「こっわ!!」哭声 コクソン marさんの映画レビュー(感想・評価)
こっわ!!
平和な田舎で連続猟奇殺人が起こり、
村人たちは郊外に住むよそ者が怪しいと疑うが…。
まずは主人公のクァク・ドウォンと國村隼の演技が白眉。
監督がずいぶんなサディストだったっていう國村さんのコメントを何かで読んだけど
ほんと演出にしてもストーリー構成にしてもえげつねえなと。
ざっくり言っちゃうと、物語上で誰が善玉で誰が悪玉なのか?とか
主人公のこの行動の先に何が起こるのか?とか
意図的に隠してくるというか、混乱の渦の中に叩き落としてくる感じ。
観てるこっちの心境をグワングワン揺さぶってくるし、
もう揺さぶられすぎて疲れてんのに、さらに揺さぶってくるみたいな。
キリスト教をよく知らない自分が感じたテーマは”疑心暗鬼”。
他人は自分を映す鏡とはよく言ったもので、
相手を信じるか否かは、そのまま自分を信じるか否かに帰結するというか。
まぁとにかくラストシーンまで本当しつこく()揺さぶってくる、
2重3重に”こわい”大傑作だった。
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