「純愛と呼ぶ人がいるけれど」昼顔 ukaさんの映画レビュー(感想・評価)
純愛と呼ぶ人がいるけれど
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この作品を純愛と呼ぶ人がいるけれど、純愛とは、本当に人を愛するとはどういうことなのかわからなくなりました。
紀子さんの北野先生に対する愛情は、愛が強いばかりに苦しめて命も奪ってしまう。
紗和ちゃんや北野先生の愛も、オーナーが言うように「2人が楽しんでる間に苦しんでいる人がいる」…
「不倫は恋愛じゃない」のセリフも非常に重みがありました。
ラストは実に消化不良ですが、紗和ちゃんに新しい命が宿ったことが、救いようのない結末の唯一の救いと感じました。
個人的に考えた理想のラストは、離婚は成立、しかし子供が欲しい2人にはできることはなく、紀子が新しい命を授かる…かなぁ。
皆色んなものを失いながら、最も欲しかったものを手に入れる、という。
でも本編のように、本当に欲しかったものは手に入らない不倫の結末、という方が作品に深みが出る気もしますね。
最後の指輪のシーンは、シンポジウム子かと思いましたが、2人の子供という見方もあって、作品の意図はどちらなのかと気になりました。
不倫はいけないことなのに、もう2人が一緒になることはできないのに、2人が結ばれることをつい願ってしまう。ドラマから一貫して、視聴者を魅了する作品だなと感じました。
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