「けんちゃなよー」哭声 コクソン いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
けんちゃなよー
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既観トップ3に入る程のアラスジ難解な作品である。これが曲者なのは、決して作品としてのテーマが理解不能なのではなく、まるで蜘蛛の糸のように一本垂れ下がった理が、辿っていっても実感が湧かないような掴んでいるのかさえあやふやなイメージなのである。今現在の韓国映画が秀逸だというのはメディアでもアナウンスされてはいたがこれ程までかと強く唸った。正直、邦画はこれ程の強さと重さを纏った映画を発表できるのか?かなり難しいと言わざるを得ないのが真実である。全てを疑うことで幾通りの見解が生まれる。カタルシスはまるっきり得られはしないが、だが心のモヤモヤはびっしりと覆い尽くされる。
悪魔の姿をしている神、無垢な姿の悪魔、イメージで語ると間違った方向へ操作されてしまう事。この作品そのものの問いかける主題の現代とのマッチングは相当周到なのである。
國村隼は『神』役だと信じる・・・
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