2019年には日本人で予測してた人はいないと思われるし
いたらこのジャーナリストと同じだったろうと思う。
舞台の映画化と聞いて
ああ なるほどと納得するのが
宇宙人 と聞いてそのスケール感となんかよくわからない日本のある地方都市のみの狭さで地球侵略が始まって終わるスケール感のチグハグさだ。
概念を奪う
その設定はありだとしても
愛という概念を奪った途端にそれが収束するというのは
ちょっと子どもじみてて
その辺りが 舞台というものの器の小ささを映画という広がりある媒体に持って来ても陳腐に見える理由。
松田龍平は いつも常に こう見ると宇宙人ぽい。
役者たちが素晴らしいので陳腐さはかなりカバーされていて
ラストの長谷川博己の
憑依されちゃった姿の歩き方なんて 絶賛されていい出来。
ハリウッドの宇宙人モノとは違う 小宇宙(ややこしい)的な感じもこの良さは出ている訳だけど
最後の終わり方がなんだか、ひとまず終わりました〜的なのが安易に見えるし
終わりを与えず、今もこうやってじわじわ来ちゃってますよ〜の方向に持って行った方が良かったような気がする。
面白かったけど・・・
ストーリーは面白かったし、俳優もよかった。でも、結局人類を救ったものが、愛の概念(力)っていう設定は、ちょっとどうなんだろう。映画化の前に舞台で上演していたと知って、ちょっとびっくり。舞台としてのストーリーだったら、コンパクトに上手にまとまっていて、(何となくだけど)良かったかもしれないと思えました。
ラストが良く分からない
鳴海が愛を奪われた時に呟いた
「何も変わらない・・」
の一言
そしてラストの無表情
愛の概念とは何か
症状が改善しないのは症状が無いから?
妹が家族の概念奪われた時と同じよ様に流れた涙
奪った後に景色が全く違って見えた真司の症状
難しい
アマゾンのお薦めに出てきたので
何となく見たけど、すげー消化不良。
私の理解力が無さすぎるのかな?
人は愛が無くなっても、何も変わらず、
でも全てが変わる。
人は愛を失ったとき、全てを失くす。
って事かなぁ?
なんだそりゃ?(^_^;)
隠れた名作
SF要素たっぷりのサスペンス
タイトルがそそる
舞台作品の映画化
その元になった芝居の方が観たことがない
舞台表現と映画表現は全く違うので別物と観るべきだろう
日本テレビが制作に関わっているし長澤まさみ松田龍平長谷川博己などという豪華な面々なので明らかにメジャー系だがこの作品の存在を知ったのはつい最近
誰かは忘れたが映画comで関連作品を調べたらこれが目についてチェックしたらオールタイムベストという金色の称号を得ていた
いわばこの作品に出会えたのは映画comのおかげで感謝している
削除主義には辟易しているが利用価値はかなり高い
冒頭は血まみれの女子高生役恒松だが主役ではない
今回も演技力が光る
全体的に『寄生獣』と似たような雰囲気はあるがグロさはかなり低い
だから予算はあれに比べたら高くはない
車に轢かれる瞬間に一瞬明らかに人形だったのはあまりにも残念で唯一の難点だがそこには予算をかけてほしかった
松田兄弟は弟のほうが圧倒的に好きだし演技力もあっちが上だが龍平独特の飄々としたい佇まいが宇宙人役にぴったりとハマっていた
今回の高杉くんは宇宙人役だが今まで観たなかで1番存在感があった
ハマっていた
主演ではないが彼の代表作かもしれない
宇宙人が侵略する話は古今東西多数あり枚挙に暇がない
今回の侵略者は人差し指一本で人の「概念」を奪っていく設定
侵略者の数は知らないがこの方法で地球そのものを奪いとるのは気が遠くなるような年月が必要だろう
3分とか3日とか豪語していたが無理無理
なんか呑気な話だが宇宙人そのものに高い能力があるのなら武力で制圧するよりコスパが良いことは間違いない
ウルトラマンシリーズにはこのパターンの宇宙人は記憶にない
侵略のやり方がまどろっこいのは仮面ライダーや戦隊モノの悪役に近いがあれほどせこくはない
通信機で援軍を呼ぶのか
まずは下見か
なるほど慎重だな
引きこもり気味の男から概念を奪うと活動家になるのも面白い
愛は惜しみなく奪えなかった
愛はうまくイメージできない
深い
神父役が東出昌大ってのが面白い
松田龍平とか東出昌大のような役者も必要だな
でも妻からは奪えた
全ての景色がまるで違って見えるなんて初体験を済ませた安田一平みたいだ
愛の力は偉大だった
愛を奪われた妻はもぬけの殻なった
どんなオチかと期待してワクワクしたがそれがちょっと弱いかな
言葉がなくても通じるってはいい
無駄な独り言が多いおじいちゃんは知的とは言い難い
人類全体としてはハッピーエンド
星5は流石に厳しいが星1とか2はあり得ない
もしあるとすれば映画を評価するうえで余計な概念があるからだろう
この広い宇宙で地球以外に知的生命体が存在する星はたくさんあるだろうがワープでもしない限りここに辿り着くことは不可能
理屈からいってワープは無理
よってどこまでいっても空想に過ぎないから本当に宇宙人が侵略してきたらどうしようと心配するなんてきっと杞憂に終わる
自我のアンインストール
食う寝る喋る以外の、家族、仕事、自我(概念アプリ)をアンインストールされたら、な一本。
ならば隣人を殺すとした「CURE」の変奏曲。
前田敦子が黒沢清組に加わって嬉しい。
同年の重要作「メッセージ」との符合も。
原作は舞台だったらしく、非常に納得。同じキャストで舞台やったら面白...
原作は舞台だったらしく、非常に納得。同じキャストで舞台やったら面白そう。
同じテーマを扱う映画はごまんとありますが、このような取り上げられ方は見たことなくてとても斬新でした。
概念の侵略者
原作は、「概念」を略奪する「侵略者」を描いており、示唆に富む内容だ。その部分を映画化するのは極めて難しいことだったろう。児島が演じる警察官が自他の概念を失うところが印象的だった。ただ、宇宙人の侵略攻撃を描く部分は余計だったように思うー映像にインパクトを与えるために仕方がなかったかもしれないが。 (鑑賞日はあまり正確に覚えていない)。
やっぱ監督のマスターベーションかなぁ
人になりすまして暮らし、人から「概念」を奪う侵略者、というネタは面白い。
また俳優陣の演技も素晴らしい。
長澤まさみはどんな役にも違和感なく自然にハマる、本当に凄い実力を持った人だと舌を巻くし、徐々に宇宙人側に肩入れしていく長谷川博己も良かった。理由はわからんけど(笑)
宇宙人側の松田龍平は言わずもながだが、若い2人もたいしたものだと思う。
だからシナリオがなぁ…。
結局武力行使するんなら「概念を奪う」必要性って?とか、論理的整合性が皆無なので、SFとしては楽しめない。
まあSFを創ったつもりもないのだろうけど。
最終的に彼らが侵略をやめた理由も明示されず、「彼らが『愛』を知ったから」という分かったような分からんような納得をするしかないとは…。
その「愛」の持ち主である人類も侵略をするんだが?
鳴海のラストの「症状」とは?
そもそも鳴海は真治に「愛」を奪われても何も変わらないと言っていたのだが?
そのあたりは投げっぱなしか…。
難解であれば高尚、という安直な価値観で創ってないか?
この手の「侵略者が人間社会に紛れ込んでいる」というネタは珍しいものではなく、「ボディ・スナッチャー」などの先駆者が存在する。(個人的には「ゼイ・リブ」が好き(^-^*))
それらと比べると、やはりどうにも焦点がボケている感は否めない。
鳴海と真治の夫婦だけの話なら、あるいは天野とあきら、桜井だけに話を絞れば、こんなボヤケた印象の映画にはならなかったと思うのだが…?
それでもなおかつ、ラストの「侵略開始」のシーンは納得がいかないが。
CG予算の無駄遣い(笑)
そしてこの映画の感想を一言で言うなら、長澤まさみの才能の無駄遣い(笑)
設定自体は面白いのに・・・・
せっかく設定は面白い&良い俳優&女優さんが出ているのに
所々に有り得ないシーンがイッパイで
見て居て段々と冷めて行ってしまいました。
(例え:オープニングで道路の真ん中を女子高生が歩いているくらいで大型のトレーラーが正面衝突で横転しますか?(笑)
わかりにくい巨匠度
体を乗っ取られて、または擬態によって、宇宙人が人間の姿をしている設定は、ひんぱんにSF映画に使われます。
そのばあい、人間の姿をしていながら、宇宙人を表現しなければなりません。態度が重要になると思います。
アンダー・ザ・スキン(2013)では、スカーレットヨハンソンが、捕食にまどろっこしい手続きをとる宇宙人でした。
オランダ、ベルギー、デンマークの合資映画、ボーグマン(2013)は、宇宙人なのか終いまでわかりませんでしたが、人でない人に魅力がありました。
人間型宇宙人の利点は予算がかからないことです。へたに宇宙人を創出しないことでリアリティにも貢献します。
黒人の宇宙人をアイロニカルに描いた、ジョンセイルズのブラザーフロムアナザープラネット(1984)がお手本です。
ヒドゥン(1988)も良作でした。
ジョンカーペンターのゼイリブ(1988)には、陰謀論者が好む未来像があり、枠外のカルト映画になっています。
ナターシャヘンストリッジの裸しか思い出せませんがスピーシーズのシリーズも擬態でした。人間型宇宙人には、エロにも落とせるメリットがあります。MIBやスリザーなどコメディでも使えます。
それらの過去に演じられた宇宙人を思えば、散歩する侵略者の宇宙人はあまりにも普通の人です。そこに軽さを感じるのは、宇宙人には、地球の概念がないはずだからです。
地球の概念がないはずの宇宙人が、地球の日本にありがちな、類型的キャラクターになっているのです。
タチバナ君はよくあるタイプのクールな男の子、アマノさんはよくあるタイプの粗暴な女の子、しんちゃんに至っては、いつもの松田龍平です。なぜ、わざわざ類型に嵌めたのかが解りません。
話が、短絡とご都合主義で進みます。
ナルミ(長澤まさみ)としんちゃん(松田龍平)が逃走中、子供達が賛美歌を歌っているミッション系幼稚園へまぎれこみます。
そこへおもむろに東出昌大ふんする牧師があらわれ「愛」について説明をします。この説明が、愛は寛容であり、愛は親切です……のコリント人への手紙がまんまセリフになっています。しかし真剣に演じています。おそらく笑いを提供している場面ではないと思いますが、その確証がありません。
是枝裕和、李相日、などリアリティ系の監督が台頭するこんにちでは、黒沢清の短絡が軽さに見えてしまいます。軽さというか、何でしょうか。手法なのか手抜かりなのかがわかりません。端折る感じが、大胆なのです。率直に言ってしまうと、才能なのか、才能じゃないのかが解りません。
死んだ目の魅力というものがあると思います。
岸部一徳、新井浩文、白竜なんかが得意としています。
死んだ目のまま、荒々しいことをすると凄みが感じられ、北野映画をはじめ現代的な暴力映画ではけっこう使われます。
ところが、死んだ目の演出が増え、さまざまな俳優が死んだ目を演じるようになり、そうなってみると、慣れがやってきました。「死んだ目疲れ」とも言えます。
死んだ目のまま、荒々しいことをしても凄みが感じられなくなってしまったのです。
こわもてには、怖い面という意味と、相手がこわがって優待するといったモテ方、の意味があります。
岸部一徳はまさにこわもてでした。その男凶暴につきの頃から、邪悪な役回りの定番役者になり、一時は悪役の代名詞のようでした。
それが今では、女言葉で麻雀をぶつ陽気なあきらさんのほうが板についています。むしろかわいいと言えるキャラクターに変貌しています。
死んだ目の元祖たるヒーローは松田優作だったと思います。長男の松田龍平も死んだ目で売ってきた俳優でした。無表情な得体のしれない感じ、覇気のなさが魅力です。それが「死んだ目疲れ」の潮流で、お茶の間に入り込めるキャラクターになった感があります。
もはや死んだ目では、かつてほどの凄みを演出することができません。
散歩する侵略者のしんちゃんは、宇宙人なのですが松田龍平が演じているゆえに、宇宙人の不可思議が感じにくくなっています。
これはいつもの松田龍平だ、ちっとも変わっていないじゃないか、の印象が占拠してしまいます。かつ「死んだ目疲れ」の影響もあり、眼鏡にしたら坂元裕二や野木亜紀子のドラマのようです。
もともと宇宙人的キャラクターの松田龍平に宇宙人を期待したキャスティングが安直なのです。
愛は大きすぎるテーマだった気がします。
しんちゃんがナルミから愛を奪ったときの感想が「うわーなんだこれ」でした。
すなわち愛のスゴさを知ったことで宇宙人は地球征服をとりやめるのですが「うわーなんだこれ」は、未知の愛を体感してしまった驚嘆というよりは、まるでグループ名の紹介でドーナツにホールをつけてしまった別府君のようでした。
しかもそれが完全な真剣度でした。その確証がありませんが、おそらく笑いを提供している場面ではなかったと思うのです。
いろんな登場人物から語れる
様々な登場人物でこの映画は語れると思います。単純でなく絡み合った切り口は素晴らしかったです。特に長澤まさみの感情を追っかけて見ていくことがすごく面白く心地いい揺らぎでした。
黒沢清のSFサスペンス
黒沢清はホラーだけでなく多方面の作品にチャレンジしているし、ある程度にはまとめてはくる監督だと思う。しかし豪華キャストだ。盟友である役所広司を使わなくても長澤まさみと松田龍平というスペシャルなコンビと長谷川博己も加わる。あくまでも個人の見解だが自分は黒沢清作品で人に薦めたい作品は特にない。全て可も不可もない作品に寡占されている。この作品は元々舞台作品らしいがそれもしっくりこない。
長澤まさみ史上最ロングヘアー。
初レビューです
一ヶ月ほど前、「Fukushima 50」を誰もいない映画館で見て、命をかけた9年前のひりひりするほどのあの静謐な感触がまったく伝わってこないのは、役者たちが馬鹿に力入れすぎだったからか、演出の間違いか。コロナの感染爆発を人類にとって第三次世界大戦なんだなどと外国の大統領やら首相やらが大騒ぎする中で、自宅待機する小さなパソコンの画面であまり事前の下調べもなくこの「散歩する侵略者」を見て、少し感動した。死者数だけで見るなら毎年インフルエンザで死ぬ人数より、圧倒的に少ないコロナウィルスの目に見えない恐怖を彷彿とさせる映画で、パンデミックの映画と大げさに言ってない分、リアルさを感じる近未来映画だった。見る時期ってあるんだなあ。コロナの意味は 太陽大気の最外層ってことで、宇宙人の侵略よろしくコロナウィルスは地球上を散歩しまくってますね。
全255件中、21~40件目を表示