アウトレイジ 最終章のレビュー・感想・評価
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期待はずれ
前作、前前作が大好きで数ヶ月前から楽しみにしていたので無念。
ストーリーの良さではなくワンシーンワンシーンの美しさだったり緊張感だったりが好きだったんだけど、今作はあくびや屁で出そうなのっぺりとした二時間ドラマ、たけしは構図や色の使い方とかどうでもよくなったのか。
二作目の海から黒い高級車が引き揚げられる冒頭シーンなんかは鳥肌ものの格好良さだったが、今作の間抜けなスタートは何なのか。あと前作からの出演者たちの老いが酷すぎて悲しいです、特に塩見さんなんで二作目の威厳ゼロ、木久蔵ラーメンの人かと思った、これはショックだった。たけしもフガフガがさらに酷くなってて駄目。
塩見三省への愛か?
まず作品うんぬんよりも、塩見三省さんの明らかにわかる顔面と左半身の麻痺、声の細さが痛々し過ぎて映画に集中できないくらいでした。 本来なら今作での1番重要な役であるはずのアウトレイジビヨンドで圧倒的な存在感を見せつけた花菱会の神山繁・西田敏行・塩見三省さん達が、神山さんは出演せず、西田・塩見の2人は大病を患った後であり、あまりに前作との迫力が違い過ぎました。
しかし作中ではなんとその塩見三省演じる中田が主人公なんじゃないかというくらいのストーリーで出演時間も長い(セリフがとても言いにくそうにしていて痛々しい)
自分的には塩見さんと西田さんはメインのストーリーから外して他のキャストでの締めくくりにした方が迫力は出たと思いますが、 北野武監督の塩見三省さんへの義理と恩というアウトレイジの大友に通じるダブルミーニングと好意的に受け止めて評価は5とさせて頂きます。
他の俳優さん達の印象は
⚫︎岸部一徳 大物俳優なので期待していましたが、出演している理由も分からないくらいなんのフォーカスも無く残念
⚫︎大杉漣 なぜこんな奴が会長になれたのかが謎 迫力もなにもない
⚫︎大森南朋 大友との関係性がいまいち繋がってこない、ただのチンピラと考えれば可
⚫︎ピエール瀧 唯一今作からの出演で良い味を出す事ができたかな?という印象
⚫︎原田泰造 オマケ
⚫︎松重豊 1番キレていてブレが無いポジションで良かった
⚫︎ 白龍 相変わらずの脇役
アウトレイジthe END
1、2作目に日本のソレ系の中堅クラスのエエ俳優さん出尽くしてるし、殺されてるので・・・
もう高年齢なベテラン俳優さんしか残ってない最終章。。。
ストーリー的には、前作で終わりで良かったんちゃう!?って感じの大友の余生とケジメの物語なんですが・・・
大森南朋演じる市川との関係性も?で、緊迫したシーンにもイマイチ殺気を感じなかったのが残念。。。
そして、相変わらず関西系893の皆さん関西弁もまったく残念。。。
そして、シリーズ完結させるラストシーンも衝撃のはずなのにそうでもなく、バカヤロー、このヤローしか印象に残らずの☆2.6
個人的には、このシリーズのMVPは、中野英雄さんかな^_−☆
三度目の正直ならず
このシリーズの放つ艶っぽい雰囲気にいつも引き込まれてしまいます。妖しく光るピカピカの黒塗りの車、ヤクザたちの目元を陰らせる照明の光加減、拳銃の扱い方の滑らかなスピード感、スーツの特殊に洗練された着こなし、などなど別に誇張されてる感じではないのに、雰囲気をつくる一個一個の要素が絶妙にカッコいいです。個人的には一作目の椎名桔平の艶っぽさが特に大好きで、静かにギラつくあの早死にしそうな危うい暴力性は、クラリと来る色気すらあります。
まず、三作品を通して、起こるドラマはパターンになっています。大友が筋を通すために動く愚直さが結局はいいように利用されてしまう、これが大雑把な流れかと思います。なので、大友どこまでいけるんや!という不思議な期待と応援をもって、僕はいつもスクリーンを眺めていました。けれど最後には、やはり大友は大きな流れのおまけとして終わってしまう。この無情な結末が大友の意地を悲しく浮き彫りにする迫力こそ、アウトレイジの魅力だと僕は思っています。
今回の最終章も流れは同じです。しかし、とにかく話が地味で、大友の動く動機も環境も納得はできるのですが、過去二作品と比較するとどうしてもちっぽけな感が否めません。最終章としては誠実に作られてると思いますし、あまりに不器用な大友の哀愁みたいなものにはしんみりしましたが、観終わった後の満足感は過去2つのと比べるとイマイチでした。観て損はないけど、1.2をもう一回観たくなる腹6分目くらいの作品でした。
つまらなかった
つまらなかった。
前作までと相違し、おっ!と思わせるシーン(横からトラックドカーンとか、歯医者でやったれ、とか)がまるでなく、ストーリーも「義理と人情」ばかりで目新しさが全くない。
バイオレンス描写も韓国のヤクザものの方がずっと先に行ってしまっている。
これだったら、北野監督が撮る必要なかった…
エグくなかった
前作、前前作がファンで、北野たけしのファンでもあり公開初日のレイトショーにて鑑賞させてもらいました。
前作までは思わず目を背けたくなるような緊迫感、緊張感、迫力、バイオレンスの数々でしたが、今作ではアクションシーンこそありましたが、そのようなシーンとかはなく、普通のアクション映画だなぁと感じてしまいました。取り囲まれて錆びたカッターで指詰めろと怒声が飛んで、顔を切り刻まれたり、歯医者でやられたり、ピッチングマシーンでやられたり、前作まではヤクザの怖さというか、そうゆうシーンで感じました。でも、今作はヤクザの怖さ迫力とかを感じる事無く普通のアクション映画みたいな感覚で見れてしまいました。
中盤くらいから早足で説明的なストーリー展開だと感じました。前作までは抗争の理由とかもっとシンプルでサクサクした感じでそっちのほうが良かったです。
あと前作までと違い、今作は抗争理由が無いところから無理に抗争するストーリーにするという事で少し間延びした感じや違和感がありました。
あと今作は出演者の怒声のシーンとかみんなちょっとおとなしかったなぁと思いました。
今回かなり辛めの採点ですけど、やっぱりこのシリーズは好きなので、もう一度見る時とかがあったら自分の評価はガラッ変わるかもしれません。
たけしが今こそ大衆に訴えたいこと
「争いは争いしか生まない」「身近なものを大切にしろよ」「どいつもこいつも乗せられすぎ」
全てにけじめをつけた大友の最後の行動。
揺れる世界情勢、また、国内情勢。会社、家庭、友人、学校などなどトラブル続きの昨今。なぜあのオチにしたのか、7年に及ぶこの3部作の最後の最後で痛切に伝わりました!
アウトレイジ 頂上作戦
期待して劇場へ。
たけしは若い頃からお笑いも映画も自分の感性に従ってやってきた。同時に観客やメディアとの距離感もわかっているという、いわば天才肌。最終章は、予定調和を嫌いつつ娯楽性を高めるのに挑戦した芸術作品。自分は堪能した。
役者については、みんな実に楽しそうに演じてたな。あっけなく死ぬ人が多い中、ピエール瀧にいっぱい出番があったのに驚いた。西田敏行の悪い顔がやはり貫禄あり。あと白竜、絶品。
北野作品としては成功するだろうけれど、ビートたけし作品としてはスベっている。
"ヤクザ(任侠)映画"というフォーマットは、すでに死んで久しい。
それは"暴対法"や"排除条例"を遠因とする常識の変容にある。犯罪映画なら可能だが、ハードボイルドに組織を美化したフィクションは、コンプライアンス問題になりかねない。
いまや任侠モノは、時代劇のひとつであり、"冷戦時代のスパイ映画"や"西部劇"と同じく、様式美だけをなぞって作ることはできても、日本を舞台にして簡単に銃を撃ち合ったり、指をツメまくるのは、もはや"コント"である。いま風なフィクションとしては、おそらく「新宿スワン」シリーズ(2015/2017)がリアリティの限界だろう。
北野武監督の「アウトレイジ」(2010)は、それを逆手にとったバイオレンス・コメディだった。昔からのファンなら馴染みのある、"ビートたけしのオールナイトニッポン"で飛ばしまくった、"ヤクザあるある"のネタの集大成なのである。
しかし、多くの人が指摘するとおり、回を重ねるごとに斬新さが薄れていく。本人の意に反して(おそらくワーナーの思惑で)、続編が作られ、もうやることがないのである。
この映画の正しい見方は、"大笑い"することである。タチウオを拳銃で仕留めるくだりはドッカーンと大爆笑にならねばならない。しかし初日に馳せ参じた観客は、大半が静かに凝視してしまうとは、もはや本来の目的を終えている。
北野作品としては成功するだろうけれど、ビートたけし作品としてはスベっている。
とはいえ、そうそうたるメンバーが顔を連ねるオールスター映画は、見応えがある。北野武作品だから可能だともいえる(おそらく断れない)。
レギュラーの西田敏行、塩見三省、白竜はもちろん続投するが、第2作までに大半を殺してしまったので(笑)、新しい顔ぶれが登場する。とくに前作からの5年間に名を上げたピエール瀧が重要な役を演じ、そして大杉漣、岸部一徳が初出演というのが意外だ。原田泰造、池内博之なども参加している。
シリーズを楽しんできたファンは、その最期を見届けるべきであり、監督自ら、主人公の"大友"に終止符を打つ。
(2017/10/7/TOHOシネマズ日本橋/シネスコ)
群像劇は良い。
ヤクザ映画はある種の群像劇である。本シリーズはそのおもしろさを存分に見せてくれる。
本作の主人公は大友(ビートたけし)ではなく西野(西田敏行)と見れば、本作のおもしろさは際立ってくる。
神山繁が存命なら、またちがった展開があったのだろうが、関西花菱会も代替わりになっていて、元証券マンの野村(大杉漣)が跡目を継いでいる。
映画は、野村VS西野の様相を呈してくる。
北野武の映画は当初、ストーリーよりも映像に力を入れているところがあって、少しとっつきにくいところがあった。
が、物語を語るというほうへシフトチェンジして、ずいぶん見やすくなった。
西田敏行はパーソナルイメージとは違う役で光っていたし、きちっと出演していた白竜もよかった。
北野武の映画は役者はいつもいいのだが、本作はふたりだけでなく、みんなよかった。
で、続編は、?
しっとり
ビヨンドに比べて派手さは劣りますが、最終章にふさわしいしっとりとした展開かつ最後にはどこか切ない終わり方でとても満足できました
余談ですが塩見さんと西田敏行さんがビヨンドに比べて痩せられていて心配になりました
淡々と迎える最終章
韓国で花菱会の幹部、花田が問題を起こす。フィクサーの張に身を寄せる大友は部下の1人を花田に殺されたことから苛立ちを覚え…。
シリーズ最終章。前作、前前作とはまたもテイストが違い、淡々と内部抗争が続く。駒のように使われてきた大友の暴走がまたも始まる。
思ったより普通
1.2作目 dvdにて鑑賞済み
思ったより綺麗なラストでした。
もっと情けなくあっけなく死んでいくかと思いきやです。
全体的にセリフが多くなりハードボイルド的な、血も凍りつくような、雰囲気が薄れたような気がします。
しかしバイオレンスシーンの迫力は流石の一言。恐怖、暴力といったものを剥き出しに、これ以上なくクールに描いています。
終わり方も緊張感のある展開が、目を瞑るようにラストを迎えるので、アウトレイジっぽいなと思いました。
あそこで終わることにより、このシリーズが、大友という男をメインに据えた、ただ一件の抗争事件という風に感じました。
終わった後は大友や、この抗争事件を小さくみっともなく感じました。
しかしそれはなんともいい表現が見つかりませんがとても良い感じでした。
「落とし前」のつけ方。
最終章だけにスピード感が凄まじい。前2作品を良く観てから観賞したい作品に仕上がっています。
義理人情を持ち続けた大友( たけしさん )ならではの復讐劇、そしてラストの落とし前のつけ方が素晴らしい。これだけアウトレイジして殺しまくって、ならではのラストに戦慄が走りました。
まあまあだった
みんな年のせいかあんまり元気がなかった。今回はピエール瀧の暴れっぷりに期待していたのだが、冒頭だけであとはずっと野球部の後輩みたいにペコペコしていた。もっと派手に大暴れして恫喝してほしかった。
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