「【”メッセージ・イン・ア・ボトル。そして、悪魔の子が生まれた訳。”今作は狂信的な母親により心に傷を負った少年が犯した事と、現代の事件とを結びつける展開に引き込まれる作品である。】」特捜部Q Pからのメッセージ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”メッセージ・イン・ア・ボトル。そして、悪魔の子が生まれた訳。”今作は狂信的な母親により心に傷を負った少年が犯した事と、現代の事件とを結びつける展開に引き込まれる作品である。】
■海辺でボトルの中に「助けて」と書かれた手紙が発見され、特捜部Qに送られてくる。7〜8年前に書かれたと思しき文面は滲んでほぼ読めず、唯一の手掛かりは差出人の頭文字「P」。
Qのチームはなんとか解読しつつ行方不明者を割り出し、過去の少年少女誘拐事件を突き止める。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・北欧の陰鬱な雰囲気はそのままに、今回では”神とは何であるか”という根源的な命題を描いている。
・狂信的な母親に、祈りを強要され、拒んだ姉は硫酸を顔に掛けられる。それを見ていた少年ヨハネスは神を憎み、長じてからは牧師に化けて、神を信じる家族の子供を海沿いの小屋に誘拐しては、殺害を繰り返して来た。
それが、彼にとっての神に対する復讐だからである。そして、彼は罪を犯すときには、必ず母親を殺した凶器と同じ鋏を使う所に、ヨハネスの心の闇が見て取れるのである。
<成人したヨハネスを追うカールとアサドのコンビ。カールは変わらずに精神が不安定な中、人生肯定感の大きいアサドに今作も助けられつつも、最後は犯人と対峙していくのである。このシリーズは、この二人のコンビネーションにより、変わらずに安定した面白さを保っているのである。>
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