「社会は元殺人犯の更生を受け入れるか」羊の木 にっしんさんの映画レビュー(感想・評価)
社会は元殺人犯の更生を受け入れるか
6人の丁寧な描写が、興味を湧きたて、ストーリーに容易に入れた。それぞれの狂気の描き方がとてもリアリティがあって面白い。特に松田龍平と木村文乃の表情は抜群に惹きつけられた。シャバに出て更生の気持ちが高い元殺人犯はみんなそれぞれに幸福が訪れ、そうでないものは悲惨に死んでしまう。努力すれば報われる社会であって欲しいと、「羊の木」を観て、なぜかそう思った。それにしてもノイジーなギター音は、この社会にとっては元殺人犯の存在を意識させていたと思う。監督は「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八。
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