劇場公開日 2017年8月26日

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パターソンのレビュー・感想・評価

全164件中、161~164件目を表示

5.0追悼:マーヴィン

2017年8月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

萌える

帰宅時に毎度、斜めっているポストの理由が愛らしくマーヴィンに萌える。

自由奔放でパターソンを振り回しているようにも映る奥さんだが純粋無垢な可愛らしいキャラでまた萌える。

そんな家庭を愛し優しい笑顔で包み込むパターソンに更に萌える。

パターソンの過ごす日々の中で起こる些細な出来事に癒されクスっと笑わされ朗らかな気持ちになれる。

ジャームッシュ好きがまた更新された作品になり全体的に優しさが溢れる"面白いとか楽しいとか"では無い大好きな映画になった。

舞台挨拶で永瀬正敏を生で拝めたのもコレ幸い。

ジャームッシュが好きな輩は観て間違いない素晴らしい大前提にオススメ今年No.1です。

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万年 東一

2.5日向ぼっこ

2017年8月26日
Androidアプリから投稿

幸せ

楽しい

寝られる

ニュージャージー州パターソンでバスの運転手をしているパターソンの公私にわたる何気ない1週間を切り取りえがいた作品。

芸術家肌の嫁を愛し、温厚で優しく詩が好きで、天才ブルドッグのマーヴィン君との散歩とパブでのビールを日課としている主人公。

特にこれと言った大きな出来事はないけれど、言葉遊びたっぷりで温かくほんわかとした日常に癒される。

ただ、本当に何もないからエンターテイメントを期待してみたらOUT。

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Bacchus

5.0映画館を出たら、いつもの街が違って見える

2017年8月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

四半世紀ぶりに観たジム・ジャームッシュ映画は、画面全体が愛おしさに包まれていました。
詩人の目を通して観る街や人々の、なんと魅力的なことか!
バスのフロントガラスの曲線すら、美しく見えて…

あれ?でも、ジム・ジャームッシュ映画って、こんなだったっけ??
恥ずかしながら、当時ファッションでジム・ジャームッシュ映画を見ていたきらいがあるもので、思い出すとムズ痒さを伴うのですが (//_//);
…この印象の違いは、単にあの頃の私がジム・ジャームッシュの魅力の本質をわかっていなかっただけなのか…。
それとも、私と同じだけ監督も年を取ったせいなのか…。(^-^;
いずれにせよ、ジム・ジャームッシュブランドに対する気恥ずかしさを克服できたので、今日からは胸を張って大好きな監督だと言えますww

主人公のパターソンには、お気に入りのマッチがあります。
大量生産で使い捨ての小さなマッチ箱。その材質、フォルム、デザインから、様々なイメージを感じ取っていて…
メガホンのような形のロゴは、世界に向かって叫んでいる。
きちんと並んでいる青い頭薬のマッチ棒からは、内に秘めたパッションを。
マッチ箱は詩人の彼そのもので、そんなパターソンにギャップ萌え〜(*≧∀≦*)

一緒に暮らしている、ちょっと独創的な彼女も
マッチ箱のロゴを「メガホンの形」だと感じていて、二人はとってもお似合いのアーティスト。

同居している犬のマーヴィンも最高!
冷静に二人を観察していて、パターソンとは恋敵であり悪友でもあるような。。。
マーヴィンの魅力だけで一晩中語れますww
(映画.comアプリでもCastの欄に含まれていて感激。ご冥福をお祈りします)

パターソンは、ニュージャージーのパターソンでバスの運転手をしていて、毎日規則正しく同じルートを走っているのですが、彼女の何気ない一言やバスの乗客の会話からインスピレーションを受けると、見慣れた街が違った顔を見せてきます。
むしろキーワードが、向こうからやってくるかのよう。
サプライズとユーモアと愛に満ちているパターソンをパターソンが愛しているのか、パターソンにパターソンが愛されているのか、わからなくなります。

映画が終わってしまったときは「もっとパターソンの日常を見ていたい。彼が観ている目線でず〜っとパターソンの街を観続けていたい。」と、寂しい気持ちになりました。

試写会のお土産はマッチだったのですが
映画の世界から現実の世界に戻った私の手の中にすっぽり収まるメガホン形のロゴから、私は一体何を感じることが出来るのか??
心なしか、いつもの街が違って見えるようで、粋なプレゼントに痺れました。

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shiron

5.0絶対おすすめ!

2017年3月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

日本での公開はまだまだ先の話なのですけれど、アメリカのアカデミー賞もすぐなので、いま噂の映画をアップしていくね。

ぷー子のダンナが、アメリカの映画芸術科学アカデミーの会員なので、毎年アカデミー賞選考のために家にDVDが山ほど送られてくる。
だからそれで一足早く観せてもらったよ。
日本公開は8月だね。待ちどおしいね。

ぷー子は、ジム・ジャームッシュの作品が大好きでけっこう観てる。
一度ジャームッシュの映画を観ちゃうと、あーあれも、あーこれも、って立て続けに観ちゃう感じ。
それくらい彼の作品が好き。

この『パターソン』もいい映画だったよ。
寒い日にいただくミルクティーのような優しさにあふれた映画だった。
ホッと心があったかくなったよ。

ニュージャージー州のパターソン市に住むパターソン君のなにげない一週間を描いた作品。
パターソン君を演じるアダム・ドライバーがいい役してた。
バスドライバーであり、また詩人でもあるパターソン君。
バスを運転しながら詩をつくり、乗客の会話ににっこり微笑んでみたりする。
夜は犬の散歩がてらバーに立ち寄って、ビールを一杯だけ飲む。
そんな、なんでもない日々が坦々と描かれている。

温柔な人柄のパターソン君と一緒に暮らしている奥様は幸せだな、と思ってしまった。
だけどその奥様も旦那のパターソン君にたいして理解があり素敵な人なんだけどね。
そんな、ほわほわした二人の生活がいいんだよな。
奥様を演じるゴルシフテ・ファラハニも甘ったらしい演技してて、いい感じだった。

この奥様が「不思議キャラ」で、カーテンや洋服を自分で毎日ペイントするの。
白黒が大好きで、家のデコレーションは全部ブラック・アンド・ホワイト。
やりたいことも日に日にコロコロ変わって、カントリー歌手を目指したいと言ってギターまで買っちゃう。
そんな奥様を優しい目で見守るパターソン君。
だけど奥様の才能も捨てたものではなくて、歌わせると上手だったり、カップケーキを販売すると大好評で売り切れちゃったりとなかなかのやり手。
二人はフレンチ・ブルドッグを飼っていて、このフレンチ・ブル子までがなんだか面白いの。

そんな坦々とした一週間を描く映画をつくっているとマンネリ化したストーリーになっちゃいそうなんだけど、そこをうまく回避してる。
それには、何を見せて何を見せないか、の構成的な技術もあるんだけど、『パターソン』ではヴィジュアル的な工夫が上手に利用されていた。
例えば、双子ちゃんが何組も映画のなかに出てくるのが面白かった。
絵本の『ウォーリーをさがせ』みたいな感じで、ついつい双子ちゃんを探しちゃうの。
双子がどこに出てくるんだろう、とワクワクしながら観ちゃうし、見つけると「いえーい」と思っちゃう。
そんな、ほんわかとした楽しみも味わえる映画だった。

最後のシーンで、長瀬正敏も出演してるんだけど、彼は昔にジム・ジャームッシュと一緒に仕事したことがあるの。
『ミステリー・トレイン』に出ている。
そんな風に同じ俳優をリサイクルして出演させるのもジム・ジャームッシュの「いいやつ度」をあげていると思う。
映画のなかの双子を見つける感じで、「あー、長瀬正敏がまたでてるんだ」って観ていてうれしくなる。

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ぷー子の感動が冷めるまえに、映画感想