「誰かの幸せを願える人達の物語」ナミヤ雑貨店の奇蹟 愛さんの映画レビュー(感想・評価)
誰かの幸せを願える人達の物語
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フィクションですし、ここがおかしいとか演出の違和感を指摘するのはここでは無しとして…私は純粋に楽しめました!(原作未読です)
手紙を書く機会が少ない現代だからこそ、手紙でのやりとりというただそれだけのことにさえも温かみを感じました。
西田敏行さんの演技(と鈴木梨央ちゃんの火事のシーンで泣く演技)は素晴らしかったです。
自分の死が近づく中でも、自分の悩み相談の回答が大きな影響を与えて相手を不幸にしてしまったのではないか、と不安になるシーンはとても心揺さぶられました。誰かの人生に影響を与えるというのはとても怖いことだから。でも最後にはみんなに感謝されて「ご褒美をもらった」と人の幸せを喜ぶ姿が、純粋でとても素敵でした。
予告でも流れる「僕がその人に手紙を出したのは、ただその人に幸せになって欲しかった」というセリフや、迷える子犬(尾野真千子)に対して「この子には幸せになってほしいな」と若者が呟くシーン… 全体的に「ただあなたに幸せになってほしい」と願う温かい愛を感じる映画でした。たとえ会ったことがなくても、あなたの幸せを願う人がいる。人との繋がりが薄い現代に向けたエールなのかな?
少年3人の犯罪も、養護施設の子供たちへの愛が故にやったことだったと分かり、「いい奴らじゃんw」と和みました。笑
大切な人に手紙を書きたくなったし、相談に乗ってくれた相手にはその後の報告・お礼をちゃんとしないとなと反省しました。死んでからいくら感謝したってもう届かないんだから。
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