僕と世界の方程式のレビュー・感想・評価
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邦題からは想像できない繊細さ
ピントをぼかした映像、ガラスについた水滴ににじんだ信号機や町の原色系の光。
Keaton Hensonの楽曲。
ネイサン役のエイサ・バターフィールド、母親ジェリー役のサリー・ホーキンス。
そして脚本。
すべてが繊細な物語に、欠かすことができないものばかり。
自分のために書かれたような小説、という誉め言葉があるが、
これは、まさにその映画版。
自分のために作られた映画だと感じる人にとって、
かけがえのない映画になることは、間違いのないことだろう。
この映画に出会えたことを、幸せに思う。
インターステラの上位映画
テーマとしてはこれはもう間違いなく🎦インターステラの上位概念を実現可視化した作品である。しかも抽象概念や難解な科学知識で映画を見るのではなく、そう言った要素は散りばめながらもあくまでも一人の少年のビルドゥングスロマン。設定だけ言うと🎦グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち、と似た系譜になり感動系の王道ではあるが。本作品の方が内容が深い。なによりもチャイニーズ少女のジョー・ヤンがめっちゃ可愛くてそれだけでもう★5(笑)
2357は一桁の素数を並べた最大の素数って知ってました。意味ないけどね。
英国の中国に対する黄禍論だ。
しかし、こんな事やっていては、数学の発展が鈍るじゃないかなぁ?そもそも、難解な定理を解いて、フィリーズ賞を取ったとか騒いでいるが、こう言った教育の場を経験したものはいないはずだ。もっとも、数学オリンピックの日本代表に落ちた主人公が地球を救うって話はあったが。
さて、学問は権威主義ではないと思う。また、学問は人と競い合うことでもないと思う。もっとも、少なくとも日本の大学は、この権威主義は今でも通じる。中国も含めた世界が日本よりも良いとは言えないかもしれないが、他の国は、こんな事で子供達に学問を教え込もうとしていないはずだ。だから、この映画も黄禍論を持ちながらも、日章旗のはちまきを巻いた日本代表をディスっているのだ。
これが自閉症スペクトラム⁉️
当事者としては(なんの才能もない当事者ではあるが)結構期待値が高かっただけに、世の中的にはこれがハッピーエンドなんだ…とガッカリした。
母親と抱き合うシーンとか無理無理無理。観ててゾワゾワした。急に治っちゃったの?
数学への情熱はどこに行っちゃった?
思春期男子的暴走がそんなに美しいのか。
リスカしてトイレに篭っている方は放置なのね…
主人公がこうなるかと思って観ていました。そこから数学の美しさで立ち直ってほしかったです。
実は自閉症ではなくて交通事故のPTSDだったのが愛情で癒えた賢い男の子のお話でした、と誰かに言って欲しい。
僕と世界の方程式
いい話。
中国人の女の子がかわいい。
自閉症の人は外国語を話す人のよう。相手を理解しようとすることが大切。
多くの公式・方程式があるけれど、恋や家族の絆など、公式に当てはまらないことが世界にはいっぱいある。
なんだろうこの中途半端感
最後が駄目だ。中盤までだんだん面白くなって観ていたのに、最後これで終わりなの?と思った。3つの恋愛と数学オリンピック、みんな中途半端にすぱっと終わるのだ。きっと後は個々人の想像に任せよう言う流れなのだろうけど、こう言う終わり方は個人的に嫌だなぁ
メインテーマは?
エイサ・バターフィールドはやはり良い。好きだ。
子供時代も「縞模様のパジャマ」の彼本人だったらなぁ、と。もちろん無理だけど。
病気について詳しくはわからないが、母親役のホーキンスがかわいそうで何度も泣けた。
ただ、描きたかったのは何だったのか?いろんなことがありすぎて、やや欲張った感がある。
数学の能力とか、オリンピックの彼らとの関係を深掘りするとか、ルークの苦悩とか、もう少し何かあって欲しかった。
チャンが「眠れない〜」と部屋に来るあたりはうーん?と。
癒されるお母さん
個人評価:3.5
母役のサリー・ホーキンスの優しい声と、眼差しにとても癒される。
自閉症の数学の天才児が、教科書には載っていない生きる事、愛する事の方程式を少しづつ身につけ成長していく。
とても穏やかに丁寧に演出しているが、相手役の中国人の少女の内面の掘り下げが無い為、物語にリアリティが薄くなってしまったのが残念。
とても良かったんだけど…
ルークの事が気にかかり過ぎて胸が痛んだ…
最後のエビの話もきっと彼なりのジョークのつもりだったんだけど、空気の読めない傲慢なステレオタイプな自閉症に救いが無かったのはキツイなあ……
落とされたのも点数の差ではなく協調性を見込んでなのでは?と考えてしまいました。
主人公より酷い奴もいるんだ、君はマシな方と言われてるような気がしてトーンダウンしてしまいました。
文系な私でも、この式なら導けるかも。
まずこの撮影場所って、「奇蹟がくれた数式」(デヴ・パテル)と同じケンブリッジ大学ですね。うひょー。あの映画もよかったなあ。
この作品は一人の青年が、数学によってであった人々を通して成長していく様が、瑞々しく描かれてます。
それまでは自分の殻の中で、数式を解いているだけの少年が。
母・数学教師やオリンピック合宿中に仲良くなった少女によって、その殻が少しずつ破られて行くのがとてもいい。
話は数学のサクセスストーリーではなく、悩みぶつかりくじけている少年なのが見ごたえあります。
数学は落第点だった母親が、少年に「愛の方程式」を説く。少年よ、紙の上では解けない問題もあるのですよ。
原題は「X+Y」ふーん、邦題の方がいい味出てますね。
Σの文字が出てきたときは、さすがに「げ」って高校時代を思い出しちゃったけどね。
答えのない問題
ネイサンとお母さんのやり取りが初めは見ていられないくらい切なかった。
数学の才能があっても、ピアノをすぐ弾けるようになっても、人に溶け込む能力がなければダメなんだと、世界は言っている。
その中で無意識に苦しんでるネイサンやルークの表情だったり言葉がすごく胸に刺さった。
その中で自然体で突っ込んできたチャン・メイが1番ネイサンの気持ちを動かしたんだな。
整理のつかない気持ちを、お父さんの死を受け入れながらネイサンに説明するお母さんには泣かされた。
ネイサンだけじゃなくてお母さんも、先生もチャン・メイもこの話の中で殻を破ったんだな。
最後の終わり方も、これが青春なんだと思えて私はすっきりした。
自閉症と診断された天才的な数学センスを持つ主人公が、数学オリンピッ...
自閉症と診断された天才的な数学センスを持つ主人公が、数学オリンピックに挑戦する中で、方程式だけでは説明できない、父の死や中国人少女への想い、母の愛情を受け入れていく姿を描く。決まった方程式があれば人生は容易いものになるのか?そんなことはないよなぁ。
すごくいい、でも最後は・・
ひさしぶりに映画に引き込まれた。
これはいい兆候だ。
それに「自然数」と「素数」の話って、ワケわかんないけどどこか神秘的で神の数式みたい。だから、平凡なぼくはどこかで愛を見失っているのかもしれない。
それって悲しいけど、ある人と話をしていて気づいたことがある。彼は、いちどリセットする人生でその時にすべてを失った。財産も家も奥さんも、そしてこどもも。それから彼は地道に生きて、最後は急激に成功する人生なんだ。その予言めいた話をしたのはぼくだ。彼は、なにかに生かされていると思う。ひとの力は限られているけど彼のちからは周りのひとが与えてくれる。ひとは、自分の力は小さいのだ。あらゆるものが自分の力では小さいのだ。
だから、ひとの力がいる。そうした素質を彼はもっている。そうぼくは思っている。
ちなみに、ぼくはちがうタイプだ。自分のチカラでやるタイプで、平凡なのだ。
パソコンを立ち上げたときのタクスマネージャーのグラフみたいな急激な上下が彼で、安定した後のグラフがぼくに近い。それに、ぼくはとても閉鎖的でひとが嫌いだ。技術的な思考の稚拙さにいらいらしすぎる。彼にはそこがない。でも、不思議だけどぼくらはウマが合うみたいだ。
話をもどそう。
すごくいい映画だと思う。
きっと、また観たいと思う。
残念ながら、最後は単なるラブストーリーにしてしまった。
こうした納め方ってちがうと思う。
ジン
人間の温かみに溢れた画と音。
主演キャラは勿論、それ以外の役者も良い仕事をしていた。
技能を失い残る価値。
ネイサンの選択はオウムを蘇らせるだろう。
だが、母親への感謝ははっきり描写すべきだ。
大事なものは、欲しいものより先に来た。
振り返らず走る彼の美しい姿を追う。
成長物語
自閉症で数学の才能をみってる少年が数学オリンピックを目指す。
幼い頃に愛する父を無くすことにより今まで愛の感情を把握する経験がなかった。
終わりは全てバラ色なのでは無く、苦痛もある。
自閉症が禁句なわけではない。
個人として自閉症を個性として成長する物語。
ルークはただ人と上手く付き合えないだけ。
どう混ざっていけばいいかわからないから自慢をした。唯一自分が知ってることだから。
ユーモアを聞かれ全然違うタイミングでユーモアを返すところが痛い。
わからないよね。
人は一人一人違うから。
悲しみがわかるエンドロールが成長に繋がるのかな。
すごい青い瞳。
青い瞳に引き込まれ
主人公の青い瞳に引き込まれてしまいそうになりました。
演技力抜群。セリフが少なくても充分伝わりました。
全体的には何が足りない。最初は夢の世界に引き込まれて行ったのに、ラストは現実にかえってしまうからかな。
アカデミックな展開から転回
終盤までは数学を通じて個性や国境を越えた理解を描いており、標題ならではの深淵を追及している。が、しかし最後の最後でオマケと思われた思春期ロマンスの要素に全てを持っていかれてしまう様は思春期特有の感情が理性に勝る所以か。
この結末は作品の賛否の分かれ目だろう。
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