劇場公開日 2017年2月11日

「パニックホラーだけど家族モノ。極限状態で修復される、母娘の絆。」ザ・モンスター 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5パニックホラーだけど家族モノ。極限状態で修復される、母娘の絆。

2017年2月15日
PCから投稿

悲しい

怖い

興奮

【賛否両論チェック】
賛:険悪だった母と娘が、異形の“何か”の襲撃を通して、絆を取り戻していく姿が切ない。それぞれの決断も胸に迫るものがある。
否:前半はやや退屈か。急に驚かせる演出も多いので、苦手な人には向かない。

 お互いに素直になれず、険悪な雰囲気のまま別れるはずだった母娘が、森の中で遭遇した異形の“何か”から逃れようとするうちに、次第にお互いへの愛を取り戻していく姿が、恐怖の中にも切なさを感じさせます。
 しかしそんな母娘に、容赦なく襲いかかるその“何か”。ついにそれが正体を現した時、母娘がどんな決断を下し、立ち向かっていくのか、注目です。
 急に驚かせるシーンや、グロい演出も多いので、苦手な人は観られなさそうではありますが、極限状態での家族愛を描く作品ですので、是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド