劇場公開日 2018年2月3日

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「鑑賞記録」羊の木 ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5鑑賞記録

2018年2月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督が豪華すぎるキャスト陣で映画を作るっていうなら観るしかないじゃないか!ってことで、公開前から楽しみにしてました。

豪華すぎる俳優陣それぞれがハマりすぎてるハマり役を好演。作品全体を貫くピンと張りつめた空気感と先の読めないストーリーも心を掴んで離しませんでした。

劇中出てくる「のろろ祭り」。学生時代に先輩に見せられた漫画妖怪ハンターや、ドラマのトリックを想起させられました。きっと日本のどこかにはこういう風習があるんだろうなぁと思わされるようなディティールのつくりこみ。夜の街を練り歩くシーンが醸し出す実在感は圧巻!

自分と違うもの、よく知らないものに対して抱く恐怖心や抵抗感は、恐らく生物の本能なのだろうと思います。しかし人間には理性がある。異物として他者を区別したり差別したりするのか、あるいは受容するのか。なまじっか知識を身につけすぎた大人ほど、受容が難しいのかなとも思います。肩書きやイメージだけで人を決めつけるのではなく、関わり合い、心を通わせることで人を知っていく必要があるのかなと思いました。・・・他者を完璧に理解することは難しいということを念頭に置いて。

ヤッター