「引きずりました」昼顔 melowさんの映画レビュー(感想・評価)
引きずりました
ドラマからのファンで何気なく映画をみました。
終わってからはどんより何日も引きずり、
まさかの昼顔ロス。
ドラマをみたり、サイドストーリーやノベライズみたりしましたが消化できずに2回目鑑賞しました。
最初は再開したふたりが立場を通り越して急展開。ふわふわ甘く??でしたが、、
オーナーの一喝がとても響きました。
ノリコもかつては不倫経験者。
法的に引き離した後も不安で紗和の居場所は把握してたきがしました。。
ドラマやサイドストーリーをみたからですが、情だけの生活、なんどもノリコと別れるチャンスはあったはずなのに。。
再構築しようとしながらも裕一郎の心がどこか自分に向かない虚しさ、愛する人の心を再び奪われ始め、二度に渡る裏切りによりプライドが踏みにじられ、執着心や怒りや悲しみが抑えられなかったとおもいます。
紗和と裕一郎、純粋がゆえの二人の無神経さ。
離婚してからの紗和の奔放な貪欲さ、北野先生の優柔不断さや不器用さ。
それが真っ直ぐな紗和に猜疑心をわかせ余裕をなくし、またのりこを追い込んだと思いました。
しかし二人はここまで贖罪をうけないといけなかったのでしょうか。。色々考えさせられました。
ラストはまだ形式上でも妻なのに、裕一郎の名前すら呼べなくなる喪失感。
たちきれてないのに次の幸せを遠慮しながらも語る裕一郎の無神経さに ノリコの怒り、嫉妬、絶望感が狂気に走らせたのだと思いました。
裕一郎が死を覚悟したときに握りしめた薬指のバンドエイド。
最後紗和がマリッジリングのレシートみれたことが唯一の救いでした。
でも欲しかった北野先生はもう二度とあえない。
何処に眠るかも知る由もない、全てを失った紗和があのまま自殺してもおかしくないとおもいました。
結局子を宿したけれど、北野先生はしらない。
生きていて欲しかった。
好きの言葉も聞けなかった。
でも、紗和に覚悟を決めた想いは届いているとちりばめられたカケラから思いたいです。。
最後の指輪のシーンは今もモヤモヤ、
離婚届の行方は??
ノリコの執念で隠滅?
いつか指輪は紗和にわたるといいなとおもいました。
きっと女性陣はそれぞれの罪を背負いながら強く生きていくんだろうな。。
不倫がダメとか誰が悪いとかそういうことじゃなく、リアルな心の描写や人の様にゆさぶられ引きずられた映画でした。
音楽がまた良かったです。