「原作と比べても・・・。映画(実写)は別物です。」ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 ratienさんの映画レビュー(感想・評価)
原作と比べても・・・。映画(実写)は別物です。
世間一般では、駄作と誉れ高い本作です。面白いと思うんだけどな〜。
「ジョジョの奇妙な冒険」については、第一部から読んでいて大好きな作品ですが、あの荒木ワールド(容姿であったり、ポージングであったり)は独特の世界であって、あの世界観を実写に求めるのは、100%無理だと思ってます。 とは言うものの、人が演じる映画というものも大好きなんです。
海外ロケまでして、杜王町の雰囲気を出したのも良いと思ったんだけどな〜。違和感が半端ない日本だけど、杜王町ならこんな感じもありえるかなって。
CGの進歩によるスタンドの映像化も好きです。かなり迫力あったと思うんだけど、これも不評でしたね。漫画すぎちゃったからかな。
ただ自分的に、ちょっと不満に思ったのは、原作に寄せすぎな気がします。
自分が原作を見ていて一番魅力に思うのは、先の読めない奇想天外なストーリー展開ですが、それが実写版からは感じられなかった。
役者さんが登場人物に寄せるコスプレ大会っていうのは、今の時代よくあることで、見た目で楽しませてもらえます。そこで二時間弱の時間の中に、そのストーリーをまとめあげるってのが、映画の魅力だと思います。 原作どおりで、うまくまとまっていたのですが、まとまりすぎてて、え〜っ、そう来たかっていう面白味がありませんでした。
結局、可もなく、不可もなくって感じで、予測を上回る楽しさがなかったです。
もう一つの不満は、二人のジョジョが、ちょっと違ったかな。 他の役者さんは、それなりにジョジョワールドの雰囲気が出ていたと思うんだけど・・・
結局、第一章と銘打っておきながら続きは期待出来ないのかな?残念です。
余談ではありますが承太郎の帽子のJOが右に行ったり、左に行ったり、漫画に合わせた演出でしようか。