羊の木のレビュー・感想・評価
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エンドロールが終わるまでが映画です
映画化を知って原作漫画を読んだ上で観賞。 漫画と展開や役柄が違うことは知りつつも直前までは「どうして松田龍平が宮腰役なのだろう」と疑問が。今は納得がいっている一方、「宮腰くん」はどうしようもない中に希望を持たせてもらった人間なのかもしれない。 主演の錦戸亮をはじめ、どなたも自然と、或いは不自然でも魚深という町に馴染んで生きていた。 スカッと爽快になれるわけでも説教めいた教訓があるわけでもなく、作中断言されない事柄もあり観る側に委ねられている部分もあって、どういう映画だと言い切る言葉がまだ浮かばない。 漫画を先に読んでしまったので物足りない・勿体ないと思った部分もある。 けれど良い映画を観たな、と映画館からの帰路に正直に思えた。 それにしても久しぶりの映画館でしたが、エンドロール前に出て行かれる方が多くて驚きました。主題歌「Death is Not the End」を聴きながらラストカットの余韻を感じて欲しい。
シュールで、とても気持ち悪い。
「羊の木」鑑賞。
※「スリー・ビルボード」見た後に鑑賞。
*概要*
山上たつひこ原作・いがらしみきお作画の同名コミックを実写映画化したヒューマンミステリー。
*主演*
錦戸亮
*感想*
原作は読んだことないので、内容は全く知りません。「羊の木」って変わったタイトルだなーって思ってあらすじをザッと読んだらヒューマンサスペンスだったのは驚いた。これは気になると思い、同時に公開されている松坂桃李主演の「不能犯」より先に観ましたw
見始めますと、正直ガッカリ。。つまらなすぎ。めっちゃシュールで、気持ち悪いし、退屈の3コンボ。演出がシュールだし、雑。
太田(優香)と月末の父親とのキスシーンが気持ち悪い。関係がキモい。あとエレキギターのセッションシーン、「のろろ」のシーンがめちゃめちゃ退屈。訳の分からないBGMがうるさかった!なかなか話が発展しないから、途中で帰りたくなりましたよ。。
ただ、元犯罪者6人全員は凄いパンチが効いていて、どの人も心に闇を抱えてて、とてもリアルだった。特に宮腰と杉山が怖かった。宮腰は、6人の中で中心に描かれてましたね。杉山は月末に「タバコ買ってきて、セブンスター」のセリフがめっちゃ怖かった。。(笑)
総じて、元犯罪者の6人がマジでいそうで、リアルだったけど、あとはめちゃめちゃ退屈でつまらなかった!個人的に邦画ワースト1位か2位くらいw
最後のエンドロールは見ないですぐに帰りました。
後半失速…
前半までは、緊張感あって何かが起きそうな不安と期待がありましたが、後半、特にラストは完全に失速してしまいました〜 同じ日に「スリー・ビルボード」(大傑作‼︎)を観たのも印象をより悪くしたかも。
良かった
一言で感想を述べるのは難しい。見終わったあとの余韻がすごい。ゆっくり始まる序盤、このまま物語はどうなるのと思ってたら途中から一気に加速して加速する物語。そこからはクライマックスまでドキドキしながら手を握りしめて見ていた。主演の錦戸さん演ずる月末の真面目に優しく普通に生きる人の強さ(弱さもあるのだけど)が印象的。信じるということ、生きるということ、救いということ、いろいろ考えさせられる。また見たい。
バランスを欠いた展開。
元殺人犯の六人のうち、優香、市川実日子らの存在感が希薄で、松田龍平の描写に重きが置かれていました。どんな映画でも登場人物の描き方に濃淡が出てしまうのは仕方のないことですが、この映画はちょっと極端ですね。「殺人犯」という重い十字架を背負った人間の背後にはそれぞれの一言では云い尽くせない重たいドラマが潜んでいる筈なのです。それから、もっと、六人の横の繫がり細かく描いていれば、映画としての強度も増したであろうに、とも思いました。せっかく、いい役者を揃え、いい原作に基づいているので、もう少し脚本をなんとかして欲しかったですね。 面白くは鑑賞できましたが、同時になんだか勿体ない作品だな、とも感じました。
羊の木拝見させていただきました! キャストがそれぞれシリアスな演技...
羊の木拝見させていただきました! キャストがそれぞれシリアスな演技がとても迫力があり、ぞっとさせられました! また、展開が読めなかったので、考えながら見るのが楽しかったです。 見終わったあと、鳥肌が、、 この映画をいろんな人に推奨しようと思いました! この映画に出会えて良かったです!
異色作という枠内の面白さ
山上たつひこ原作、いがらしみきお画の同名漫画が原作なのだそうな。
日本海に面した小都市・魚深市。
「ひとも良いし、魚も旨い」とは市役所職員・月末(つきすえ)(錦戸亮)。
そんな彼が携わっているのが、過疎対策の極秘プロジェクト。
それは、刑務所から出所した元受刑者たちの身元引受人に地方自治体がなり、彼らを10年間住まわせるというもの。
元受刑者たちの社会復帰を支えるという面から考えても一石二鳥のプロジェクト。
魚深市が引き受けた元受刑者たちは6人。
ただし、6人が6人とも罪の軽重はあるものの「ひとごろし」だった・・・
というところから始まる物語で、冒頭からかなり不穏な雰囲気が漂ってくる。
6人を演じるのが松田龍平、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯と一癖ある役者さんたち。
なので、上手く撮れれば、社会派の要素に加えて、人間の原罪にも迫るようなとてつもない傑作になる可能性があったのですが・・・
うーむ、なんだか、いちばん予想がつくようなところに着地してしまった感じ。
6人がやって来た早々に市に人死にが出て、すわっ、殺人者がまたまた殺人なのか・・・と思いきや、という状況を知っている者には疑心暗鬼になるあたりまでは興味深いのだけれど、後半はフツーのサイコスリラーになっていました。
市に古くから伝わる神事が出てきたあたりは、山上たつひこが持つ昭和40年代の雰囲気が漂ってきたのですが、アクセントレベルにしかなっておらず残念。
異色作という枠からははみ出していきませんが、観ているあいだはそれなりにハラハラもドキドキもする映画になっています。
監督さん、おまけしておきます!
評者の世代にとっては「がきデカ」を描いた漫画家のイメージが強い、山上たつひこ原作の漫画の映画化。 金沢が実家の自分にとっては、今は金沢に住んでいるらしい山上に親近感がある。 彼自身は漫画そのものを描かなくなって久しく、今は小説家となっているが、その作品が売れた、とは聞かない。 漫画「羊の木」も原作は手がけているが、作画は山上を信奉するいがらしみきおの手になるものだ。 何年か前にその原作も、単行本で読んだが、途中で放りだしていた。 それなりに面白かったが、山上たつひこの本領発揮には至らない内容であったから…。 さて、それはともかく、映画をみた。 そこそこ面白く、最後の場面もなるほど…と腑に落ち、悪い作品ではなかった。 事前の情報もなく見ており、「これだけに仕上げた監督はそこそこの力量があるな」と思って、最後のタイトルを見て得心がいった。 監督は「桐島、部活やめるってよ」「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「紙の月」…と秀作、僕にとってはいい映画を撮っている吉田大八ではないか。 ただ、彼の作品昨年の「美しい星」にはがっかりさせられたし、「クヒオ大佐」とか駄作もある。 その意味からすると、ぎりぎりの及第点。あれだけ力量のある監督の作品としては物足りない。 舞台は架空の町だが、ロケ地は金沢の隣の富山。 もっと方言を使うとかローカル色を出してもよかったと思う。 本当に、場所だけ借りてそのロケ地に住む人の息づかいやにおいが感じられない映画ばかりだ。 スクリーンから漁港や魚市場のにおいがしてくるような作品にすれば、もっと評価は高くできたと思うね。 ★1個以上おまけしてます。
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