羊の木のレビュー・感想・評価
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「桐島…」の監督作ということで期待して見たが 残念でした。 過疎の...
「桐島…」の監督作ということで期待して見たが 残念でした。
過疎の町に異端者がやって来て 殺人が起きる。それに古い言い伝えが絡む よくあるパターンだが、6人の必要性があったのか? 「羊の木」?つまり この6人は人身御供 生け贄であり二人の死により 他の四人が町に迎えられた。ということか
優香は何故年寄りを誘惑したのか…市川実日子は暗く ただただ生き物の死体を埋め続け 最後にそこからの芽吹きを見ることでこの主題を伝えるだけの役なのか? ヤクザのお爺ちゃんは目の傷がマンガぽくなってしまっているし、松田龍平は相変わらずの演技だし、北村一輝はチンピラを上手く演じていたが、あまりに呆気なく死ぬ。最初に登場する水澤紳吾は床屋に勤めてからは良かったが 最初の演技はやり過ぎに思えた。
今考えれば 6人ともやり過ぎかも。これは役者よりも 配役とその演出が悪いのだろう。
この監督はサスペンス?ホラー?は向いてないのかも ラストの錦戸と松田の対峙 そこに木村がバイクで駆けつけるシーン ここは青春を感じさせる。こういう方がこの監督は得意または好きなのではないだろうか?
それにしても、こんな町でいきなり人が四人死んで 犯人が死んだとしても 町は日常を取り戻すのだろうか?木村が錦戸に「ラーメン」に行くと笑顔で声をかけるぐらいに…
後 最後が英語の歌かよ! 音楽も良くなかった
鬼頭龍らーめん
松田龍平が超いい。こちらの言葉のまったく通じない目をしてる。
邪魔なものは殺すという方法しか知らない。だけど月末のことは殺せなかった。なんとなく。
こんな自分が生きてるのってほんとおかしいと思ってるから月末と一緒に飛び込んで、自分は間違ってるって確認したかったんだと思う。
でもそこにセンチメンタルな感傷は特にない。
っていう松田龍平、さいこーだった!
そして父の病室で太田には反射的にあんな嫌悪感を持つわりに、宮腰にノーリアクションな月末。
わたしは月末が逆に怖い。「友達として?」って聞かれて「友達としてだよ」って答えたのが本当ならば、ラスト「友達なんじゃないの!?」なんて、あんなあげ足をとるようなキレ方で、ぜったい言わないと思う。
異物という弱者に対するあの視線含め<普通の人>、として計算づくの月末像ならばますます怖い。
、という楽しみ方をしたわたしとしては、月末がただの狂言回しのはずもなく、もっと味わいが深くなるような視線とか表情をあとふたつくらいサービスしてもらえたらもっと興奮した。バンドシーンは中途半端だった。せめてドラマーにもっと地方感的可笑しみや哀しみがあったならば!
宮腰だけでじゅうぶん分厚い物語になりそうなのに、それをそうせず、6人の殺人犯に流れる日々を淡々と見つめるという抑制の徹底には自信を感じるし、
そのさきに用意されたラスト、
暗闇の中、飛び込む2人があまりに美しくて、全てから解放されたただの2つの生命で、そこには祈りや願いが満ちていて、胸が熱くなった。
超気持ちよかった。
あ、宮腰!って夢中MAX、そしたらどどどっかーんばっしゃーんってのろろが落下するから笑った。
その目をいくら見つめたってなんの答えもないけれど、見つめても見つめても飽きないし気づけばどんどんこっちに言葉があふれてくる!っていう地力ある作品は好きです。
この作風は好き嫌いハッキリしますね^^;
予告からグイグイ引き込まれる!
街に移住して来る6人が、殺人歴のある元受刑者・・・
キャストも意味深で、気になりますよね。。。
冒頭から錦戸くん演じるゆとり感溢れる市役所職員が、移住者を迎えに行くのですが、皆んな何か変!?
上司を問いただすと元受刑者を受け入れる極秘プロジェクトと聞かされる^^;
まぁここからこの6人が、どんな風に絡み、何をやらかすのか!?と思わせぶりのままある事件が・・・・
各受刑者を演じる役者さんの演技には引き込まれますし、受け入れる側の距離感と暖かさは、地味にリアルです。
特に私生活では結婚して安泰感ある優香のやさぐれ感には、!(◎_◎;)
あのポジションは、小池栄子の独壇場だったのに。。。。^w^
そして、松田龍平の無表情の狂気・・・怖すぎ・・・・!
ただ街の変な風習のお祭りネタが・・・オチとは・・・・☆2.6
この監督の作品は、ずっと平行線、さぁ盛り上がると思わせて淡々と平行線・・・で、何か消化不良のまま終わる。
PS:桐島がダメだった人は、特にご注意下さい&寝不足で観たらダメなヤツです〜^^;
もうひとつかな
山上たつひこ原作と知って原作を読もうとしたが絵は別人であまりにも下手くそなので読む気が起こらず、映画だけを見ることにした。殺人犯6人をいくら自立更生のためと言ってひとつの小さい自治体が引き受けるなんて考えられないことだが、まあ物語だから仕方ない。この物語の言おうとしていることは何なのか、人を殺すということはその殺人を起こした者がその責めを一生背負ってい行かねばならないということだが、ただ例外的に殺人をなんとも思わない異常者もいるということかな。映画的にはもうひとつだった。
最初は錦戸目当てで観ましたが、 話しが面白く最後まで楽しめました。...
最初は錦戸目当てで観ましたが、
話しが面白く最後まで楽しめました。
ラストすっきりせず終わるような映画ですが、
好きな人は好きかと思います。
個人的に田中泯さんが好きでした。
好みが分かれる作品かと
主要キャストかそれぞれの人物の雰囲気を出している点では好演と言えるかも。
作品のストーリーより俳優さんの演技を楽しむ映画だと感じました。
殺人を犯した服役囚の不気味さと善良な市職員のキャラクターの対比が良く描けていると思います。が観る人によって好みが極端に分かれる作品だと感じました。
「気持ち悪さ」の意味
「人もいい、魚もうまい」静かな町に6人の殺人犯が住み始める。
それにより、町に少しずつ不穏な空気が立ち込めていく……
というストーリーだけど、そもそもこの町自体がなんだか気持ち悪い。
なんだあの祭!あの建造物!絶対住みたくない!
しかも地方に本当にありそうなリアルさがまた嫌!
「のろろ」…この響きだけで気持ち悪い、町の中心にありながら、直視してはいけない御神体。
主人公・月末の父親は、「よく分からんが、みんなが見ないようにしているから自分も見ない」というようなことを言う。
確実にそこにある「不穏さ」を知りながら、見て見ぬふりをする人々。
と同時に、そういうものと共存し、続いていく営み。
それはそのまま「他者との関係」に繋がる。
人殺しかもしれない。更生してるかもしれない。してないかもしれない。
簡単に白黒では分けられないし、分けられないからこそ有耶無耶なまま共に生きていける。
共に生きていくしかない。
そのスッキリしない気持ち悪さは、例えば映画に爽快感を求める人には退屈かもしれないが、でもこの世の中そのものだったりする。
海辺で「羊の木」が描かれたモニュメントを拾う、市川実和子演じる清美。
彼女は「私は、私が怖い」と言う。
この、「人は何に恐怖を感じるか」もまた、この作品のテーマだと感じた。
恋人であるはずの宮腰が殺人者だと知って、恐怖を感じて離れる文。
一方で宮腰が危険だと分かってもなお、最後までまっすぐに「友達だ」と伝える月末。
そして観客である私たちもまた「あなたは誰に、何に恐怖を感じる?」と、吉田大八監督に問われているように思えた。
この映画全体に漂う「不穏さ」の一翼を担っていたのは、間違いなく松田龍平の目。
「散歩する侵略者」といい、この人はこういう何考えてるのか分かんない役をさせたら天下一品!
これからも積極的に不穏な役をやり続けていただきたい。
優香の生々しいエロさも良かった。初めて女優さんとしていいなと思ったかも。
介護施設で浮きまくる口紅の赤さよ!
月末の父親は、上記のように「みんなが見ないものは見ない」事なかれ主義者だったのが、彼女と出逢って初めて他人に左右されない自分の意思を獲得する。
でもそれが本当の愛なのか、単に愛欲に溺れているだけなのかは分からない。(…っていうか、本当の愛って何だ?)
しかし、(「美しい星」の規模ならまだしも)これだけの豪華キャスト・全国ロードショーの規模感で、こんなにも挑戦的な作品を作り上げる吉田大八監督やプロデューサー陣の「怖いもの知らず」っぷりには驚嘆する。
口当たりの良い映画、共感できる映画が評価されヒットする世の中だとしても、こんな映画も大作として公開される日本映画界であってほしい。
何も起きない恐怖
正直もっと大事件が起こるんだと思っていた。
何か起こりそうな舞台で、何かを起こしそうなキャストを配置して、何も起こらないという「恐怖」。
映画なんだから、物語なんだから何か起こらないとおかしい。
でも、起こらない。少なくとも見た目は平穏。だから怖い。
具体的な事件が怒るよりも日常が怖いと言う感覚。面白かった。
酷い!
原作改悪の極み。
薄っぺらい登場人物に、とても感情移入など出来ません。
バンドの練習シーンと祭りのシーン要らないから、ちゃんと6人のエピソードを描いて欲しい。もっと各人の話が見たい、と思うところで次に行く、の連続に、最後までは全く乗れず。
難しい映画
新しい見方ができた作品だった。淡々と物語が進んで行ったが月末さんが言った人も良いし魚も美味い、その事が作品中の中の床屋さんとクリーニング屋さんの方達の気持ちが良く見えていました。なんかその時は、何故か涙が流れました。後最後に神様に自分達の運命を任した所が?でした。でも見て後悔のない作品でした。
疑心暗鬼の果てに。不気味な雰囲気のヒューマン・サスペンス!!
【賛否両論チェック】
賛:「他人を信じる」という難しいテーマが、元殺人犯達の生活を通して、どこか不気味に描かれていく様に、思わずハラハラさせられる。サスペンスとしても良質。
否:かなりストーリーが淡々と進むので、惹かれないと眠くなってしまいそう。展開も結構ご都合主義か。
「元殺人犯を普通の新住民として受け入れる」という、非常に難しい仕事を任された市職員。そんな主人公の姿を通して伝わってくるのは、「他人を信じることの難しさ」という普遍的なテーマです。劇中、極道で生きてきた大野が語る、
「人が肌で感じることは・・・大概正しいです。」
という言葉が、どこか不気味に、またどこか切なく響いてくるようです。
ストーリーそのものはかなり淡々としていて眠くなりそうですが、後半で明らかになっていく真実は結構ショッキングで、そこからの怒涛の展開には、観ていてハラハラさせられます。
終わり方はややご都合主義な感も否めませんが、重いテーマを意外な切り口から問いかけてくるサスペンスです。是非チェックしてみて下さい。
ストレスを感じた
これ程までストレスを感じた作品は無い。もう観ているのが嫌になり時々目を閉じてzzz…重くて暗くて不快で気持ち悪い。娯楽の映画でここまで苦痛を感じるとは思いませんでした。館内に響き渡るイビキも久しぶりに聞いた。
2018-27
怪しさと不気味さ
それぞれの元受刑者と町民の間に信頼が生まれ、新たな道を進んでいく場面には感動した。が、殺人犯の怪しさとノロロさまの不気味さが特に印象深い作品となった。
『羊の木』の意味が伝わらなかったのが少し残念…。
過去と今
身元引受人がおらず仮出所されない受刑者の受け入れを自治体がするかわりに10年間定住するという政府と自治体の共同プロジェクトにより、6人の元受刑者の受け入れを担当させられる富山県の小さな漁港の町の市役所職員と元受刑者達の話。
6人共殺人で服役していたというだけでなく個性的な一面をみせて行きつつ、殺人を犯した理由がみえてくるのが面白い。
メインとなるストーリーは不穏な動きの中で、そうなるだろうなというのはある程度読めてしまう部分もあったが、何とも意外な展開に。
しかしながらここからのオチがあまりにも酷いし雑。
これさえなければかなり良かったけれど全てぶち壊された感じ。
6人の殺人犯
全俳優の怪演のおかげで、何とも不気味で不愉快な作品(つまらないと云う意味ではない)
ただ、優香がなぜあんな人を結婚したいほど好きになったのか、どうしても理解できなかった
サイコパスの思考は一般人には理解できない、と云う事か
原作が「がきデカ」の山上たつひこだった事にもビックリ
羊の木?
6人の元殺人犯と、古い信仰が根付く素朴な港町の人々の交流の話だけれど、6人もいるので一人一人の話はやや薄め。そんな中、元ヤクザとクリーニング店主人の交流はとても響いた。
主演の錦戸君は、彼らの過去を知って戸惑いつつも普通に接しようと努力する、善良な人物を上手く演じていたと思う。
それにしても、羊の木って何を暗示してるのか、結局よく分からなかった。
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