娘よ
劇場公開日:2017年3月25日
解説
第87回アカデミー外国語映画賞のパキスタン代表作品に選ばれたサスペンスドラマ。パキスタン、インド、中国の国境付近にそびえ立つカラコルム山脈。その麓では数多くの部族が暮らし、衝突と融和を絶えず繰り返していた。ある日、部族間で衝突が起こり、トラブルを収める代償として、相手部族の老部族長と10歳になるゼナブとの婚姻が求められる。その事実を知ったゼナブの母アララッキは幼い娘を守るため、掟を破り部族からの脱出を図る。監督は本作が初監督作品となるアフィア・ナサニエル。
2014年製作/93分/パキスタン・アメリカ・ノルウェー合作
原題:Dukhtar
配給:パンドラ
スタッフ・キャスト
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2022年7月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
パキスタン北東部のインド、中国の国境付近のカラコルム山脈の麓には多くの部族が暮らしていて、絶えず衝突を繰り返していた。そんな時、部族間で殺しの報復連鎖が起こり、トラブルを収めるために、相手部族の老部族長と10歳の少女・ザイナブとの結婚をを要求された。父は了承したが、その事実を知ったザイナブの母アッララキは幼い娘を守るため、掟を破り部族からの脱出を図った。逃げた母娘を追っ手が迫り、デコトラ運転手に助けを求め、さてどうなる、という話。
シネマモードのジェンダー映画祭で評論家の北村紗衣さんご推薦作品。観賞後解説があった。
アッララキは自分の結婚の時に受けた嫌なことを娘にさせたくなかったんだな、って感情移入出来た。
デコトラの運転手のソハイルがだんだん母娘に感情移入していくところが見所。
山岳地帯の未舗装道路の埃っぽさや山々の美しさがパキスタンなんだなぁ、と感慨深かった。
アッララキは綺麗でザイナブは可愛かった。
2022年4月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
宗教や習慣に偏見は持ちたくないが、こんな綺麗な場所が、地獄の様な場所って、嘆かわしすぎる。
都会は更に酷いのだろうが。
映画や詩歌の単純さを評価するには、その個人の持っている経験、知識の積み重ねが、もちろん必要と思いますが、かつ、「昼顔」最近の喜劇ではなく、カトリーヌ・ドヌーブ主演のものですが、それが、評価されてきたのは、出自、環境を捨てて何故?といった感情移入が入ります。良い映画でした。
2017年5月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
本邦初公開のパキスタン映画と聞いて早速鑑賞。お話は単なる逃避行ですが、実話が下敷きになっていると知れば見え方も全く変わってきます。この現代でまだあのような封建的な因習が残され、そして部族間で血で血を洗う抗争が繰り返されているとは... 治安が悪過ぎて普通の旅行では訪れることが難しいパキスタン山岳地方の日常を窺い知ることが出来る好作品でした。