わたしたち

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解説

「オアシス」「シークレット・サンシャイン」の名匠イ・チャンドンが見出した新鋭ユン・ガウン監督が、自身の経験をもとに、いじめやスクールカースト、家庭環境の格差など、現代社会が抱える問題を盛り込みながら、人生で初めて抱く友情や裏切り、嫉妬といった感情に戸惑い、葛藤しながら成長していく子どもたちの姿を描いたドラマ。学校でいつもひとりぼっちだった11歳の小学生の少女ソンは、転校生のジアと親しくなり、友情を築いていくが、新学期になると2人の関係に変化が訪れる。また、共働きの両親を持つソンと、裕福だが問題を抱えるジアの家庭の事情の違いからも、2人は次第に疎遠になってしまう。ソンはジアとの関係を回復しようと努めるが、些細なことからジアの秘密をばらしてしまい……。2016年・第17回東京フィルメックスで上映され、観客賞などを受賞した(映画祭上映時タイトル「私たち」)。

2016年製作/94分/G/韓国
原題:The World of Us
配給:マジックアワー、マンシーズエンターテインメント

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映画レビュー

5.0子供たちの自然の演技に圧倒される

2017年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

不安で所在なさげな表情の主人公のクローズアップの最初のカットからいきなり引き込まれる。なんてことのないカットなのだが、その表情がまるで造りモノに見えない。これほど自然な佇まいを引き出す監督の手腕に脱帽する。
本作はいじめを小学校のいじめを題材にしているが、いじめの起きる構造を見事にわかりやすく提示している。人間がたくさん集まれば自然と発生するヒエラルキー、嫉妬や蔑みといった感情が細やかに表現され、小学校の教室に、社会の縮図を描いて見せる。
夏休み直前に転入してきた女の子と夏休み中だけは友だちでいられる主人公。しかし、主人公がいじめられっ子だと判明すると、手のひらを返す。転入してきた女の子も前の学校でいじめられたから、教室内の力関係には人一倍敏感になっている。
素直な好き嫌いで人と付き合っていきたいのに、それを許さない社会。素直に生きることはなんと大変なことだろう。本当は友だちに戻りたい2人の切ない表情が痛切に心に染みる。

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杉本穂高

4.0丹念な心象

津次郎さん
2020年9月19日
PCから投稿

少女がいじめを被る過程が克明につづられていて、つらかった。
みごとな描写だった。

大人になって、個人主義をまとってみると、なんでもなくなるが、幼いころは、人のそっけなさに、圧倒されることがあった。

幼かったころ、そっけなさは強さとイコールだった。やがて、そうでもないことは分かるが、子供の時分、あまり寄ってこなかったり、寄らせなかったりする子は、ある種の羨望であった──と記憶している。

そんな、かれ/かのじょに取り入ろうとするばあい、どうするかというと、たいてい謙譲する。
ようするに尻尾をふる。

卑屈というほど──でもないが、じぶんを下に見せて、もの(貢ぎ物)をあげたり、なにかを手つだってやったり、する。

学校のような単位にいる人間は、疎外を気にする。
それは職場にいる大人さえ、おなじことだ。

集団のなかでは、いじめに至らずとも、なんらかの疎外感がともなうことを、わたしたちは、たぶん知っている。

大人は、人と相容れないならば、あきらめて放っておくこともできるが、若い頃は、なんとか繋がりを持とうとするゆえに、気分が深刻に疲弊する──ことがある。

幼少期において、いちばん衝撃的なことは、そっけない──と思っていたかれ/かのじょが、たんにわたしにだけそっけないのであって、ほかの皆とは、たのしそうにふるまっている──というシチュエーション、ではないだろうか。少なからず誰もが心当たりのあること、だと思う。

その感情の動きを丹念に描いていた。
おなじく韓国映画の、はちどりや飛べない鳥と優しいキツネにも感じた、際立った心象表現の豊かさがあった。

子供の頃、他人とまみえて以来、わたしたちは、自分という人間がどんなふうに見えるのか、どんな動きをするのか、どんなにおいを持っているのか──などについて、いやになるほど、考察をかさねる、ようになる。

と、同時に他人の、なにが嫌なのか、はっきりと自覚できる、ようにもなる。

やがて、じぶんもある種の「そっけなさ」を身につける。
金閣寺にこんな一節があるのを思い出す。

『滑稽な外形を持った男は、まちがって自分が悲劇的に見えることを賢明に避ける術を知っている。もし悲劇的に見えたら、人はもはや自分に対して安心して接することがなくなることを知っているからだ。自分をみじめに見せないことは、何より他人の魂のために重要だ。(三島由紀夫作「金閣寺」より)』

誰もがいじめられっこであり、同時にいじめっこでもあった。と思う。知ってのとおり、子供のころは両極を使い分けるひつようがあった。

子供を主人公にした優れた映画、前述した映画やエイスグレイドを見たときも、それを思ったが、子供の対処方法のほうが、大人より道理がある。ような気がする。大人はもはや人様の感情へ介入することはない。

女性の監督だと知って同国の底知れない水準を感じた。同国の映画には、基本を学んでいる──と感じることが多い。逆にわが国の映画には、個性を尊重している──と感じることが多い。

もし、わたしが映画学校の理事だったら「ぜったいにあなたの個性を尊重しません」──という校訓を掲げたい。

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津次郎

4.5仲良くなったわたしたち、傷つけあったわたしたち、同じ境遇のわたしたち。

2020年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

怖い

知的

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レプリカント

3.5子どもの世界は残酷…

h.h.atsuさん
2020年7月16日
iPhoneアプリから投稿

子どもの世界は大人の世界より残酷で感情をストレートに伝える。
どこの国でも、いつの時代でも同じことがあるのかと。
彼らにとって友だちとの世界は世界のすべて。生きていくのが苦しいのは、大人も子どもも同じ。いや、子どもたちの方が大変かもしれない。

作品全体の丁寧な心理描写と、圧倒的な彼ら演技力。

ところで、あのふたりは、その後どうなったのか。ふたりがまた手をつなぐ姿を想像して…。

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h.h.atsu
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