空海 KU-KAI 美しき王妃の謎のレビュー・感想・評価
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長恨歌
エンターテイメントだから目くじらたてるつもりはない。長恨歌を、待ちわびてエンドロールを見つめていると、訳のわからないテーマ曲で、さようなら。作中で、何度も白楽天が、長恨歌という言葉を使っていた。このため、壮大なスケールで長恨歌の世界を再現して、泣かせる場面があると思って期待していた私がバカだった。観衆の年齢ターゲットも不明。楊貴妃も、ため息が出るような、妖艶さはなかった。
若干の知識が必要
歴史物なので若干の知識がないと?になると思う。
中国人は何となくでも知ってるのかも?
①白居易(白楽天は字)は長恨歌という楊貴妃の死後に彼女の詩を書いた、後に有名になる詩人である。これが分からないとニャンコが何故このタイミングで出てきたか後々も?です。
字については映画の使い方は正しいけど普通の日本人には?だと思う。勘のいい人でペンネーム?という理解が精一杯でしょう。当時は他人の本名を気安く呼ばない文化で楽天は呼名だと思えばいいかな
②皇帝派と皇后派の権力争い
昔の中国ではよくある話で、皇帝ないし皇后に贔屓にされた人物は劇的な権力者になるのです。クーデターを起こした安禄山は楊貴妃に引き立てられて超偉くなった奴だから皇帝派からバックにいる楊貴妃の首を要求されてしまった。
この経緯が分からないと何故皇帝が楊貴妃にあんな事を強要したのか?だと思う。
ジェットコースタームービーと言われてる通り、バンバン展開して行くので?と思ってしまうとあっという間に置いてかれる気がします。
個人的には主観的な中国人代表の白楽天と客観的な日本人代表の空海の取り合わせは面白かったです。
大唐の長安はみる価値ありです。
主人公は誰?
映画館は「お大師様」を見に来たであろう年配の方ばかり。中には普段見ることのない車椅子や杖にすがった御老体の姿もちらほら。
始まってすぐに、黒猫が人語を話し出し、中国語のタイトル「妖猫傳」がバーン!!!あー…こっち系の映画か…とお大師様の尊い姿を拝みに来たのであろう皆様になんか申し訳なく思えてしまった。母も途中から熟睡体制に入っていた。
映像作りは、よくある中国映画そのもの。豪華絢爛、荒唐無稽。中国映画を見慣れていない人にとっては「なんじゃこりゃあ…」だろうけど、見慣れてる私は「中国映画キター!」って感じ。
世界観としては映画「陰陽師」の世界観が大丈夫だった人ならすんなり受け入れられるのではないかと。
幻術士とか蠱毒とか普通に存在する世界で、立場も身分も違う空海と白楽天が繰り広げる謎解き冒険ストーリー(陰陽師シリーズなら晴明と博雅)。
夢枕獏先生の作品のそういう世界観を日本風に表現したのが「陰陽師」で、中国風に表現したのがこの映画といった感じ。
ただ、視点が多すぎて物語がバラバラ…というか、誰を主役として物語を進めたいのかがわからない感じだったので、もう少し誰かに視点を統一させると(陰陽師ならエピソードは晴明に説明させるとか)もう少しまとまりがあったんじゃないかな〜と。
口コミで、楊貴妃が西洋の血が入ってておかしい云々言ってる人がいたけど、「異国の血が混じった」って言ってたからハーフで正解だったんじゃないのかしら?
最後に、吹替版ではなく字幕版で見たいです!
お金だけかけました
諸事情で見に行った作品。久しぶりに途中で出ようかと思った。。。
原作未読なので、映画だけ見た感想だと、何がしたいのかわからない作品だった。ホラーしたいのか、ミステリーしたいのか、歴史したいのか。
セットはお金をかけているだけあって、すごいの一言だけど、CGは微妙。途中のCGもりもりのシーンが一番退屈で、早く終わらないかなと思った。
ストーリーも別にわくわくしない、あっそうで終わってしまう内容だった。しかも、長いから時間無駄にした感半端ない。。。
密教への興味から視聴。選外
良い点
・何あの主題歌は!?鳥肌が立った!
・青龍寺を拝めて良かった感動!あれは凄いよ!
・長安の街がとにかくすげぇ!
・若い人が空海が白楽天と同じ宿に泊まっていたとかいう小話を知れば歴史に興味を持ってくれるいい機会となる。
・黒ヌコの心理描写が巧み(但しCGが・・・)。ヌコが泣く部分は思わずウルっとした(原作の方がもっといいが)。
・脚本がいい(原作の方がもっともっといいけどもね)。
・一応今年は戌年だし犬殺さなかったのは犬好きには良い改変かもね。
・古き良き唐と日本の絆を感じた。
・長い話をよー纏めた。
・空海さんがニコニコしてるけど初見であれが仏教の拈華微笑(アルカイックスマイル)だと気付ける視聴者がどんだけ居るのだろうか?
悪い点
・日本で学校作った話とか井戸堀り技術を伝えた話とか何で1、2秒でいいからエンディングにネジ込まなかったのか?あれじゃあ空海が日本でどんな事した僧だったのか中国人には意味不明だろう?
・テンポが早すぎたりしつこかったりチグハグなんだけど?有り体に言えば雑。
・改変してマイルドにされて怖さは半減してる。画面が暗くなるシーンはもっと静かで不気味にしてね。
・個人的にはあまり気にならなかったが原作読んで無いと幻術の描写が解りにくい。単なる通行人でも白楽天の飲み仲間でもいいからちゃーんと誰かに説明させろ!(しつこくならない程度に)見えない攻防をちゃんと説明しないと空海が小物妖怪にやられてるマヌケに見える。密教チックな成分が薄いぞ?中でもダメダメなのは猫に憑依するシーン。いくら何でもあれは手抜きでしょう?映画なんだし魔術はちゃんと映像で観客に魅せないと無意味!
・字幕版が観たいのに無い。
・せっかくの皇帝の目玉潰れるシーンはもっと怖くしろよ!
・阿倍仲麻呂の存在感が凄過ぎる。いくら尺が足りなくても存在感凄過ぎる人は画面の中央に配置しちゃ駄目よ。どっちが皇帝か分からないw
・一番許せない所は黒ヌコのCG部分!基本的にああいった小さな怪異には大立回りは似合わないし要らない。グリグリ過剰に動き過ぎてとっても不自然、本当に不自然だ!ふざけるな!「動」「壊」の恐ろしさでは無く「静」と「俊」の恐ろしさで表現すべきだった。
例えば猫の手の動きは小さく疾く爪による傷はもっと長くてエゲツ無くするとか。あんな糞CG使う位なら本物の黒ヌコを何ヵ月も撮影した映像を合成した方が良かったのでは?他のCGがまあまあ良かったので悪い部分が殊更に目立つ。
猫というのは本当に普通に通り過ぎるだけで怖さを感じさせてくれる凄い生命体。自然の猫のままで十分なのに無用なCGを入れて蛇足となった。
・妖描傳(原作:沙門空海唐の国にて鬼と宴す )のままでいいのに何で「空海」!?角川まーた発狂したのか?本当にセンスが無いよねお前らは。脚本が結構俺好みなだけに余計に腹立つ。
化け猫映画だった
タイトルにもなっている空海は、所謂狂言回しで陰陽師で言う晴明ポジション。本当の主人公は猫だった。楊貴妃の無念を思って人間を捨て、血を吐きながら呪い続ける猫が可哀想で、健気で、見ていられない。最後に救いがあってよかった。時代が違えばみんな幸せに生きれたのにと思うと無念さが残る。空海が沈む船で幼子を抱いた母親の事を考えたとか、白楽天が楊貴妃オタクで解釈違いに苦しむなど、物語を進める二人にもキャラの奥行きがちゃんとあって良かった。
空海じゃなくてただの猫の話
元々陳凱歌監督が好きでけっこう映画観てて、その上空海がどういう人だったのか興味があったからすごく楽しみで、公開されてすぐに観に行きました。
高橋一生さんの吹き替えも楽しみだったし。
で、結果「空海」の話ではなかったよね。
楊貴妃が誰かの妃で(この辺ですでに??)謀反が起こり、楊貴妃を殺さないとダンナが殺されるってことで、術を使って一時的に眠らせ、死んだことにした…
ということで、今楊貴妃はどこに??みたいな。
楊貴妃に恋してた男が楊貴妃が飼ってた黒猫に乗り移り、子々孫々まで祟るとか…ほんの30年遡るだけなのに笑
史実に基づいてるならともかく、そうじゃないんだからわざわざ実在した空海をもってくる意味がわからん。
ほとんどがVFXで、中でも黒猫の動きが不自然すぎて話に集中できない。
ワイヤーアクションも吊られてる感満載。
ネタバレ見てストーリー整理しなきゃ訳わかんないや。
ただ、私のような高橋一生さん好きにはあの声を堪能できます。
それくらいいっぱい出てます。
俳優さんの顔や表情もなんとなく一生さんに似てます。
イッセー尾形さんの吹き替えも俳優さんとイッセーさんの顔が似てるから、顔で吹き替え俳優選んだ?って思った。
感想という感想はそれくらいかな。
それくらい中身がペラい映画でした。
原作の文庫4冊読んでから観ました。
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を読み切ってから腰をすえて映画空海を観ました。
原作者さんと空海さんに大変失礼な内容でした。
嵐の中、船の強烈な揺れに空海さんが怖がり、船が転覆して空海さんが海に沈みっぱなしです。
どうやって入唐したか等何の説明も無し。
わざとなのか悪意を感じるシーンでした。
訳が分からない楊貴妃の空中ブランコシーンを作るなら肝心な部分を説明する所に回してほしいものです。
チェン・カイコー監督は本来巨匠と呼ばれる素晴らしい方と思います。
何か大人の事情というか、違う方面からの力が働いてる気がしました。
なぜこう思うのかというと莫大な金額のかかった東京ドーム8個分に及ぶ広大なセットを建築し、素晴らしいCG、素晴らしい俳優陣に素晴らしい監督が揃っていたという所にかなりの本気度を感じたからです。
日本と中国のしがらみがなければ素晴らしい作品が出来た気がします。
これは‥
まず、「空海 美しき王妃の謎」というタイトルが謎。
タイトルとは程遠い、単なる化け猫の恨み話ですな‥
謎を解くのが空海である必要があったのかいな?
歴史上の人物を贅沢に間違った使い方してますな‥
まず前振りが長すぎ!
楊貴妃が出てくるまで時間かっかる〜!まだかいな〜!
ようやく出てきても綺麗なだけで、存在感のない楊貴妃。
美しさや優しさを描きたかったみたいだけど、まったく優しさ伝わってこんぞ。
吉田羊さんとの声も合わないな‥
阿部が楊貴妃に想いを寄せる?なぜ想いを寄せるようになった?ただ綺麗なだけだから?
その想いが全く伝わらず、薄い。
松坂慶子さんもただ日記を握っているだけの設定で、すんなり日記渡してくれて、役柄軽いな〜。
松坂さんをたったそんだけの使い方って‥
ええええ〜汗
楊貴妃の良さがまっったくわからず、青年も化け猫化するまでなぜ楊貴妃を慕っていたのか、理解不能。
すんごく長い映画だった。疲れたー
何がなんだが
演出も脚本も微妙すぎ。脚本自体が迷子になってる感が否めない作品。ラブなのか、ミステリーなのか、ホラーなのか、ヒストリーなのか定まってない。全ての要素を詰め込みすぎて全部中途半端に終わってる。作品の大まかなジャンル自体は定めた方がいい。
予告を見た感じは、空海と白楽天があちこちに散りばめられた楊貴妃の謎を紐解いていき最後に現れる楊貴妃の真意とは、、、という感じなのに阿倍仲麻呂の日記1つですべて解決してる。たった一つのアイテムから真相に繋がるというのは、面白みがない。
演出に関しても甘い。息も脈も止まるという場面、それを説明するなら息を一瞬でもいいので止め胸の上下を抑えるべき。例えそれが嘘だとしても、観ている側にもその嘘を信じさせる演出をするべき。空海の表情も終始ニヤケ顔で感情の起伏が分からない。ニヤケ顔なのでシリアスな場面では「何でこいつ笑ってんの?」と感じる。
私が見たのは吹き替えだったので、染谷将太もあとからアテレコしたのだと思うのですが、染谷将太のアテレコが下手くそ。
結論から言うと、
映画館で見る価値なし。。。
(´-`).。oOそして猫は眠る
正直途中退場しようかと思いましたがグッと堪えて全部見ました。
楊貴妃を敬愛する幻術士の魂が猫に乗り移り、その暗殺に関わったものを子々孫々呪い殺す怖い話であり、それに空海と白居易が挑む。
空海と白居易は一体何をしたかったのだろうか?事件の解決?楊貴妃の魂の救済?よくわからん。ですが楊貴妃を敬愛する若き幻術士が楊貴妃の仇を討つためにまた楊貴妃を蘇らすために奔走するのは泣ける話です。動物使うのは反則でそこは感動してしまいました。
コンパクトにまとめて空海と白居易の掛け合いがテンポ良かったら面白かったのにと残念に思います。
もっとバディ感があれば…
原作未読。
歴史知識も薄いです(汗)。
ファンタジーだろうと思いながら観に行ったので内容に違和感は覚えませんでした。
空海と白楽天がホームズとワトソンのようにバディで楊貴妃の謎を追いかけていくのですが、真相のパートになってから肝心の二人が傍観者になってしまったように感じたので、そこまでのくだりでもっと二人の関係が密になっていたら楽しいなと思いました。
白鶴の青年二人のエピソードには泣いたので、空海と白楽天にもそれくらいの強い絆があるか、物語を通じて結ばれたら更に感動的だったかも……。
白楽天は物語を通じて成長しましたが、空海は事件前と事件後でさして変化がなかったように感じるので、やはりタイトルロールのキャラクターはどのキャラクターよりも大きく成長した姿を見たいです。
豪華絢爛な映像は一見の価値ありですが、欲を言えばあと15分〜25分ほどシェイプできたら更に面白いのではと思いました。
途中でリタイアしてしまったのかいびきがどこからか聞こえてきました……(涙)
とは言え、前知識無くても楽しめましたし、中国との映画の可能性も大いに感じたので、観て良かったです。
字幕版でも観てみたかった(中国語は分かりませんが、言葉の響きを聞くことでよりあの世界観に入り込みたかった)。
想像以上の神作でした
結婚式を参加するために帰国して、ちょうど中国ても話題になってるので拝見させていただきました。
元々中国の映画見ないタイプだけど、今回の予告編は結構図星になったので、映画を見る前はずっとワクワクしてきた。しかし当日の事情で30分ほど遅れたので、内容をミスった、今も悔しんでいます。
この映画を観た感想は一言っていうと、実は創作によく使われたテーマのラブストーリーを綺麗に見せてくれました。
本物の歴史を置いといて、この映画は財力と芸術をうまく融合し、壮大な、哀れな恋を見せてくれました。
人物像はみんなそれぞれの個性を持って、簡単な数分役者により完璧に表した。ただ、みんなは自分なりに好みの表現形式が持つので、みんなが好きな「完璧」には言わない。私がこういう作品の中に、役者がこういう形の演技が「完璧」と思うだけです。
この作品のジャンルは多分日本にはあんまりないと思います、私も、ミステリか、ラブストーリーかどっちにも分けられないが、そんなにこだわらなくても、楽しみに観れる作品と思います。監督らしい芸術的な表現形式はすごく綺麗で、その内面の工夫を感じられます。
中国のメイキングから、映画に出てきた「唐」の建物は6年経て監督による建てられたそうです、映画に表してくれた「唐」の風景はあんまりにも綺麗て、私が想像した「唐」の雰囲気にぴったりです。
映画前編の進みは結構しっかり繋がっているので、深く考える暇はないと私が思うだが。それでいいです、普通にこの物語に楽しんでいてくださいも一つの観映の楽しみです。
もう2月に待ちきれません、早く日本でみたいです!
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