「キモ凄い」哭声 コクソン Movieアパートさんの映画レビュー(感想・評価)
キモ凄い
クリックして本文を読む
なぜ國村隼がキャスティングされたのか それこそこの映画の全てだと思う
とにかくほぼずっとキモく不穏な雰囲気が映画を支配していて不安感が持続する しかも大半の事柄は説明無し ゆえに事態の因果関係がつかみきれず次に何が起こるか全くわからない エクソシストの容疑者が1人じゃないバージョンみたいな展開でキモい上に何がなんだかわからない内に事態の深刻さとキモさが取り返しのつかない事になって行くので見る側も完全に主人公と同じ心境になってしまう
その中心にあるのは國村隼の 顔
ナホンジン監督がキャスティングに迷ってる時に國村隼の顔を見て 良い人みっけ♩ となり起用が決まったらしいがこれが凄まじい事になってる
何かある 何かあるのは間違いないのに聞いてはいけないような気がする 喜怒哀楽のどれにも当てはまらない
何かをはらんだのような顔がほぼ言葉を発しない事も相まってとにかく不穏! この顔が生み出す不穏さこそこの映画のキモだった
何がなんだかわからない所は多いけど、物語が今どの地点にいるのかは的確に見る側を導いてくれているので2時間半の長丁場ながら置いてけぼりにされることがなかったのも凄い 映画のトーンが緩まないように國村隼のお宅訪問、キモすぎる部屋(この部屋の美術がまた素晴らしい)犬襲来、祈祷バトルシーン(今となってはバトルだったのかも怪しいが)、ゾンビ登場、山中での逃走と追撃、ファンジョンミンの信じられない量の鼻血アンドゲロ 等等 エンターテイメント要素も散りばめられていてサービス精神満点
ナホンジンは寡作なところがあるので少し寂しいが3本目もやはり傑作
大大大満足
コメントする