劇場公開日 2017年3月11日

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「謎めいた映画で考察好きはハマりそう。」哭声 コクソン バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5謎めいた映画で考察好きはハマりそう。

2022年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

シネマート新宿さんのブースト上映企画で鑑賞。初見なんです。上映当時、韓国でリピーターが沢山で大ヒットだったそうですね。頷けます。謎だらけですからね。あれはどういう意味?あいつはなんだったの?・・・こんな問いかけが頭の中で無限ループしそうです。

面白い物語です。安易に謎を散りばめているってわけではなく、人間は自身が信じたことを真とするって本質にイエスキリストという「存在」と絡めていきキリスト教を背景に持っていくあたりはなかなかの展開を見せてくれます。人間が人間を疑う、争う、いざこざがなくならない・・・それはつまり三者三様の正義があるからですよね。同じものを見ても、見る角度が変われば捉え方は変わる。その人がそう思うなら、悪魔だと思えば悪魔認定となってしまう。もちろんその逆も。人間の本質です。
この本質を使ってのサスペンスは見るものに「犯人探し」をさせるものの、実は「何が正しいの?」を常に考えさせる物語ともなっているんですよね。ちょいちょいヒントらしきものを見せていき緊張を高めていく感じ、好きですねー。

色々と書くとと全部ネタバレになっちゃうのでこんな感想ですみません。
あ、國村隼さんが名演です。というか作品の幹となっています。素晴らしかった。

バリカタ