劇場公開日 2017年3月11日

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「驚異のトリプルミーニング」哭声 コクソン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0驚異のトリプルミーニング

2020年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 哭声もコクソン、村の名前も谷城(コクソン)、そして國村隼もコクソンだ。途中で警察官ジョングが屁をこいたのだが、これで損をしていれば、それもまたコクソンだ(こじつけ)。

 連続猟奇殺人事件と思わせておいて、実はホラー映画だったという展開で、しかも最後にはアッと驚くようなどんでん返しが待っていた。閉鎖的な村だけに、殺人現場に残された人物が悪質な皮膚病のような症状を持っていても、霊的なものとしてとらえ、祈祷師を呼ぶまでに至るのですが、普通に病院行け!と言いたくもなった。

 祈祷師対決も鐘の音がうるさくて、ついボリュームを絞ってしまいました。こ、これはギャグなのか?と、全く信心深くない者が見ると、コメディとしてしか感じられなくなるのです。そして不気味な女の出現・・・え、今さら出てくる?と、ナ・ホンジンは理解不能にしてくれる天才なんじゃないかと思った。裏を返せば、幾通りもの答えがあるような作品。

 『エクソシスト』とかは、金品を要求しない。日本でもそうだけど、高額報酬を求めてくる祈祷師はほとんどがインチキだ。などと考えながら見ていたら、失敗してる!バカ正直もいい加減にせーよ!と、もう興味を失いかけたのですが、エンディングは秀逸。あとは皆さんで考えてくださいね、と・・・

 結局、キノコもやばかった。今の世の中から考えると、菌とかウィルスとか感染症とかに敏感になってしまい、全部これのせいでしょ!と勝手に解釈しましたけど、とにかくオカルトを信じたら負けなんです。だから、この文も信じないでください。

kossy