ゴースト・イン・ザ・シェルのレビュー・感想・評価
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ダメだった…
予告を観た時点で、スカヨハが窓を割って飛び込んでくる姿勢がどうにも鈍重で、「センスないかも」と危惧していたのだけど、やっぱりどうにもダメだった…
映画的あるいはSF的なイマジネーションを刺激するようなカタルシスが兎に角まるでない…
語り口にリズムがまるでない… (こっちは押井版もあまり変わらんが…)
スカヨハの体さばきももともとはアクション向きではないんだね、ブラック・ウィドウとしては頑張っていたけど…
20年前の『攻殻機動隊』35年前(!!)の『ブレードランナー』のイマジネーションを超えるところがひとかけらもないというのはやはり、この実写映画化の価値がいかほどのものかということを表しちゃってると思う。残念だけど…
原作ファンとして観て、一つの作品として観て
他作品と比べるというのは全くもって嫌いだ
押井監督のGISがありハリウッド版のGISがある
一つの作品として評価したい
しかし、原作リスペクトからすると低評価は分からなくもない。何故なら”ゴースト”に当たるスポットライトはほんの一部だからだ。押井監督が最も注力した部分をないがしろにされてしまった。
が!!それを差し引いても良作なのは間違いない。ビジュアル、音響から全てが高水準で纏まっており、サイバーパンクな世界は見ていて飽きさせない。原作のアニメ映画をわかりやすく再編したストーリーは万人受けしやすく、攻殻を知らない人にも勧めやすいだろう。ファンならニヤッとするようなシーンもちらほら見受けられる。ファンに向けてだろうか、監督は本当に攻殻が好きなんだろう。
一つのSFエンタメ映画としての完成度
ここ数年では最も良くできた実写化だったのは間違い無い、断言できる。かなりオススメ。
(景観に文句を言う方がいるが、原作も香港ネオンリスペクトなのでその辺りは触れないでおこう。)
ハリウッドリメイク大成功
実写化する必要があったか?
作り手にクリエイターとしてのポリシーをまったく感じない作品でした。実写化してるのにアニメの劣化コピーになってます。
スカヨハは思いの外頑張ってた。バトーも悪くはなかった。北野や桃井などのキャストもまぁ許せるのでキャストは及第点。他のキャラがモブ状態だったのは残念だが。
CGは街並みがチープでがっかり。もっとリアリティが欲しかった。あと、音楽が致命的。
各シリーズを見ていると、オリジナルを想起させるシーンやカットが満載。原作や押井作品をらリスペクトしているのか、ファンにおもねっているのか測りかねるが、気を使ったことはよく分かる。
ただし、ストーリーとキャラクターのバックボーンが薄すぎる。久世が出てくるということはSAC2ndを脚本に盛り込んだんだろうけど、素子の心の動きにもっと機微のある描き方をして欲しかった。
また、事件の謎を9課メンバーの活躍で紐解いて行く刑事ものとしての楽しみはない。
それと、設定が違うので比べようもないが、なぜ少佐と呼ばれてるんだ?軍歴によるもののはずだが、今作では戦争には行ってない。
子供の頃から義体を使ってきたから、スペックをフルに活用した能力を発揮できるはずなのに、大人になってから得た義体であの動きをするあたり、設定が薄っぺらい。
電脳についてはダイブのシーンは良かった。水に潜るイメージは他の作品ではあまり記憶にない。一方で電脳通信はテレパシーで会話してるようで、グラフィカルな演出がなくてつまらなかった。
そもそもメスゴリラ感がなくて残念。
この作品に”ゴースト”はなかった
Ghost in the shell(1995 ※以下「1995」とする)
それはアニメ史上不朽の名作として語り継がれて来た。
この作品が実写化すると知って今日まで興奮が抑えられなかったが、見た後のこの消化不良をどう形容すればいいか分からない。
一言でいえば中途半端。
攻殻SACの用語を借りるなら、"ゴーストダビング"失敗。
"ゴースト"がなかったとしても、商業映画として成功すればそれはそれでいい。しかしながら、興行収入は現時点で爆死である。
(IGN Japan 「海外で一足先に公開された「ゴースト・イン・ザ・シェル」、興行成績は振るわず」)
無理もない。脚本は「1995」とSACの切り継ぎであった。それでいて
「ゴースト」単語一つとっても説明はなされず、客の一人が、意味が分からなかった、終わった時に呟いていた。
「1995」のテーマである「人間とは?」といった哲学は薄く、
よくあるSFの記憶操作によるテーマに変わっていた。これはエンタメとしては悪くない。けれども脚本と、そして演出で台無しであった。
冒頭からして台無し。「1995」の完全なオマージュなのだが、CG感がゴリゴリで、「1995」の生々しさや怖さがなかった。BGMに「謡」が欲しかったがそれは仕方ないよな、と思っていたらエンドロールに[謡Ⅳ]が流れる。流すタイミング違うだろ!
少佐はアニメで見せたカッコよさはなく、無謀なことばかりする馬鹿、北野たけしは演技は良かったが英語をしゃべっていないようで、演出的な問題が感じられる。「9課」の存在が曖昧で、政府的な構造がガバガバであった。電脳世界にダイブするシーンは最悪といってよろしく、「どうしてこうなった、どうしてこうなった」と
アスキースラングを呟きながら耐えていた。
最後の攻殻のオマージュダイブも酷いの一言。CG演出がわかり易くて、これで攻殻をリスペクトしてるの?、と強く感じた。
良い点もいくつか。バトーやトグサは原作をリスペクトしている姿勢が伝わった。少佐の突入シーン、街の仮想現実や記憶錯誤のCG演出及び芸者ロボットの造形や動きは見る価値がある。他のレビューに「中華風がキツかった」と書かれていたが、「1995」も中華風な世界であったので、そこは気にならなかった。悪役のクゼは
「笑い男」と「人形使い」を足して2で割ったような存在で、
動機などのキャラクター性の設計がよくなされていた。最後のシーンはファン以外は「?」と感じただろうが....
総論として、35年前の「ブレードランナー」や「1995」と張り合うだけの演出、世界観を表現することはできなかった。いくつかのCG演出やロボットは記憶するべき価値は感じた。
この作品のPVは素晴らしく編集されているので、それだけみて満足してみるのも良いかもしれない。
期待通りと期待外れが半々
2D 字幕版を鑑賞。原作コミックは 28 年も前で,アニメ映画も 22 年も前の作品をわざわざハリウッドが実写化リメイクし,しかも主演がスカーレット・ヨハンソンで,日本からは主要人物の荒巻役でたけしが共演するというので,期待と不安が半々だったが,そのどっちもが思った通りといった内容だった。
現在では「攻殻機動隊」という名前の方が知られているが,原作者が考えた最初の題名はこの「ゴースト・イン・ザ・シェル」だったらしい。Shell は殻という意味で,人工物で作られた身体機能の代替品のことを指し,Ghost は,Mind つまり人の心を意味している。人間の脳を移植した機械という設定で,心を持った機械といった意味である。人工物と人間の合成という設定なので,サイボーグという名前の方が日本人には馴染みがあるような気がする。
言葉の定義をまず明確にしておくと,ロボットとアンドロイドは,サイボーグと違って完全に全身が人工物で作られているものを言い,ロボットの中で,人間と見分けがつかないものを特にアンドロイドという。人体機能の一部を人工化したものをサイボーグと定義するなら,歯をインプラントにしている人や,心臓のペースメーカーを体内に埋め込んでいる人は,広義の意味でサイボーグに分類されることになるので,サイボーグはすでに現実化し始めているといって良いが,この話に出てくるような,脳以外を全て人工物にする方法などはまだ実現されておらず,仮にもしできたとしても,現時点の機械制御技術では,立って歩くのがやっとといった程度であり,戦闘などしてしまうとあっという間に倒されて,立ち上がるのも容易ではないというレベルなので,人間より弱くなってしまうからやめておいた方が良い。
原作コミックが登場した時点では,ブレードランナーやターミネーターは既に公開されていたが,マトリックスの公開までには 10 年もの時があったので,この作品を実写映画化するなら,その前にすべきだったのではないかという気がしてならなかった。今や,仮想現実や機械と人間の融合や戦闘という話は溢れかえっていて,かなり既視感のあるシーンが続くことになってしまうからである。だが,この映画は,押井監督によるアニメ映画のシーンを非常によくリスペクトしてあると思った。多脚戦車の動きなどは,CG でやるとこうなるのかと目からウロコが落ちるほどであった。脚本も,かなり愚直に原作をなぞっていた。むしろ多少改変した方が印象が良くなったのではないかと思うほどだったが,その辺は期待通りの部分であった。
期待外れだったのは,まず支那資本がかなり入ったためか,街の風景が全く日本らしさを失っていたところである。カタカナの看板などが見えるので日本だろうとは思うのだが,街の乱雑さや押し付けがましい原色の看板や,無意味に巨大な広告やホログラフィなどが,どう見ても現在の香港や上海などの支那の未来の風景にしか思えず,原作の趣を損なって余りあるものがあった。また,肝心なたけし演じる荒巻であるが,原作の活動的で聡明な印象とはかなりかけ離れており,たけし映画によく出てくるヤクザの親分にしか見えなかったのは残念だった。たけしは英語ができないからと出演オファーを断ったらしいのだが,日本語でもいいからという監督のたっての希望で日本語での出演ということになったのだそうである。そこまでしてたけしにこだわる理由が今ひとつ分からなかった。日本語なので,たけしの台詞のあるところには英語字幕が付くのだが,それを見なければ分からないほど,何を喋っているのか不明瞭だった。たけし色を出すなら,いっそ「狐狩るのに猫よこしてどうすんだ」というキメ台詞の後に,「バカヤロー!」くらいつけて欲しかった。:-p
役者では,バトー役がかなり良かったが,他は本当に頭数という扱いに過ぎず,台詞もない役がいたのは残念だった。主人公以外の人物の描写は全くといっていいほどなされておらず,また肝心な電脳戦もほとんどが台詞だけというのは物足りなかった。一方,主人公の身体機能の一つに光学迷彩(不可視化)があり,それを機能させるために素っ裸になる必要があるのだが,相撲のコントで使う肉襦袢の薄いやつを着ているように見えてしまったのには,かなり問題があると思った。どうせ CG でやっているのだから,もうちょっとタイトなシルエットにすればいいのにと思うのだが,何か主演女優からクレームでも出たのだろうか?桃井かおりはかなり英語を頑張っていたように思ったが,さらにもう一歩ネイティブに近づける努力をして欲しかった。ただ,英語を喋っていても桃井かおり風だったのにはちょっと笑った。:-D
音楽は,かなり雑多な印象だった。クラシカルな部分があったかと思うと全くポップス系の音楽に染められたりして,統一感を欠いていた。エンドロールで突然ブルガリア民謡風になったのは,アニメ映画へのリスペクトだったのだろうか?監督の原作への思い入れは十分感じられたが,原作の持っている哲学性のようなものは一切感じられず,ただひたすら画面が暗かったという印象であった。原作を知らない人が見た場合,どれほど楽しめるのかはちょっと疑問であるし,原作を知っている人が見た場合も,やはり物足りないのではないかという気がした。
(映像5+脚本3+役者3+音楽3+演出4)= 72 点。
80年代OVA風味だーっ!?
マンションがアヴァロンだったり犬の出番が妙に多いのはやっぱ押井守リスペクトなのでしょうか。押井守本人は泰然としているところにあはれを感じます。まあ感想求められてアレオレ言い出されても困るから内心はどうだかですが
普通に面白いと思った(小並感)
原作者が泣いていると思う酷さ
攻殻機動隊が大好きで、すべての作品を何度も見ているものとしての意見です。
酷い。あまりにも酷い。
ハリウッドが実写化という時点であまり期待はせずに、好きな作品だからという気持ちで観に行きましたが、そういう次元ではない酷さでした。
のっけから義体化されたのが最近という謎の改変。
なのに仲間から少佐とわれている謎の設定。
(元々軍隊に所属していて、その時の階級が少佐だったためにそうよばれている)
そのあともツッコミどころしかない謎改変の嵐。
(人形使いがAIではなくなぜかクゼヒデオだったり)
とても原作が好きで映画化した、原作をリスペクトしているとは思えない、変えてはいけないところを変えてくる酷さです。
他の方もいわれてましたが、そもそも仲間たちの個性がいかされていない。
トグサにいたってはいるか?レベルの扱い。
最初にでてくる芸者ロボもいきなり戦闘VERの顔で接待してるし・・
文才がないのでうまく言い表せませんが、作品愛の無さガヒシヒシと伝わってきて、見るのがつらくなってくる作品でした。
初見の方は楽しめるのかもしれませんが、逆にこれが攻殻機動隊なんだと思われるのが悲しいです。
この内容ならゴーストインザシェルと銘打たなかったほうがよかったのではと思ってしまいます。
原作が大好きだという方々、見に行かないことをお勧めします。
攻殻好きなら
素直に喜ぶべきじゃないかと。細かい違いや映像の甘さに不満はあるだろうが、まさかの感動の実写化じゃないか。
スカヨハとバトー役は、まさにピッタリの配役。俺の好きなあの役、チャイナ俳優はないだろと思ったが(笑)
少佐の名前が違うと、そこは凄く残念だったが、やはり....結局は....少佐は色んな意味で素子だった(観てのお楽しみ)。
あと、制作陣の攻殻愛なのか、ファンへの気遣いなのか、随所にオリジナルに似せた画を出してた。ちょっとやり過ぎと。
いずれにせよ、攻殻ファンの俺にはたまらなかった。素直にありがとう。だから、点数は甘めだ。
近々、本命の吹き替え版観に行きます。
さて、家帰ったらオリジナル観よっと。
で、後日、吹き替え版を鑑賞。スカヨハには申し訳ないが、やはり攻殻ファンにはこっちだなと。身震いする程にゾクワクした。洋画において初めて吹き替え版がオリジナルを超えた。
攻殻機動隊という文言に騙されたww
GHOST IN THE SHELL見てきました。
アニメ攻殻機動隊は全て見てきましたし押井版『攻殻機動隊』『イノセンス』は名作でした。
その攻殻機動隊をハリウッドが作ったらどうなるんだろうと半分期待、半分どうなんだろうって感じで鑑賞しました。
正直に言います。
ダメですww
監督は押井版攻殻機動隊が好きなんだろうなぁとかオマージュ満載とかどうでも良いです。
監督がしっかりした自分のイメージを持ってこの作品を作ったのか疑問に残るところです。
音楽も映像のカットも押井版攻殻機動隊のコピーとしか見えません。
ストーリーは変えてますが焼き直し感が否めませんしCGで作り込まれた街は陳腐です。質感みんな一緒だし安易にCG使えばこうなるだろうって感じの映像にガッカリ。
今の技術で作ったらもっとディープな世界を再現出来るはずなのに監督の表面的なイメージで作りデザインした結果がこれだって思いました。
ブレードランナーのあのディープな空間や未来感をお手本にしたのかもしれませんがダメです。
スカーレット・ヨハンソン演じる少佐はあえてアジア人の風貌にする意味がわからん。
もっと逆にスカヨハ感出しまくってたほうがいいのでは?
ストーリー展開も中弛みで眠くなってきてしまったww
まぁ攻殻機動隊ファンの心をくすぐるアイテム満載でそこにコロッと騙されてしまいますww
トグサも例の銃持ってるし、斎藤もスナイパーだし。
北野武さんの荒巻はキタノ作品のヤクザそのものww
まぁ攻殻機動隊見てない人ならありかもね。
ただ攻殻機動隊という文言にコロッと騙されて見た自分がアホだなぁと思ってしまったww
昨今の映画業界はアニメや漫画の焼き直しばかり。
そうでもしないと資金が集まらないし映画も作れないのかと残念でならない。
眠気との格闘
「ゴースト・イン・ザ・シェル」では無いと思う。
友人に最低でも吹き替え版でないと楽しめないと言われ吹き替えにて鑑賞。
また、直前に押井劇場アニメ版2.0(以下アニメ)を視聴を条件に観ました。
○良い所
・アニメでの演出を(完全ではないが、)ほぼ忠実に再現しているシーンがある。
・アニメと同じ音楽を使用。
・街並みのサイバー(電脳世界)度はこちらの方が上で楽しめた。
・中国資本が入っており、中身的に中国の方向性がかなり強いのか?と思っていたが、(噂ほど)中国っぽく無くて良かった。
✖️悪い所
・アニメは主人公である(草薙素子)少佐の未来への進化を語るストーリーに対し、実写版は少佐の過去を見つけるストーリーになっており、少佐の内部心情的に「電脳」で無い残念な作りになっている。
・表顔は電脳世界を描いているが、内側にあるストーリーが電脳世界を描いていない。
・北野武演じる荒巻の出番を多くする為に、アニメ版とは違ったクライマックスになっており、それが逆に後味を悪くしている。
ここまで荒巻の演出を変えるならば(アウトレイジファンとして)最後「なんだバカヤロー」ぐらいは入れて貰いたかった。
・少佐のスーツがダサい。
・バトーやサイトー等の出番が少な過ぎる。
攻殻機動隊シリーズを全然観たことが無ければ楽しめたかもしれないが、酒呑みながら「攻殻機動隊」を語れる者同志なら、物足りなく酒のツマミ(愚痴)になるだろう。
「ゴースト・イン・ザ・シェル」の題名を殺してしまっています。完全に。(「攻殻機動隊」であるかもしれんが)
押井監督版やブレードランナーの様な名作サイバー映画には内面に「哲学的な要素」があったからこそ今でも語り継がれているのに
( ´Д`)y━・~~
女同志や老夫婦も観に来てましたが、エンドロール直ぐに退席してましたね。合うわけないじゃんあんたらに、、、。
私個人的にごくごく普通でしたので、星3で。
主人公と悪役の過去が納得いかない!全体的には良かったけど
テロリストの調査から自分の過去を探りアイデンティティを見つけ出すストーリーの流れはグッときました。
香港とか犬とかスタッフロールのBGMとか、劇場版アニメが大好きなんだろな!というのが伝わった来るのは好印象。
目配せで娘じゃないか?と語るシーンも心に来ました。
しかしたった1年で家出なローカルでも運動家がバトーが信頼のおける少佐や天才悪役ハッカーになれるか!
ビートたけし(荒巻)が、ラスボスを射殺して終わりというのもハリウッド的というか、そこは令状持ってきて逮捕しろよと思ったり。
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