ホームレス ニューヨークと寝た男 : 特集
G・クルーニー、H・ジャックマン、“次のイケおじ”はまさかのホームレス!?
“家がない”のに超スタイリッシュ! “独占取材”で驚きの生活を初披露
映画.comも応援中! きっとあなたもこの男がほっとけない!
モデル然としたハンサムなナイスミドルなのに、寝泊まりする家がない!? 斬新かつ驚きの生活スタイルが各国映画祭で注目を集めたドキュメンタリー「ホームレス ニューヨークと寝た男」が、1月28日より全国公開。本作を見れば、いま映画.comが夢中になっているこの男のことが、あなたも気になって仕方なくなる。
吉川晃司、佐藤浩市もいいけど、いま推したいイケおじは“ニューヨークと寝た男”
モデルでロマンスグレー、デザイナーズスーツで俳優もこなす話題の写真家
(家がないことは内緒)
中年太りとは無縁なスタイリッシュな見た目はもちろん、酸いも甘いもかみ分けてきた人生経験がかもし出す落ち着いた雰囲気──イケてるおじさん、通称「イケおじ」といえば、ハリウッドならジョージ・クルーニーやヒュー・ジャックマン、日本国内なら吉川晃司、佐藤浩市が思い浮かぶはず。女性がひかれるだけじゃなく、男性も「あんな風になりたい」と憧れるそんな存在に、新たなひとりが登場した。
映画.comがいま最も推したいイケおじの名は、マーク・レイ。モデル兼フォトグラファー、188センチの鍛え抜かれた体でデザイナーズスーツを着こなすロマンスグレーのナイスミドル。ニューヨーク(NY)を自由にかっ歩する姿は実に魅力的でほれぼれとする。だが驚くことに、彼はホームレスなのだ。
59年生まれのアメリカ・ニュージャージー州出身。元はヨーロッパで活躍したモデルで、現在はモデル活動も行いながら、NYの街を行き交うモデルやファッション自慢に声をかけ、手慣れた段取りでシャッターを切る。ストリートの「今」を切り取るのはもちろん、ショーの模様も次々と収める彼は、ファッション・フォトグラファーとして活躍しているのだ。
長身細身で甘いマスク、デザイナーズスーツを身にまとい、高級な革靴を履いてNYを歩くマークは、やはり人目を引く存在。モデル兼写真家としてだけではなく、俳優としても、端役ながら数々の映画に出演している。本作の中でも、「メン・イン・ブラック3」にエージェントのひとりとして撮影に参加している姿が収録されている。
ハンサムでチャーミングな容姿、スマートに身をこなす彼は、見るからに誰もがうらやむ「NYの勝ち組」。だが、華やかなパーティを後にして戻った寝床は、なんと雑居ビル群の一角にあるアパートメントの屋上だ。そう、彼には「家」がない。厳しい競争社会を生き抜くために編み出したこのスタイルで、すでに6年近くも「ホームレス」生活を続けていたのだ。
NYでのラグジュアリー&スタイリッシュ(風)な生活に憧れている人は超・必見!
マーク・レイが教える「家を持たずに都会で暮らす5つの方法」
競争の激しい大都会において、お金がなくてもスタイリッシュな生活を送るにはどうしたらいいのか? 「ホームレス ニューヨークと寝た男」では、“世界一スタイリッシュなホームレス”であるマーク・レイが、その方法を教えてくれる。「無常の喜びを追求せよ。だが、それには悪夢の中で生きる覚悟がいる」とはマークの言葉だが、無駄をそぎ落とし、自分が望む分野だけに注力していく姿は、究極のミニマリストと言ってもいいだろう。彼の斬新なライフスタイルを目撃することで、私たちもまた、自分が残しておきたいもの=人生で価値を置いているものは何だろう?と考えずにはいられなくなる。
大都会を生き抜くには、スポーツジムの存在が不可欠。マークはジムで4つのロッカーを借り、生活と仕事に必要な荷物のすべてをここに押し込んでいる。モデルとしての体型を維持するトレーニングに加え、体を清潔に保つシャワーも完備。まさに“一石三鳥”!
公共施設を活用することも忘れてはならない。気持ちのいい朝を迎えた後は公園のトイレに直行。鏡と洗面台を前に、朝の身だしなみはここで行う。歯をみがいて顔を洗い、ひげまでそる。「何をやっているんだろう?」という人目はあるだろうが気にしない。図々しく構える度胸もまた都会のサバイバルには必要なのだ。
使えるものはなんでも使うのが、マークの流儀。他人より優れた容姿を持っていることから、マークのモデル業がスタートしているのは確かだが、置かれた状況で培った人脈が現在のファッション・フォトグラファーとしての仕事につながっている。ジムで鍛えて体型も維持。ホームレスだからと手を抜かない努力に注目だ。
楽しい時間を持ちながら、いかにして無駄な出費を減らせるかが都会での生活の重要なポイント。もちろんマークは飲食費を持ち合わせてはいるが、NYのあちこちで開催されているパーティに知り合いを通じて潜り込み、美味い料理と酒にたらふくありついているのだ。さすがは、ファッション業界人!といったところ。
「その手があったか!」と最も観客を驚かせるのが、「家を持たない」という究極の手段だ。マークは知人の部屋でときおり寝泊まりさせてもらうほか、自分のベースキャンプとして「ビルの屋上」を活用。雨風にさらされないようにホームセンターでシートを準備して寝床を構築。日々を暮らす体力に必要な「快適な睡眠」を実現させている。
NYの次に“寝る”のはTOKYO──マーク就活リアル・プロジェクト進行中
映画を見たらきっとほっとけない! みんなで彼を日本で有名にしよう!
ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭やモントリオール国際映画祭、バンクーバー国際映画祭ほかで話題をさらった本作で、一躍注目を集める存在となったマーク・レイ。16年11月にはプロモーションのために来日し、多くの取材に応じた彼が、「恋に落ちてしまった」という日本に再びやってくるためのプロジェクトが進行中だ。
映画で注目を浴びてしまったと同時に、ビルの屋上でこっそり寝泊まりしていたことも発覚。寝床を失いながらもNYで活動していたマークが、モデル、俳優、フォトグラファーとして東京で活動する就職活動のために、再来日を果たしたいというのだ。
「ニューヨークと寝た男」から「東京と寝る男」へ。この願いをかなえるために、クラウド・ファンディング「世界一スタイリッシュなホームレス!? ファッションモデル兼フォトグラファー、マーク・レイの日本での就職活動にご支援を!」プロジェクトが現在進行中。目標が達成されたあかつきには、モデルエージェンシー、芸能事務所、広告代理店の面接やオーディションを受けたり、TV局、出版社への営業活動など、すべての可能性から就職活動にチャレンジするとのこと。作品を見れば、誰もがきっと放っておけなくなるマーク・レイ。映画.comも推す世界一スタイリッシュなホームレスが、日本でも有名になれるかどうかに注目だ。