ゴースト・イン・ザ・シェルのレビュー・感想・評価
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押井版好きなら
やっと観れました。これなら押井監督も納得の出来なのが分かりました。出足は?な部分もちょいちょいあって直ぐには入り込めませんでしたが、中盤からはお馴染みのシーンが盛り沢山で気が付けばラストまで一気に連れて行かれエンドロールであの曲が!ハリウッドらしい脚本は賛否がありますが、私は十分楽しめましたよ(^^)9課の連中は原作のキャラに忠実でナイスキャスト。マテバも出て来ます。全シリーズ中最強の荒巻課長、素子の母親にはビックリ!(笑)他の主要キャストにもうちょっと名の通った俳優を起用したら海外でも人気が出たかもですね。字幕版でしたので、ブルーレイ出たら是非吹替版でもう一度楽しみたいと思います。トランスフォーマーシリーズのように続くといいなぁ〜。
柔らかい殻
原作コミックと押井守監督のアニメ版は、原作の
熱狂的ファンであった友人から勧められて高校時代
に鑑賞したが、残念ながらそれ以降は見直していない。
なので、元の話は記憶からほぼほぼすっ飛んでいる。
そんな付け焼刃程度の知識からの印象ではあるが、
予告編の映像は鮮烈なアニメ版を僕に思い起こさせたし
そもそもカッコ良さそうだしでちょい期待していた。
主演のスカヨハ嬢も好きだしね。まあ原作の主人公と
比べるとちょっとふ……肉感的過ぎるかとも感じたけれど(←コラ)。
* * *
原作に対しての自分の印象は、
近未来の雑然とした風景は一見して傑作SF『ブレード
・ランナー』を彷彿とさせるが、人間と電子頭脳が
融合したSF世界の現実味溢れる緻密な描写、そして
ドライかつハードなキャラが独自の魅力を放っていた印象。
が、今回の映画を観てまず感じたのは――
「原作ってこんなにウェットでソフトな内容だったっけ?」。
途中からは別物だと割り切って観る事にしたが、
もっとストイックな内容を期待していたせいか、
ちょっと消化不良感を覚えてしまった。
特に映画の主人公ミラの印象は原作とかなり異なる。
原作の方が前述通りハードかつドライな印象なのに対し、
ミラの場合は、血の通った肉体への思慕や、他人と
繋がりたいという人間的な憧れがもろに前面に出てきて、
後半では「自分は何者か」を探る為だけに行動する
思いっきりエモーショナルなキャラへとシフト。
そのキャラ自体は良いのだけど、違和感。
これは他で例えるなら、
ゴルゴ13が「俺は何故人を殺めるのか……」と葛藤したり、
アンパンマンが「俺の顔を食べる前に自分で食料を得る
努力くらいしてみたらどうだ……」とカバオ君に言い放つ
くらいの改変だと感じる。(極端過ぎないかそれ)
ここは自分の中での原作との印象の差異から受けた不満
であるが、一般的な近未来SF映画としても不満アリ。
世界観の描写は、造形や色彩など表面上は一見鮮烈だが、
人間と電子頭脳とが融合した近未来、という設定の
奥深さや緻密さを感じるアイテムや描写は殆ど無い。
3Dで浮かぶ巨大なゲイシャやチベット僧なども、
ミスティック・エイジアな雰囲気を醸し出すべく
投入されただけであって、大きな意味はない。
見栄えが良くてもそれがただの背景以上の物ではないので、
最終的な印象として世界観が薄っぺらく感じられる。
で、結局、「『ブレード・ランナー』等に影響された
よくある近未来もの」と言う印象に落ち着いてしまった。
* * *
ここまで悪口ばっか書いているわけだが……
最終的な判定としては観て損ナシの3.5判定。
映画の主人公は映画の主人公だとミラに共感し、
原作とは別物のスタイリッシュなSFアクション
だと割り切って観てしまえば、
本作は決して悪い出来ではないと思う。
流麗な銃撃&格闘アクションやビジュアルは楽しめたし、
自身の過去を探る主人公とその周囲の人々が織り成す
ドラマはエモーショナルで、僕はけっこう好きだった。
特に桃井かおりの登場する場面には心を動かされたし、
ミラに対して科学者としての好奇心と母のような
感情が入り雑じるオウレイ博士も切なくて良い。
機械と人の魂(ゴースト)の境界はどこにあるのかという
深遠なテーマはさして描かれないが、科学や利益の為に
人の魂を弄ぶテクノロジーの脅威というテーマはそれでも残る。
* * *
北野武も魅力的に撮られてたと思うしね。
自分の部下を信じ抜くリーダーはカッコいい。
冒頭とは別の攻殻機動隊ファンの知り合いが、
「荒巻(北野武の役)に銃なんか持たせちゃいけない、
その時点で原作の荒巻とは全然別キャラだ」と
不満タラタラで語っていたのだが、しかし、まあ、
彼のバイオレンス映画が好きな自分に言わせれば、
“世界の北野”には拳銃ブッ放させたくなるのが人の性(さが)(?)。
かの劇作家チューホフも有名な言葉を遺している。
『第1幕に北野武を登場させたら、第2幕では
銃を発砲させるべきである』(言ってない)
真面目な話、北野武は演技や台詞回しが巧いとは
思えないのだけど、そこも含めて笠智衆や大滝秀治
等の俳優さんに相通じるものを感じるんですね、僕は。
深みのある風貌と独特の声音、佇まいの魅力。
本作の場合も、あのざりざりとした佇まいが
映画のトーンにマッチしていると感じた。
「狐殺すのに兎よこしてんじゃないよバカヤロー!」(言ってない)
* * *
鑑賞後、原作との差異をより詳細に書いた方のブログ等
を読んだが、僕が過去に鑑賞した原作・アニメ映画
だけでなく、以降に発表されたシリーズからも
引用したと思われる設定が本作には色々とあるそうな。
僕は中途半端な立場でのレビューな訳だが、
原作への知識が殆どない人や、原作との差異を楽しむ
くらいの心構えでいられる人なら楽しめるのかも。
僕は割と楽しかったです。
<2017.04.08鑑賞>
字幕版より吹替版がよい!
相対比較すると、やっぱり吹替版がより良いと納得
オリジナル声優が演じるとスッと入り易い
スカーレットヨハンソンのそれよりも田中敦子さんの声による演技が加わると魅力が増してくる
バトーは大塚さんだしトグサは山寺さんでいわゆるテッパンな布陣
作品全体の印象は、
作り手のオリジナルへのオマージュ・愛が感じられたことが大きい
detailにトコトン拘っていた
Ghostとイノセンス 両作のアイコン的シーンが再現されていて、リソース大量投入したと想像できて、
これ ファンが愛を持って作ったのかなと 想像した
という具合にいい気分で観れたけど、残念なことがいくつか。
・吹替え版では たけしが異物、荒巻部長は大木さんでしょ!
・スカーレット ヨハンソンのシルエットが太い!
detailに拘るなら もっと減量してほしかった
・ストーリーが「これじゃない」件
これが一番大きい負の要素、これじゃあ「仮面ライダー」でしょ!!! もっと押井作品の主題に寄せてほしかった
押井ビジュアルをハリウッドが実写で再現!
基本的には押井アニメを踏襲しながら、少佐(素子)の自分探しに主題を傾けた。
CG主体とはいえ凄まじい映像はハリウッドの底力か。
押井アニメのビジュアルを実写で再現したかったのだろうことはヒシヒシと伝わる。
押井の影響力に感心するが、それだけではないどこかで見た様なシーンの積み重ねにも思えた。
そういう意味ではオリジナリティに欠けたかな。
スカーレット・ヨハンソン(ジョハンソン)のボディスーツは、予告映像の時から気になっていた。もう少しスマートにできなかったものか。
あと、髪型も。
折角のスカヨハが全く色っぽくないのは、マイナスが大きい。
あの町並み、やたらと巨大なフォログラム広告が溢れていて、あんなところで暮らしていたら気が狂いそうだ。
原作とアニメ版に敬意を払いつつ、ご新規さんにも配慮するということをそれなりに出来ている。
そういうのはリメイクやリブート作品でのノウハウが積み上げられているハリウッドではスタンダードになりつつある、というのが個人的な印象。悪くは無いが若干食傷気味であることをゴーストが囁いている。
作品の志向としてはあたかもダイジェストのように既存のシークエンスを実写/CGIに落とし込んでいて「やりたいこと、見せたいもの」への思いが溢れている。それはまあいい。その上で謎のロボコップ要素を持ち込んだことはくだらないアイデアだと思える。要するに主人公の消されたアイデンティティを取り戻す過程をメインストーリーにしてしまったことでかなり矮小化してしまったと思えるからだ。設定を変えてなおかつそのミラ(素子)を掘り下げることの無意味さは言うに及ばない。
またあの設定で「少佐」と呼ばれていることもおかしいし、なぜ完全義体の最初の成功例が公安なのかと。ついでに言うとあの小狡いオムニ、もといハンカの社長なら素子に「ハンカ社の経営陣に手出しできない」くらいのことはやるはずだが笑。
実写/CGIでの成果の一つとしては素子の完全義体を"いい感じに"艶かしくしたことだろう。元がそうなんだから仕方ないのだけどあのスカヨハのムッチリとした重量感は悪く無い。細身なのに義体ゆえの重量感を表現するのはアニメ版で腐心されていたことで、その狙いは今作でもスカヨハの演技に反映されていたが、断片的で貫かれてはいなかった。たぶんやり過ぎると滑稽に見えるからかもしれない。彼女は原作やアニメ版を一切知らなかったそうで、そういう彼女のアプローチは今作のコンセプトには整合していたと思う。マンガ的なイメージから脱却させた上で、現代的な「人間性の回復」を扱っているということになるのだろう。まあ問題は「それを攻殻でやるのか」になるのだけど。
吹き替え版でのキャストが発表された時点で字幕版のことは忘れたが、まさかたけしの滑舌の悪さを英語字幕で補う日が来るとは。そしてあの芸者ロボは『妖獣都市』なのかな。
押井守のバセットハウンド
押井守の劇場版に比べれば、深みが無くなり何処かで見たような分り易い陳腐と言えなくもない内容に変わってしまったけれども、画面からは、監督が意図しているものが十分に伝わってくる充実したいい映画だと思います。
劇場版の一場面をそのまま実写化した場面や、犬好きの押井が実際に飼ってるバセットハウンドをアニメに登場させてたのをきちんとなぞったりして、押井に対する敬意が半端なく。それぞれのシーンが前作劇場版同様に観ていて楽しいのは、押井の世界観を実写で表現しようとしているのがわかり、それがある程度うまくいっているからだと思いました。
たけしについては、いろいろと賛否がありますが、日本語の台詞回しにちよっと難ありと思ったものの、日本語がわからない外国人には、むしろミステリアスで、複雑で得体の知れない感がでててよかったのかも。あとシーンは少ないが桃井かおりの演技はとんでもなく。姿の変わった娘と再会する桃井、このシーンだけでも、この映画を観る価値はあるものと思いました。
攻殻機動隊知らない人も入れる分かりやすさ
そこまでこき下ろされる必要がまるでない。
そこまでこき下ろされる必要ないですよ。公開前からボロクソ言われてましたけど、原作ファンと、流れにのっとってる方がぶっ叩いているだけで、普通にいいSF映画でした。1回悪い評判流れたらそれに乗っ取る人が日本には多いのです。それの悪い例がこれです。
原作はちょいちょい改変されてますけど、素子がなんで日本人キャストじゃないのか!とかいうくだらん文句も映画みたら解決です。元は日本人だったけど身体美しく変えられちゃったから(スタイル以外)っていう至極簡単な話です。
ビジュアルは顔面にステータス全振りしたってかんじのスカヨハですが本当に美しいし変に日本人起用するよりよかったんじゃないかとおもいます。これが邦画だったら何倍もクソだったと思うので観ずに文句つけてるやつはとりあえず観てから文句つけろ
むしろ原作ファンには小ネタがちょいちょいあって嬉しいはずなんですが。。
たけしはファンですが、あれ、こんな演技ヘタだったかしら?と思いました。日本のかんじだすにはたけしでよかったとおもいます。外国人受けするし。
舞台も日本ではなく、ブレードランナーのようでしたが、あの不気味なエセ日本な雰囲気はよかったですよ。
桃井かおりもよかったです。家の中、日本人家庭というよりは中国みたいでしたけど。まあたけし日本語なら桃井かおりも日本語でええやろと思いましたけどたけしはなんらかのシステム使ってるから日本語でも通じてるんですかね?
ラストにかけての作りは雑でしたね。
ていうかあのゲイシャ、完全CGだと思ってたんですが演じていた女優さんがいたのだと知って地味にびっくりしました。
序章ってかんじの映画です。トランスフォーマーの1みたいなノリです。続編があったらみたいんですが原作が生まれたこの日本でここまでこき下ろされてるんだったら続編は無理でしょうね。
ほかの映画の関係者の陰謀としか思えない(笑)
日本人の悪いとことメディアの悪いとこがでたせいでかわいそうな扱いを受けてしまった良い映画です。続編みたい。
いまいちかな
うん、攻殻機動隊ファンはガッカリな作品
正直少佐がスカヨハンなのはどうかな?って感じです。ただスカーレットは良く頑張ったと思います。アニメションの実写の泥沼化はやめないかぎり何も変わらない。またドラゴンボールが実写されますが、正直止めて欲しい。
日本の今後を考えさせられる良作
攻殻機動隊を元にした良いハリウッド映画。
酷評されている北野武だが、私には良かった。
彼のヤクザまがいの風格は役どころにぴったりである。
実写版の映画はコスプレの鑑賞と似ている。
原作と違う部分を探すより、原作とはそもそも別物であることを念頭におき、似通っている部分を探して歓ぶのがかしこい楽しみ方ではなかろうか。
アニメや原作をそのまま見たかったのに! と憤慨するのが分かっているならば、初めから映画館に行かなければいいのである--。
街並みが日本のような中華街のような、オリエンタルな雰囲気なので、よくある勘違いハリウッドなのか? と思いきや、原作でもわざとこのように描かれている。
本作で表現されているのは「未来の日本」の姿である。
日本は遅かれ早かれこのようになる、という予言だ。
そのことに気付くと、攻殻機動隊を知らない人間でも、あることを考えざるを得ない。それは、我々日本人自身がこの先、国際化する自国でどのように生きていけばいいのか? ということである。
中華系の流入は止められない。
科学技術の上でも中国の台頭に日本が勝つ見込みは薄い。
某企業が買収されたのは序章に過ぎない。
スクリーンの中の一見奇妙に見えるTokyoは、フィクションでも夢物語でもなく、現状から予想される「近未来の日本」なのだ。
想像力のある人間ならば、「科学技術の発展の恐ろしさ」と一言で片付けられない幾つもの表象が、本作に散りばめられていることに気付くはずだ。
この作品を日本の映画館で観ていることに、意味を感じた。
ビジュアルがすごい。
士郎正宗の「攻殻機動隊」の映画化。原作はよく知らないが、押井守のアニメは強烈であった。
義体というものが一般化したそう遠くない未来。脳だけ生き残り体はすべて義体の少佐(スカーレット・ヨハンソン)の自己を追求する姿を描く。
ルパート・サンダース監督の映像感覚がすばらしい。正直、彼が撮ることには不安しかなかった。キャリアがあまりないこともそうだし、「スノーホワイト」があんな感じだったし。
で、できあがったものを観ると、SF的な作り物のほうが合っていた、ということになるのか。もう少し何かが違っていれば、リドリー・スコットに匹敵するビジュアリストといっていいところにきている。
役者では、我らがビートたけしがいい。ひとり日本語を通し、会話に支障をきたさない、そのマイペースぶりが荒巻にぴったりだった。
続編があったりするのだろうか。
迂闊に素子を掘り下げると…
痛い目みるぞ、ってことですか。
日本アニメの実写化はほぼ失敗が約束されているようなもの。
期待しないでみたら…意外と面白かった。
スカヨハの無駄遣い感はあるがある意味ハマり役。アクションはさすがだし、クゼとの関係などはもっと見てみたかった。ただ素子の内面を掘り下げた心意気は買うとして…結局、ロボコップになってしまうんだよなぁ。浅いといえば浅いが、難しいといえば難しい。
また実写ならではの唸るような表現は少なく筋も大味なのは否めない。
9課はもっと独善的な正義感に溢れてないと!笑
私のゴーストは…ギリギリ囁かない感じの作品。
分かりやすくて想像以上によかった!
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