「密教への興味から視聴。選外」空海 KU-KAI 美しき王妃の謎 余 疏涅さんの映画レビュー(感想・評価)
密教への興味から視聴。選外
良い点
・何あの主題歌は!?鳥肌が立った!
・青龍寺を拝めて良かった感動!あれは凄いよ!
・長安の街がとにかくすげぇ!
・若い人が空海が白楽天と同じ宿に泊まっていたとかいう小話を知れば歴史に興味を持ってくれるいい機会となる。
・黒ヌコの心理描写が巧み(但しCGが・・・)。ヌコが泣く部分は思わずウルっとした(原作の方がもっといいが)。
・脚本がいい(原作の方がもっともっといいけどもね)。
・一応今年は戌年だし犬殺さなかったのは犬好きには良い改変かもね。
・古き良き唐と日本の絆を感じた。
・長い話をよー纏めた。
・空海さんがニコニコしてるけど初見であれが仏教の拈華微笑(アルカイックスマイル)だと気付ける視聴者がどんだけ居るのだろうか?
悪い点
・日本で学校作った話とか井戸堀り技術を伝えた話とか何で1、2秒でいいからエンディングにネジ込まなかったのか?あれじゃあ空海が日本でどんな事した僧だったのか中国人には意味不明だろう?
・テンポが早すぎたりしつこかったりチグハグなんだけど?有り体に言えば雑。
・改変してマイルドにされて怖さは半減してる。画面が暗くなるシーンはもっと静かで不気味にしてね。
・個人的にはあまり気にならなかったが原作読んで無いと幻術の描写が解りにくい。単なる通行人でも白楽天の飲み仲間でもいいからちゃーんと誰かに説明させろ!(しつこくならない程度に)見えない攻防をちゃんと説明しないと空海が小物妖怪にやられてるマヌケに見える。密教チックな成分が薄いぞ?中でもダメダメなのは猫に憑依するシーン。いくら何でもあれは手抜きでしょう?映画なんだし魔術はちゃんと映像で観客に魅せないと無意味!
・字幕版が観たいのに無い。
・せっかくの皇帝の目玉潰れるシーンはもっと怖くしろよ!
・阿倍仲麻呂の存在感が凄過ぎる。いくら尺が足りなくても存在感凄過ぎる人は画面の中央に配置しちゃ駄目よ。どっちが皇帝か分からないw
・一番許せない所は黒ヌコのCG部分!基本的にああいった小さな怪異には大立回りは似合わないし要らない。グリグリ過剰に動き過ぎてとっても不自然、本当に不自然だ!ふざけるな!「動」「壊」の恐ろしさでは無く「静」と「俊」の恐ろしさで表現すべきだった。
例えば猫の手の動きは小さく疾く爪による傷はもっと長くてエゲツ無くするとか。あんな糞CG使う位なら本物の黒ヌコを何ヵ月も撮影した映像を合成した方が良かったのでは?他のCGがまあまあ良かったので悪い部分が殊更に目立つ。
猫というのは本当に普通に通り過ぎるだけで怖さを感じさせてくれる凄い生命体。自然の猫のままで十分なのに無用なCGを入れて蛇足となった。
・妖描傳(原作:沙門空海唐の国にて鬼と宴す )のままでいいのに何で「空海」!?角川まーた発狂したのか?本当にセンスが無いよねお前らは。脚本が結構俺好みなだけに余計に腹立つ。