マン・ダウン 戦士の約束のレビュー・感想・評価
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本人が治療を拒めば施すことが出来ない
兵士は訓練の中で痛みを招き入れろ、痛みに耐えろと徹底的に教えこまれる。そして精神的に強く戦える者になる。
体が傷つき倒れたときは、体が動かないのだから当然痛みを癒す治療を受けることになる。
しかし心が傷ついたときはどうだ?他人に「お前は傷ついている」と言われても体は動くのだから歓迎すべき痛みとして耐えてしまうのではないか?そのように訓練されているのだから。
もしくは痛みなどないと、傷ついてなどいないのだとはね除けるかもしれない。
そんな状態が続けば心は壊れてしまう。壊れて初めて自分は傷ついていたのだと知る。
マン・ダウン。兵士が傷つき倒れている。誰かが誰かに助けを呼ぶ声。倒れた者には多くの助けが必要だ。
マン・ダウンにもう一つの意味を持たせたことも、ありきたりかもしれないけれど効果的だったと思う。
オープニングの荒廃した街の場面と、上官と面談している場面と、面談の中で過去を振り返る場面の3つで構成されており、始めのうちは少々複雑で混乱するかもしれない。
それでも3つの時間軸が近付くにつれ徐々に面白くなっていく。
なぜ街が荒廃しているのかが最大の謎になるが、そこに至るまでに小さい積み重ねをちゃんとしていて良い。
ベネチア国際映画祭の特色には詳しくないが、なんとなくベネチアっぽさを感じる。
カンヌのような映像と社会的メッセージ先行ではなく、もっと構成とドラマ、個人から発露するメッセージとでもいうだろうか。
シャイア・ラブーフが子どももいてマッチョな海兵隊役というのは何か感慨深い。
わりと長く観てきた人なので子を見守る親の気持ちだろうか。もうチャラついたおにいちゃんの歳ではなくなったのだなと、寂しさすら感じる。
結構好きな俳優なので頑張って欲しい。
分かり難いです。
戦争モノかと思って観始めたのですが…全く違いました。
終わってみれば確かに悪くないのですが、なんて言っても解り難く過ぎて、終盤に至るまで何の事か理解出来なくて何度観るのを途中で止めようと思った事か…(´ヘ`;)
それにしても主人公の可哀想過ぎですね。
詐欺映画!
プレビューを確認してから、この映画を観たら失敗です。予告からは、アフガニスタンからの帰還兵が、祖国に戻ったら、別世界になってて、子供も妻も消えてしまい、そんな中で、愛する妻子を探し出すサバイバル映画かと決めつけてしまい、これは面白いと思い、観賞してみたら、
何か中盤過ぎても、期待した展開になってくれなく、イライラしていく中で、最後の最後で、この映画のポイントにやっと気づき、ドーンとなんとも耐えがたい心境でした(気がつくのが遅すぎる私もバカなのだが)。予告の最後で、「衝撃のラスト、7分46秒、あなたの心は"えぐられる"」と言っていたが、そこはおもいっきりビンゴやね。
予告を見ずに、まったくの白の状態でこの映画を観賞した方が、違った感覚を得られたかもしれない。もったいない事をしました。
最後に少し。物語は、4つか5つかの時間軸が交差しながら、進むんだけど、見ていてムチャクチャ疲れる。頭の中で切り替えるのが、メンドー! 2つの構成で十分です。
わかりにくい、
時系列というか、シーンの時間や状況が前後しすぎててややこしくてわかりにくい。
回想シーンなのか、どの時間の話なのか、入り乱れてるかんじで結局ストーリーの流れや内容が入ってこなかった。
家庭のシーン、上官と話すシーン、戦場のシーンが前後、複数回変わってて構成や流れが無用に複雑になってる感がある。
ひと言で言えば、かわいそうに
Amazonで観る前に、一部のレビューから、大昔の映画の『西部戦線異状無し』みたいな考えさせられる内容かと推考した。
本編始まって題名を観た瞬間と、進行してく内に、『西部戦線異状無し』と被る様な気持ちになった。
軍隊は、誰でも入れるが、兵士になるには『ふるいに掛ける』方法は全世界共通で、兵士になれば家族の支えが無いと闘えないのも全世界共通。
俺も軍隊に入る前と民間人に戻った後は、人格性格が変わってて同一人物と思えんと姉に言われた事が有る。
兵士を志願する前に、元将校だった父からは、兵士の心構えは聞いていた。訓練で脱落した者も居るが、脱落したり脱走するのは、親の躾が行き届かなかった主観的なお坊っちゃん以外の何者でも無い。
常時緊張を強いられる日常の中で、相棒が必須の世界で信用出来そうも無い者と組むのは、死ねと言うも同然、況して裏切りがあれば、不眠から進行する精神が破綻してもおかしくは無い。
破綻してループ状態に入ると、見た目は普通なので、異状有りか異常無しかは、その時で無いと判らんし、自律心か克己心を備えて無けりゃ『かわいそうなヒト』
知らない兵士の思い
訓練を終えたアメリカ兵士が初の戦場、アフガニスタンへ赴任された後、帰還するのですが…話が進んでいくと時系列がごちゃごちゃして分かりづらくなりました。
それでも静かに展開を見守っていると・・・終盤に来て、物語は一変しました。
日本ではあまり語り継がれていない兵士の過酷で辛い心情が描かれていました。
ラストの展開はこらえる間もなく涙が流れました。
予想外の内容で凄く辛く、受け止めるのもきついですが、日本を守ってくれている米兵の現実を日本人として知っていなければいけないと思いました。
シンプルに涙でそうだった
ぜんぜん期待しないで観たけど思いのほか心に残る作品でビビりました。
大げさめのどんでん返しは嫌いじゃない。
それになんと言っても戦争の恐怖を実感しづらい中でこれを観て戦争の怖さをひしひしと感じた。
伏線があるが故に、なおさら僕の単純な思考回路に感動のスイッチが入ってしまった。
嫁が1番許せない
「イラクとアフガニスタンからの復員兵5人に1人がPTSD、約20万人がホームレスである。1日につき22人が自殺を図っている。」この最後の一文がこの作品の1番言いたかったことだった。
愛する者を守ること。それが彼の1番の願いだったはずなのに、こんな終わり方になってしまうとは…
でもやっぱり私は嫁が1番許せない。
テーマはいいが脚本がダメ
米軍兵士のPTSDの映画なら他に多く出でくるし、そちらの方がリアルでいい。この作品は演出も脚本も派手すぎてリアルさがない。
「アメリカン・スナイパー」や「ハート・ロッカー」の方がリアルでいい。
流石にここまでやるとあざとすぎる
イラクとアフガニスタン からの復員兵5人に1人 が PTSD。
約20万人がホームレスである。
1日に22人が自殺をはかっている。
最後のテロップはまさにこの映画のテーマ なのは理解できるが、
そのために近未来 SFかのようなミスリードを誘う展開はいただけない。
ベタな展開ばかりの啓蒙的な 映画にはしたくなかった、 という監督の意図も理解出来なくはないが。
邦題の副題もいやらしい。手紙にかけてるんだとしても。
ノースカロライナ州キャンプルジューンが出てくる。
直接描写は無いが犬を銃殺す、しかも…
戦争物はすきじゃない
ほんとうは、物語として最後あたりのシーンはすきじゃない。それに戦争ものはすきじゃない。
ふつうの市民的なハッピーエンドがいい。
でも、シャイア・ラブーフの演技は、「フューリー」(2014)も良かったけど、ずっとこっちのほうがすごい。
きっとまた観るとおもう。
って、いうかみたい。
ラストが見所
ストーリーが「アフガニスタン帰還後の廃墟」となってるので、違うストーリーを期待していた。
正直ラストまでは星1.5。早送り必須ですが、PTSDを発症していて彼の見ている世界だけ違うのが分かるラストで盛り返して星3つ。この手の映画はあらすじを知らずに見た方が期待しなくていい。
人には勧められない。
彼から見える世界
彼が見ているのは、最終戦争後のような世界で、なぜかそこで親友と共にサバイバルしている。
捕らえられている息子を救いだす。
・・・・
私たちが見ている世界もひょっとしたら彼が見ている世界と似たようなものかもしれない。そう思うとPTSDは一線を超えた世界の出来事ではなくなってくる。
異様な世界を描いているのだけれど、でも私たちがこれが世界だと信じている世界はどうなんだ?
悪くないと思う
観に行く直前に、イギリスではチケットが1枚しか売れずギネスレコードになった、というニュースを読み、少し不安だったが、いやいやそんな悪い映画じゃないよ。戦場で戦った兵士のPTSDを真面目に描いた映画です。
ただ、海兵隊の訓練時、戦場、その後のカウンセリング、帰国後といった時制の違う場面がバラバラに描かれ、あまり風景が変わらないこともあり、前半はちょっと入り込みにくいけど、最後まで観て欲しいな。
主演シャイア・ラブーフは奇行ばかりが報道されているイメージで、トロンとした顔に丸刈りが似合わないんだけど、それもリアリティかもと思わせる。最後は泣けます。
マン・ダウン 戦士の約束
2017年25本目の劇場鑑賞。
アフガニスタンからの帰還兵が、
廃墟と化した故郷で愛する家族を探し出すべく奔走する姿を描いた戦争ドラマ。
復員兵の心の傷に焦点を当て、
帰還した主人公を待ち受ける不条理な運命を斬新な構成で衝撃的に描き出す。
てっきりSFチックな内容かと思っていたら、
ちゃんとした戦争映画でした。
兵士が抱える心の闇を描いた作品では、
「ディア・ハンター」や「アメリカン・スナイパー」を思い出します。
3つの時間軸を織り交ぜた複雑な構成で、
ごちゃごちゃして戸惑いました。
しかし、
全てが明らかになった瞬間は何とも言えません。
あの重くて悲しいラストは印象的。
テーマは良いのですが
アフガニスタンへ旅立つ前、戦場での上官との会話、帰還後の映像が入れ替わり立ち替わり映し出されます。
そのせいか、途中で結末が見えて来ました。
もっとストレートに描いて欲しかった気がします。
作品の最後に出て来る帰還兵たちのデータには驚きました。
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