ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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時のズレと配役をどう謎解くが鍵
題名から気になりますよね。
主人公・美紗子を演じる(子役・中学生・成人・・・)各女優さんの演技には脱帽@@!
そして序盤目を覆いたくなる場面は、みつ子を演じた佐津川愛美の怪演ありきです。
物語は、順風満帆にカフェを経営する松坂桃李演じる”亮介”の日常の変化から始まって行く・・・
末期の癌に侵された”亮介”の父は、生瀬さん!?と思いきや違う・・・
突然出てくる木村多江演じる細谷って女性・・・・
何か怪しい。。。って、疑心が徐々にもしや?に変わって行きやっぱり!!
ハイ、、、この作品はそのもしや!?が全てが、ツッコミどころ満載に繋がって行きます^^;;
役者さん達の迫真の演技に引き込まれます。
決してハッピーエンドではないけどバットエンドでもない殺人鬼の一生に共感する部分はありませんが、切ない作品でした〜☆3.8
*地上波で無理なグロさもあるので、それ系がダメな方はご注意下さい。
銀行CMでは欲求不満。久々の主演にざわつく"ユリコ"ファンの"ユリゴコロ"
"イヤミス"(読んでイヤな気分になるミステリー)という言葉が使われはじめたのは、そもそも本作あたりからである。2012年に第14回大藪春彦賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされた、沼田まほかるの代表作であり、"イヤミスの原点"的な作品だ。
主演は吉高由里子。決して"ユリゴコロ"だからではない(笑)。吉高ファンとしては、待望の映画主演で「横道世之介」(2013)以来、実に4年ぶり。"三井住友銀行"のCMがヘビーローテーションだったので、そんな印象はないかもしれないが、ホントに久しぶり。その間、NHK朝の連ドラ「花子とアン」があっただけで、ほぼ3年間、女優としては休業している。
作品のカラーもキャラクターも「蛇にピアス」(2008)以来のダークな作品となっていて、吉高ファンの見どころである。共演は松坂桃李と、松山ケンイチ。
"ユリゴコロ"とは、こころの"よりどころ"を意味する造語で、人を殺すことでしか、"よりどころ"を得られないサイコパス的な人物が登場する。殺人鬼による残酷な行為の描写が徹底的に連続する面では、ホラー映画に限りなく近いが、殺人鬼の真相を解き明かしていくミステリーとなっている。
中盤でその正体は見えてきて、答え合わせ的な展開になるので、もし原作を読んでいなら、まっさらで観た方が楽しめる。意外なのは、陰惨なサイコパスの話なのに、"赦し"を感じさせるエンディングに導かれてしまうのが不思議だ。
文章では分からない"事情"も、映像では出オチになってしまうということで、原作の設定にかなり手を入れている。木村多江の、"整形エピソード"を使うところとか…。原作既読の方はそのへんを確かめると面白い。
監督は熊澤尚人。小松菜奈の「近キョリ恋愛」(2014)、多部未華子の「君に届け」(2010)など、少女コミック系ラブストーリー作品が多いが、オリジナル脚本も書き下ろす。
今年7月の実写版「心が叫びたがってるんだ」(2017)は、アニメ版で映像的に完成されていた作品だけに演出の余地は少ないものの、アニメ版にはない学生ミュージカルのリアリティを見せていた。
本作では映像フィルターを多用している。そもそも「ユリゴコロ」はナンセンス設定で、ヘタに細かいリアリティを追求すると破綻してしまう。なので、"殺人イベント"で色調が変わるくらいの強調演出は、ツッコミどころを逸らす効果もある。いい意味でバランス感覚に秀でている。
(2017/9/23 /TOHOシネマズ日本橋/シネスコ)
こころを締め付けられました。
泣きました
皆様おっしゃるように、前半はグロ注意。
けど、なぜか目が離せない。
食い入るように観た128分でした。
松山ケンイチと吉高由里子の演技に泣かされました。
特に後半のダム?のシーン。
殺せないと泣く松山ケンイチに号泣、観終わってもひきずってます。
あとはラストのワンシーンも良かったです。
ハッピーエンドとはいきませんが、それまでの重々しさを晴らすようなシーンでした。
安いメロドラマと差別化できてない
こちらでのレビューが高評価だったので期待していたのですが、自分には全く合わなかったです。原作は未読ですが、映画で見る限り、お話は今や懐かしき大映ドラマのノリ。後半の展開は殆どギャグで、軽く笑ってしまったほど(近くで見ていたご夫婦が「これ、原作は面白いのか?」と旦那さんが奥様に聞いていたのが印象的でした)。
基本的にこの手のドラマはお話の骨格だけを抜き出せばご都合主義だったり、荒唐無稽になってしまいがちではあると思います。それを演出や演者の芝居でうまくブラッシュアップして、「大映ドラマ(ソープオペラ)臭さ」を消し、本来作り手が伝えたいテーマへと観客を誘導するのが良い映画だと思うのですが、個人的に本作は上手くいってないように感じました。
演者(特に男性陣)の芝居が全体に大仰ですし、カットの繋ぎに貯めや間がなく直情的、異常なシーンは全体に色調を変えて「はい、ここ異常ですよ!」と教えてくれる・・「分かりやすさ重視」「説明過多」な演出が目白押しです。気にならない人はいいのでしょうが、私は邦画にありがちなこの手の演出や芝居が苦手なので、お話に入り込む前に白けてしまった、という感じでしょうか。
血
それでも、愛してる
沼田まほかるの小説が原作。
亮介(松坂桃李)の父は癌で余命幾ばくも無い。亮介の婚約者千絵(清野菜名)は突然失踪してしまう。
ある時実家でノートを見つけるが、そこには殺人の記録的が綴られていた。
小さい頃から人を殺めることが心の拠り所になっている美紗子(吉高由里子)
ひとつの過失で少年を死に至らしめたことを深く後悔し、苦悩する洋介(松山ケンイチ)
2人が出会い愛情が生まれるが、美紗子の過去を追ってくる者が現れ、その幸せな生活は破綻する。
人の命との向き合い方が両極端の2人が
惹かれ合い別れるまでを、台詞は多くないが魅せる演技と演出が素晴らしい。
犯罪のシーンは凄惨で、美紗子の歪んだ心を映している。
罪を犯した美紗子を裁くことが出来ないほど、洋介は愛していた。
原作とは設定などが違っているが、映像になった美紗子の心の闇に心を揺さぶられる。
吉高由里子の『蛇にピアス』以来の体当たりの演技は圧巻。憂いを帯びた松山ケンイチも良い。
吉高さん◎
ゆりごころとは。
美紗子のユリゴコロは残酷
原作小説は未読で鑑賞レビュー。小説は少し違うらしい。
前半からグロいな〜と思いつつ、これが後半まで続くのか?と当初ヒヤヒヤもんで観てましたが、中盤からガラリと変わった。
タイトル「ユリゴコロ」のネーミング理由も観れば分かるし、美紗子のユリゴコロに匹敵するモノを手に入れた時と失う事になった時の感情は共感できた。
また、後半になって美紗子のユリゴコロ自身にも変化があったのでは無いだろうか?(最後の行動理由的に)
180度性格が変わる様な美紗子演じる吉高由里子さんには「途中変わりすぎだろ」感は強かったが、総合的に観ればなかなかの感情変化の演技で面白かった。
松山ケンイチさんも役柄的には今までの映画と対して変わらないが、芝居は御上手。
松坂桃李さんは演技が上手いとは思えなかった。これが一番残念。
大ボリュームで有りながら、ダレる事が少なかった脚本は見事です。
ただ構成に疑問視。前半吉高由里子回想シーンを少し減らして、木村多江さん行動シーンを多くしてもらいたかった。それならばもう少し評価高かった。
個人的に観てよかったです。秋のミステリー映画として是非御鑑賞下さいませ。
まほかるワールド
原作はかなり以前に読んで是非映像化してほしいと思っていたが、叙述トリックは整形ということにしたようだ、更にいくら殺し慣れてるとはいってもヤクザ事務所に押し込んで殺しまくるのは無理だろう、この辺はかなりストーリー変更したようであった。何れにしてもかなり忘れているので原作を読み直さないと、それにしても沼田まほかるさん最近はとんと新作を出さないが、もう作家飽きたのかなあ、又まほかるワールド読みたいなあ。肝心の映画の出来であるがよく出来ていると思う、昨日見た「あさひなぐ」の素人演劇とは大違いだ、さすがプロは違うと思った。
すみません。PG12を甘くみてました。
イヤミスの中の愛の形
久しぶりに映画らしい映画?
もともと感情がない子が殺人だけに何かの感情を受け取れるようになる。その何かの感情をもとめ成長する子のストーリーを日記形式で進んでいく作品でした。
なぜ感情がないのか、なぜ殺人に何かの感情が芽生えたのかは細かく描写されていなかったのが少し残念だが、久しぶりに異端に触れた作品に面白いと感じた。
日記を読む主人公にも何か日記との関連を匂わす出来事が起こり同時並行に問題が進んでいく感じが映画っぽさを感じ良い印象を受けた。
松坂 桃李の演技がもう少し頑張ってくれたら良かったかなと思った。(2面性の性格の演技が違和感を覚えた)
最近の中では面白かったので出る文句です。笑
体力奪われました
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